柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺。
先日の奈良の郷土鍋、「飛鳥鍋」に続き、奈良ではメジャーな柿の白和え。
過去記事: みんな大好き奈良県の飛鳥鍋で温まるぞ
今回はちょうど奈良漬をいただいたので、醤油少なめ、味噌をいれない代わりに奈良漬を刻んだものを一緒に和えてみました。
奈良漬と酒粕に塩分が十分にあるので醤油は要調整で。
柿の甘みが奈良漬の甘辛さと絶妙にマッチしています。
日本酒、ビール、白ワインにも酒の肴としてぴったりの一品です。
ちなみに、柿の白和えは郷土料理百選によると、
大和の年中行事を見ると季節ごとのご馳走の膳に「白和え」が登場する。春には山菜入り、夏にはきゅうりなど夏野菜、秋には柿やキノコ、冬はキクナやホウレンソウと中身を変えていろいろなバリエーションを楽しんでいる。
白和えの「白」は煎り胡麻と豆腐をすりつぶして砂糖と塩で味付けした「あえ衣」のこと。白和えは、精進料理にはなくてはならない一品として法事・仏事に手作りされる。
奈良県は柿の栽培面積が全国第3位、収穫量は第2位という生産県である。全国に白和えはあれど、柿入りのフルーツサラダ感覚の白和えは大和の郷土料理として珍しい存在である。
とのこと。
これを読んでいると、柿の葉寿司や干し柿も食べたくなってきました・・・
食感が楽しい!柿と奈良漬の白和えのレシピ
【材料(4人前)】
・柿 1個
・木綿豆腐 1丁
・小松菜 適量(茹でた小松菜1束程度)
・奈良漬 適量(お好みで辛さを調整、今回が刻み奈良漬をさらに細かく切りました)
・醤油 小さじ1
・砂糖 大さじ1
・白ごま 大さじ1
【作り方】
①柿は皮をむいて、1cm角に切る。小松菜も食べやすい大きさに切る。
②木綿豆腐はキッチンペーパーにくるんで電子レンジで5分加熱して水分を飛ばす。ざるにあげて残った水分を切る。
この加熱時間は豆腐の量によって調整します。
加熱しすぎると、豆腐がぼそぼそに炒り豆腐のような食感になってしまいます。
③すり鉢に白ごまをいれてすり、②のもめん豆腐を手でくずしながら加える。
④すりこぎで全体的に③が滑らかになるまでする。
⑤醤油小さじ1(奈良漬がはいるのでなくても可能)、砂糖大さじ1をいれてさらに混ぜ合わせる。
⑥1cm角に切った柿と食べやすく切った小松菜を⑤にざっくり混ぜ合わせて出来上がり。
今回使ったのはきざみ奈良漬ですが、さらに刻んで食べやすくしておきます。