自宅のデスクトップパソコンのUSBポートはパソコンをデスクの下に設置していることに加えて、USBポートが背面にあるため、なかなかアクセスがしづらい状況でした。
また高速なUSB3.0ポート数も3つしかなく、複数同時に使いたいときには足りず、いずれ増設したいと考えていました。
この度、日常的に不便に感じていたUSBポートにまつわる課題を解決するべく、USBハブ「UH700」を導入、大幅に作業効率が向上したのでレビューします。
USB3.0対応ハブ「UH700」概要
個人的に注目したポイント
- USBケーブル接続タイプの7ポートハブ(充電機能付3ポート)
- バスパワー/セルフパワーの2種類の給電方式に対応
- USB3.0で高速データ伝送(最大5Gbps)
デスク周りの複数ガジェットが同時に使えて、さらに充電もできるUSB3.0対応ポートハブ。
本体は想像していたよりも軽量でコンパクトサイズ。
デスク上でも邪魔になりません。
主な仕様について
商品名 | TP-Link「UH700」 |
本体サイズ | 幅165×奥行65.5×高さ17.5mm |
本体重量 | 209g |
ポート数 | 7ポート |
電源供給 | セルフパワー/バスパワー両対応 |
Output I/F | 7 USB 3.0 Standard A、7 USB 3.0 Standard A with 3 1.5A Charging Ports |
Input I/F | 1 USB 3.0 Micro B |
サポートシステム | Windows 10/ 8.1 / 8 / 7 / Vista / XP or Mac OS X 及び Linuxに対応;ドライバー不要 |
同梱物 | USB 3.0 7ポート ハブ UH700本体 12V & 2A パワー アダプター USB 3.0 ケーブル(1m) |
付属のUSBケーブルは長さが1mもあるので、ほとんどのケースでは必要十分ですが、さらに延長したい場合は市販されている「USB3.0 A to microB」タイプのUSB3.0ケーブルに差し替えることもできます。
より詳しい仕様についてはこちら。
リンク TP-Link「USB3.0 7ポートハブ UH700」
USB3.0対応ハブ「UH700」レビュー
ポイント1:1つのUSBポートを7つに増設できる
コンパクトなボディにUSB3.0対応ポートを7つも搭載。
右側3つのポートは急速充電(最大1.5A)可能です。
最近のノートPCはスリム化・軽量化によって、USBポートが最小限に抑えらえる傾向があるため、不足しがちです。
USBポートを同時に複数使いたい方は既設のUSBポート1つに「UH700」を使えば、高速なUSB3.0対応ポートを7つまで拡張することができます。
USBポートを使うものであれば、マウス、キーボード、スピーカー、USBメモリー、外付けHDDやSSD、さらにはスマホやタブレットまであらゆるデスク上のデバイスを接続することでき、すっきり片付きます。
ケーブルタイプのハブなので隣接するUSBポートをふさぐ心配もありません。既設USBポートを有効に使いながら増設できるメリットも。
また、デスクトップPCでは背面などアクセスしづらい箇所にUSBポートがあることが多く、ケーブルタイプのハブであれば手元までUSBポートをもってくることができるので、アクセスしやすくなります。
使い勝手の悪い場所にあったUSBポートが、格段に使いやすくなり、作業効率がアップします。
ポイント2:バスパワー/セルフパワー対応
「UH700」は、バスパワー/セルフパワーの2種類の給電方式に対応しているので、用途にあわせて選べます。
付属するUSBケーブルを使うか、AC電源アダプターを併用するかで給電方式が変わりますが、具体的な特徴とユースケースは下記表を参考にしてください。
特徴 | 接続機器例 | |
バスパワー | USBケーブル1本で接続するため、配線がすっきりするメリットがある。但し、消費電力が限定されるため、消費電力が大きい機器を接続したり、複数台を接続する場合は不安定になりやすい。 | マウス、キーボード、小型スピーカー、USBメモリー等 |
セルフパワー | AC電源で給電するため、配線まわりがすっきりしない反面、より消費電力の高い機器を接続したり、複数台接続する場合に適している。 | 外付けHDDやSSD、大型スピーカー、プリンター等 |
試しに、「UH700」に手持のUSBメモリー×5つ、外付けポータブルHDD×2台の計7台のデバイスを同時に接続してみたところ、外付けHDD2台についてはUSBケーブルによるPC本体からの給電(バスパワー)では認識せず、AC電源を使ったセルフパワーで認識することができました。
デバイスを認識すると各ポートのLEDが点灯します。
USBケーブルだけのバスパワー給電でデバイスが認識しなかったり、電力不足で動作が不安定だと感じたら、AC電源によるセルフパワーに切り替えるとよいでしょう。
もちろん、あらかじめ接続したい機器が必要とするトータルの消費電力を確認しておくことは大前提です。
尚、AC電源によるセルフパワー駆動時は、パソコンの電源が切れている時もハブの充電可能なUSBポート(3つ)を通じた充電が可能です。
本体上面にある電源ボタンで、必要に応じてUSBハブ本体の電源オンオフの切り替えもできるので、節電したい場合などはオフにしましょう。
パソコン以外にもテレビ録画用の外付けHDDを複数台接続する使い方もあります。※USBハブ対応製品であることや必要な消費電力は要確認です。
ポイント3:安定の高速データ転送
データ転送もUSB3.0に対応しているので、理論上最大5Gbpsと高速です。
とはいえ、パソコンのUSBポートに直接接続する場合とUSBハブ経由での接続では、転送速度に違いがでるのではないかと気になったので調べてみました。
今回の検証では、パソコンのUSBポートに直接SSDを接続した場合と、USBハブ「UH700」経由で接続した場合のデータ転送速度の変化をみています。
手持の外付けポータブルSSDを使って計測したベンチマークの結果がこちら。
計測はフリーソフトの「Crystal Disk Mark6.02」を使って実施しています。
ご覧の通り、パソコンのUSBポートに直接SSDを接続した場合(左)と比べても、「UH700」経由で接続したSSDのデータ転送速度(右)は、USB3.0対応のメリットを十分に発揮、データ転送速度はあまり差は感じられないレベルです。
「UH700」の使用感
私の環境ではデスクトップパソコンをデスク下に設置しているため、USBポートへのアクセスがとても不便でした。
「UH700」を使うことで、デスクトップパソコンの背面にあったUSB3.0ポートをデスク上まで延長することが可能となり、さらに7ポートまで増えたことで、頻繁に使うUSBメモリーや外付けHDD/SSDを複数同時にすばやくパソコンに接続して使うことができるようになりました。
こんなに快適になるなら、もっと早く導入すればよかったと後悔しきり。
「UH700」はスリムなUSBハブなので、目に見える場所、例えばディスプレイのスタンド上にそのまま設置してもすっきりとした印象です。
ご参考までに、現在「UH700」はこのように私お得意の面テープ(両面マジックテープ)による固定で設置しています。
本体が軽量なのでがっちり固定して使いたい方は、このように面テープやマグネットシートなどを使うと本体が安定して、よりUSBポートの抜き差しがしやすくなります。
まとめ:作業効率を高める、USB3.0対応7ポートハブ
以上、高速なUSB3.0ポートを7つまで増設できるUSBハブ「UH700」のレビューでした。
「UH700」はバスパワーとセルフパワー両方に対応した、ユーザーの利用形態に応じて柔軟に給電方式を選べるUSBポートハブです。
私のように、
- パソコンのUSBポートを手軽に増やしたい方
- パソコンのUSBポートへのアクセスをしやすくしたい方
- データ転送だけではなく、充電もしたい方
にはおすすめのハブです。
あなたもUSBポートハブで使いやすい場所にUSBポートを増設して、作業の効率化につなげてみてはいかがでしょうか?
ノートパソコンには持ち運びできる、こちらのポータブルタイプ「UH400」がおすすめです。