連日鍋が続いています。今日は故郷、奈良県の明日香地方の郷土鍋、「飛鳥鍋」をつくります。
とはいえ、はじめてつくる鍋でもあります。
「寒い」「だるい」「疲れた」・・・・そんな人のための体の芯から温まる魔法のスープでつくる飛鳥鍋。
飛鳥鍋って何?
簡単にいってしまうと、「飛鳥鍋」は牛乳鍋です。
もとは飛鳥時代に唐からやってきた渡来人の僧侶が寒さをしのぐために、ヤギの乳で鍋料理をつくったのがはじまりと言われています。
鍋に牛乳をいれるなんて邪道だ!っというそこのあなた、一度つくってみてください。
あっさりだけどまろやかでコクのある美味しい栄養満点の鍋なのです。
基本は鶏ガラベースのスープに白味噌を加えたシンプルなダシ。
牛乳独特の臭さもありません。
食べる時は生姜や一味唐辛子などを加えて、溶き卵につけていただきます。
飛鳥鍋のスープは鶏肉と野菜のエキスをたくさん吸って、最終的にはさらにまろやかなスープに変わっていきます。
この絶品スープを使った〆として、もちろん定番の卵とじ雑炊もよし、うどんもよし。 いや~美味いっです!
ぜひお試しを。
今回見た目は洋風にアレンジ。 白い牛乳ベースのダシに赤いプチトマトとブロッコリーの彩が食欲をそそりますね。
早速、飛鳥鍋をつくってみる
【材料(2人前)】
・鶏もも肉(骨付きだとダシがでてよいのでおすすめ)
・牛乳 600CC
・鶏がらだし 1000CC(目安は牛乳:鶏がらだし=6:4)
※鶏がらスープの素でつくってもOKです。その場合は1000ccに対して鶏がらスープの素 大さじ1程度
・塩 少々 (味噌の味をみてから調整)
・白みそ 大さじ3
・薄口醤油 小さじ1
<具材>
・白菜 適量
・ゴボウ 1-2本分 (ささがきにして水にさらしてアクをとっておく。量が多いほうが香りがでて美味しい。)
・ブロッコリー 適量
・プチトマト 適量
・しめじ 適量
・椎茸 適量
・菊菜(春菊) 適量
・焼き豆腐 適量
・長ネギ 適量
<〆>
・溶き卵 2個
・お好みで一味唐辛子、おろし生姜をどうぞ。
・冷ごはん1杯分 または饂飩一玉
【作り方】
①牛乳と鶏がらだしを6:4の割合で混ぜ合わせて火にかける。
②まず根菜のゴボウから鍋に投入する(香りがでます)。 蓋をしてしばらく煮る。
③次に鶏もも肉、しめじ、プチトマト、白菜、春菊、焼き豆腐などの具材をいれていく。
④鍋だしでもよいですが、溶き卵でいただきます。特にささがき牛蒡が卵に絡んでたまらなく美味しいです。
⑤〆は当日でもよいですし、おなかいっぱいならば翌朝の雑炊(おじや)か饂飩でどうぞ。
飛鳥鍋の〆は?
今朝、おじやにして食べました。
おじやは小鍋に別にスープをとって、ご飯をいれて温めます。
牛乳とご飯?と思われるかもしれませんが、しっかりと鶏肉と野菜にだしがでたスープでつくるおじやは、まさにリゾットのようなコクのあるクリーミーな味わい。 おすすめします。