新年あけましておめでとうございます。
今年も当ブログを宜しくお願いいたします。by dalahast
2017年1回目の更新になりますが、この年末年始に「柿」をつかった美味しい飲み物と食べ物を堪能したのでご紹介。
「禅寺丸柿ワイン」と「巴柿(ともえがき)」です。
禅寺丸柿ワイン 柿の仄かな甘味と香りがあとをひくワイン
川崎市麻生区(柿生村)を原産とする、小ぶりながらも糖分の高い「禅寺丸柿」をつかって、山梨県甲州市のワイナリーで仕込まれたワインが、「禅寺丸柿ワイン」です。
販売開始以来、2016年で20年目をむかえる地域特産品の白ワインで、アルコール度数9%。
禅寺丸柿(別名:王禅寺丸柿・枝柿)
鎌倉時代、順徳天皇の建保2年(1214年)に、神奈川県都築郡柿生村字王禅寺(現 川崎市多摩区王禅寺)の王禅寺星宿山蓮華院再建に際し、建築用材伐採の時に、山中に自生しているものを発見したといわれています。美味で豊産のため次第に栽培者が増加し、徳川時代にはこの地に相当数栽植されたという記録が残されています。昭和25年頃には東京、神奈川の両県で450haの栽培面積がありましたが、その後激減し、現在では授粉樹や台木として用いられているにすぎません。
栽培されている柿が地域限定のため、その生産量も収穫量によりますが、毎年3,000本程度とのこと。
2014年は1,800本、2015年は5,500本、そして2016年はわずか2,688本。
ワイン1本あたり、柿の実が約1kgつかわれています。
地元農協で販売されているときき、発売日の12月17日に早速車をとばして購入してきました。
味は果実酒特有のほのかな柿の香りがなんともいえない、口当たりもすっきりとしたやさしい白ワイン。
ワインの甘さは柿の実そのものの成分だけ。
食前酒としてはもちろん、和食にもぴったりです。
今回はふるさと納税でいただいた近江牛のしゃぶしゃぶの食前酒としていただきました。
京都下鴨の巴柿(ともえがき)・干し柿バター
そして、いつもの下鴨茶寮の御節にはいっていた、こちらの鳴門のようなもの。
お品書きによると、巴柿(ともえがき)というそうですが、なかなか調べてもでてこない。
↓こちらのマルで囲った食べ物です。
結局、干し柿とバターで調べるとありました。
その名も、「干し柿バター」。
または「柿鳴門」、「干し柿のミルフィーユ」、「干し柿サンド」、「干し柿ロール」などと言われているようですね。
名前そのまま、見た目そのままですが、干し柿にバターをあわせたもの。
そう、あのレーズンバターと似ています。
バターは無塩でそのまろやかさと干し柿のとろりとした食感とほのかな甘さが一体化しているという絶妙な味わい。
これは癖になるわけです。
お茶うけにも抜群ですが、ワインにもウィスキーにもあいそう。
干し柿バター(巴柿)のレシピ
あまりにも美味しかったので自分でもつくってみたくなりました。
いくつか作り方はあるようですが基本的なものをメモメモ・・・ ただバターをふんだんに使うのでカロリー注意です。
【材料】
・干し柿 2個(80g) ※固めの市田柿がよい
・ラム酒 大さじ2
・グラニュー糖 小さじ2
・バター 25g(室温に戻す)
【作り方】
1.ジップロックやポリ袋にラム酒とグラニュー糖をあわせて混ぜておき、干し柿をいれて軽くもみこむ。室温で30分程度おいておく。
2.汁気をふきとった干し柿のヘタをとり、横側から包丁をいれて切り開き、ラップをかぶせて軽く押さえて平らにして(約1.5倍)、ラップをはずす。
3.ラップをしいて、2の平らにした干し柿を縦長におき、室温でやわらかくしたバターを半量ずつ塗り(干し柿のふちははみださないようにあけておく)、手前からクルクルと巻く。
4.ラップに包んで、冷凍庫で2~3時間ほど冷やす。
5.食べる直前にラップをはずして、2~3mm幅に薄切りにしてできあがり。冷凍保存で約1ヶ月は保存が可能です。
アレンジとしては、ラム酒のかわりに、ブランデーやワイン、地酒などお好みのお酒でOK。
ローストしたナッツ類(ヘーゼルナッツ、クルミ、アーモンド)を混ぜ合わせてもおいしそう。
バターも燻製バターだったらどうだろう・・・いろいろと創造がふくらみます。
干し柿に包むタイプもあれば、お酒に浸けた干し柿を刻んで、白くなるまで練りこんだバターと混ぜ合わる作り方もあるようです。
干し柿の固さによっては、お酒につける時間を30分ではなく、1~3晩と調整して、刻む前にざるでよく水分をとっておくことが大切です。
この季節ならではの柿の甘味を活かした飲み物と食べ物。
ぜひ味わっていただきたいです。
※1/9追記 干し柿バターつくってみました!
柿と奈良漬の白和え
以前ご紹介した、柿と刻んだ奈良漬を白和えに仕立てたこちらのレシピもおすすめです。
この時期、酒の肴にもぴったりです。