あぶり餅とは親指大のきな粉をまぶしたお餅を薄くて長い竹串にさして、炭火で炙り、最後に白味噌ダレを塗ったお餅です。
もともとは、平安中期一条天皇の子が疫病を患った時、疫除けの願いを込めてあぶり餅を供えたのがはじまりだそうで、今宮神社へ参拝した折に無病息災を祈って、このあぶり餅を食べる風習となったようです。
京都の今宮神社門前には江戸時代創業400年の「かざりや」と創業1000年(長保2年)の「一文字屋和助(いち和)」の2軒あり、それぞれの店で微妙に味が違っています。
私たちはそのどちらが美味しいのか?好みにあうのか?を確かめるため、食べ比べをしました。
結果、どちらも美味しい・・・(でも好みは・・・秘密)。
そして、久しく食べていなかったあぶり餅ですが、あの味を自宅でも再現したい!と思いたち、つくってみることに。
もちろんお餅は年末年始で大満足だったパナソニックのホームベーカリーで作ったつきたてお餅を使います。
まずお餅ですが、今回は保存用も含めてつくるため約2合(280g)のこがね餅米を水でよく洗い、30分ほどザルにさらします。
そして定量のお水(200ml)とともにホームベーカリー(HB)にセットするだけ。
約1時間で美味しいふっくらしたお餅ができあがります。餅米280g(2合)で約12個分のお餅です。
<参考記事>
◆ホームベーカリーで正月用のお餅をつくってみました
◆ささっと作って食べる納豆おろし餅
そして、肝心の白味噌ダレです。
【材料(2人前)】
・白味噌 大さじ2
・砂糖 大さじ2
・黒砂糖(もしくは三温糖) 小さじ4
・お湯 大さじ2
・みりん 大さじ2
・うす口醤油 少々(隠し味程度)
・きな粉 適量
【作り方】
①きな粉以外の材料を混ぜ合わせます。
②小鍋に①をいれて、弱火でヘラを使いながら焦げないようにトロっと粘りがでるまで温めます。ちょっと醤油が多かったのか、やや見ためは濃いめになっています。
③親指大にちぎった餅を竹串にさして、きな粉をまぶしたものを火であぶります。
④最後に②のタレにつけて皿ににもりあわせて、できあがり!
ポイントはやはり、白味噌です。
あぶり餅は白味噌しかありえません。そして黒糖がけっこういい仕事しています。
◆本場、今宮神社門前のあぶり餅
↓ こちらは以前京都に訪れた時に立ち寄って食べた、本家本元のあぶり餅です。一皿500円。
白味噌ダレはあとをひくため、いくらでも食べることができます。
写真はいち和のほうのあぶり餅です。 私たちはまずかざりやで、次はいち和へとはしごしました。^-^;