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【Deco X50レビュー】AIメッシュWi-Fi×有線接続で効率的なネットワークを構築できる!Wi-Fi6対応無線LANルーター

テレワーク開始にあわせて導入したメッシュWi-Fiルーターも、使い始めて早や2年。
この度、新しく発売された「Deco X50」に「Deco X20」から乗り換えることにしました。

特に期待したところは、AIメッシュWi-Fi+イーサネットバックホール(有線LAN接続)の組み合わせです。

「DecoX50」は、LANポートが3つまで増えたことで、わが家の環境ではスイッチングハブなしで、ルーター間通信に有線接続を取り入れることできるようになります。

また、無線通信面でも、TP-Link独自の「AIメッシュ」によるワイヤレスの最適化をはかることが期待できます。

dalahast
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家庭内ネットワークを有線接続とメッシュの無線接続を組み合わせることで、より効率的・安定した家庭ネットワーク環境を構築することができることを期待しての導入です。

この記事では、「Deco X50」をイーサネットバックホールを組み合わせた導入事例を、実際の通信状況を含めてレビューしています。
これからDecoシリーズの導入を検討されている方の参考になれば幸いです。

「Deco X50」の概要

3つの注目ポイント

  • 最新の無線通信規格「Wi-Fi6対応」
  • すみずみまで電波が届く「AIメッシュWi-Fi対応」
  • 安定した有線接続も可能な「ギガビットLANポート×3搭載」

製品仕様について

製品名 Deco X50(2パック)
メーカー TP-Link
本体サイズ 110 × 110 × 114 mm(幅×奥行き×高さ)
本体重量 484g(1台の実測値)
プロセッサー 1GHzデュアルコアCPU
利用間取り目安 3~4LDK(2パック)
※1~3LDK(1パック)、4~6LDK(3パック)
最大接続台数 150台
無線通信規格 Wi-Fi 6
IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz)
IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz)
無線通信速度 AX3000
5GHz:2402Mbps(802.11ax, HE160)
2.4GHz:574Mbps(802.11ax)
Wi-Fi性能 デュアルバンド、2×2 MU-MIMO、OFDMA、4ストリーム
メッシュWi-Fi AIメッシュ対応
Deco最大増設台数 最大10台まで可能
動作モード ルーターモード、ブリッジモード
セキュリティ規格 WPA3対応(WPA/WPA2/WPA3)
セキュリティ機能 TP-Link HomeShield対応
LANポート ギガビットポート(1000BASE-T)×3
※各Decoユニット(WAN/LAN自動判別)
対応OS Android 4.4以降、iOS 9.0以降
パッケージ内容 Deco X50(2パック)
Deco X50ユニット×2、RJ45 LANケーブル×1、電源アダプター×2、かんたん設定ガイド
※Deco X50(1パック)、Deco X50(3パック)もあり

公式サイトDeco X50(製品仕様)

同梱物について

同梱物は本体とアダプターに加えて、LANケーブル1本付属しています。
2台目の子機で有線接続(イーサネットバックホール)を使う場合は、別途もう1本LANケーブルを用意する必要があります。

機器設定・セキュリティ機能について

「Deco X50」はDecoシリーズ共通のスマートフォン用アプリ「TP-Link Deco」を使って機器の各種設定をおこないます。

初期設定から、機器の追加、導入後の設定変更から本体のファームウェアのアップデートまで、すべてスマホのアプリで完結します。

‎TP-Link Deco
‎TP-Link Deco
開発者: TP-LINK GLOBAL INC.
金額: 無料+
TP-Link Deco
TP-Link Deco
金額: 無料

「Deco X50」は最新セキュリティ規格「WPA3」に対応しています。

さらに標準搭載されている「TP-Link HomeShield」を使うことで、QoS帯域制御や保護者制限、コンテンツブロック機能など、さらにセキュリティレベルを高めるができます(無料のベーシックプランの場合)。

参考 TP-Link HomeShield

dalahast
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初心者でも、これらの各種設定をスマホのアプリだけで、簡単に設定できるのがよいですね。

「Deco X50」のレビュー

外観:シンプルで飽きのこないミニマルデザイン

円筒形にマットなホワイトカラー。

上部のみ光沢感ある仕上がりで、シンプルデザイン家電のようなやさしいイメージで、リビングにおいてもなじみます。

Deco X50ではブランディングロゴの「Deco」を前面にさりげなくプリント。

AC電源とそこから伸びるコードとも本体と同じホワイトに統一されています。

特長1:「Wi-Fi6」対応で隅々まで超高速通信!

「Deco X50」は最新の無線通信規格Wi-Fi6に対応しています。

Wi-Fi6には主に3つのメリットがあります。

  • 高速通信(約9.6Gbps 従来比1.4倍)
  • 複数台同時通信に強い
  • 省電力

通信速度の向上は言うまでもなく、この中でも特に注目すべきは、複数台同時接続に強く、省エネである点。

スマホはもちろん家電をはじめ、常にネットワークにつながるIoT機器が増える中、省電力且つ安定して複数台のネットワーク機器につながることは重要なポイントです。

その点、「Deco X50」であれば1GHzデュアルコアCPUを搭載しているので、パワーも十分。

「Deco X50」だけで実に最大150台まで同時接続可能です。

カバレッジも最大カバー範囲 230m2(1ユニット)/420m2(2ユニット)/600m2(3ユニット)です。
※Decoは最大10台まで相互接続が可能

Decoは最大10台まで増設可能です
(画像はTP-Link公式サイトより引用)
dalahast
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Wi-Fi6は下位互換があるので、これまで使っていたWi-Fi対応機器でも接続は可能です。
古い通信規格の無線LANルーターを使っていても、Wi-Fi6対応の「Deco X50」に交換するだけでも、CPUパワーを含め機器そのものの性能もあがるので、充分交換するメリットはありますよ。

特長2:「AIメッシュ」搭載で賢く最適化!

「Deco X50」の最大の特長が、この「AIメッシュ」機能です。

「Deco X50」をはじめDecoシリーズは、広範囲にネットワークを拡張する「メッシュWi-Fi」システムを搭載しています。

メッシュWi-Fiには、

  • Wi-Fiの届く範囲を拡張する
  • 複数機器が同時接続しても安定する
  • 最適なWi-Fiに自動的に切り替わる

といった特長があります。

参考 メッシュWi-Fiのメリット(Deco M4)

さらに「Deco X50」には、このメッシュWi-FiにAIアルゴリズムを実装することで、スマートアンテナとしてより賢くなりました。

TP-Link公式サイトの画像に筆者加筆

AIメッシュにより、これまでと違って一度設置すればユーザー側で特に意識することなく、「Deco X50」のAIがユーザーの利用環境・利用機器・利用状況などをモニタリングして、自動的に無線が届きやすくなるように「最適化」します。

※AIアルゴリズムで適用される全情報は、Decoデバイス本体にローカルに限定して保存されるため安心です。

dalahast
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「AIメッシュ」は使っているうちに、徐々にメッシュのWi-Fi環境が自動的にチューニングされて進化していくイメージです。

特長3:「ギガビット有線ポート」を3つ搭載!

安定した有線接続ができる

本体背面には、WAN/LANポート(1Gbps)を3つ搭載しているので、安定した有線接続も可能。
どちらに挿してもWAN/LANを自動判別するのも使い勝手がよいところです。

これまでのDecoシリーズ(Deco X20/X60/X90等)は2ポートでした。

現在使っている「Deco X20」にはWAN/LANポートが2つしかないため、WANに接続すると残りは1ポートになり、設置場所によっては有線ポート数が足りなくなる場合もあります。

もちろんスイッチングハブを追加することでポートを増設することもできますが、単体で有線ポートが増えたことはプラス要素。

dalahast
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イーサネットバックホール用など、あと1つ欲しい!と思うことがあったので、これはうれしい改善ポイントです。

わが家の場合、特にリビングまわりは有線で接続したいデバイス(高画質の動画を視聴するTVやレコーダー等)があり、ハブを設置していましたが、「Deco X50」に切り替えることで、ルーターまわりがすっきりしました。

dalahast
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実のところ今回、「Deco X20」から「Deco X50」に乗り換えた理由のひとつがこのポート数でした。

イーサネットバックホールを活用して負荷分散する

有線LANポートの活用法として、ぜひ検討したいのが、メッシュWi-Fi(無線)+イーサネットバックホール(有線)の組み合わせです。

メッシュWi-Fiルーターの「Deco X50」は、イーサネットバックホールに対応しています。

イーサネットバックホールとは、メッシュWi-Fiの親子機間を有線LANで通信する仕組み。
メッシュWi-Fiは、複数のDecoを無線でつないで電波を拡張していますが、無線でつないでいる部分を有線に置き換え、負荷分散できる機能のことです。

イーサネットバックホールを使えば、Deco間の制御にかかる通信は有線で行えるようになるので、負荷分散され、Wi-Fiの帯域をフルに活かせるようになるわけです。

わが家の「Deco X50」のイーサネットバックホールを使った接続例です。
ブリッジモードで使っています。

ブリッジモード(アクセスポイントモード)で接続
dalahast
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「Deco X50」をルーターモードで稼働させたい場合は、専有部のスイッチングハブの前で接続します。

Decoのアプリ画面で確認すると、リビングに設置した親機Decoと主寝室の子機Decoが「有線LAN」で接続されていることがわかります。

Decoアプリで接続状態を確認できる

上位モデルである「Deco X90」のようなトライバンド対応モデルでは、3つの無線帯域の内、1帯域をDeco間通信(バックホール通信専用)として使うことができますが、トライバンドは価格も高くなりがちです。

その点、「Deco X50」はイーサネットバックホール機能に対応しているので、自宅にバックホールが使えるマルチメディアコンセントがあれば、有線ケーブルを使ってDeco同士を接続することで、より安定した通信環境を構築することができるのです。

参考 Deco間をLANケーブルで繋いで利用できますか?(Ethernet Backhaul)
参考 Decoをブリッジモードに設定をしてアクセスポイントとして使用するためにはどうすればいいですか?

通信速度・安定性を検証(スマホ・PS5・Meta Quest2)

ここではわが家の環境で、実際の通信速度や電波の広がりについて計測してみましたので、参考にしてください。

スマートフォン(iPhone)での計測結果

iOS用アプリ I/O DATAの「Wi-Fiミレル」を使い、居住スペースの各地点で計測しました。

※契約している上位回線は、光回線ですが構内VDSL設備のため100Mbpsが上限です。

電波の広がりは、ご覧の通り、居住スペース全体が「緑になっている」=「まんべんなく強い電波が行き届いている」ことがわかります。

また、通信速度もWi-Fi6に対応したiPhoneのSpeedtestアプリで計測したところ、すべての地点で状回線の上限近い速度が、時間帯・場所問わず安定しています。

Ping値も6ms(ミリ秒)、Ping値のブレ幅を示すジッターも1~2ms以下、パケットロスは0%と計測。

低遅延、かつブレのない安定した無線通信の環境を「Deco X50」を使うことで構築できていることがわかります。

上位回線1Gbps環境下での計測【22/10更新】

上位回線の通信速度上限が100bps → 1Gbpsにアップグレードされたので、改めてWi-Fi通信速度を計測してみました。

ご覧の通り、上限1Gps環境下では700Mbps以上の速度を計測しています(昼間の時間帯)。

共用LANのため、また利用時間帯によっては400~800Mbpsの間で変動はしますが、おおむね通信速度が大幅に改善し満足しています。

参考までに「Wi-Fiミレル」の速度計測結果も掲載しておきます。

PlayStation 5での計測結果

次にPlayStation 5で通信速度テストをしてみました。

オンラインマルチプレイでは通信遅延は致命的、ダウンロード速度も高速であればあるほど待ち時間が少なくなるメリットがあります。

PlayStation 5は親機・子機を設置した部屋とは異なる書斎にて、無線LAN(5GHz)で接続しています。

PS5本体のネットワーク接続設定で確認できる通信速度が、こちら。

  • ダウンロード:92.6Mbps
  • アップロード:83.3Mbps

次に、通信スピード計測テストサイトの「Speedtest」にPS5よりアクセスして、計測した結果がこちらです。

  • Ping値:4~10ms あたりで安定
  • 通信速度:90~93Mbps(ダウンロード)、92~94Mbps(アップロード)で安定

自分と相手サーバの応答速度(単位:ms)をあわらす、Ping値は時間帯問わず、4~10msでかなり速いレベルです。

通信スピードも上位回線の上限(100Mbps)近くと、有線接続と変らない通信速度で、ゲームのダウンロードはもちろん、オンラインマルチプレイも安定した快適なプレイを楽しむことができるレベルです。

Meta Quest2での計測結果

VRヘッドマウントの「Meta Quest2」でも実測してみます。

VRコンテンツを快適に楽しむためには、通常の動画コンテンツ以上の通信帯域が必要で、VR専用ゲームやVR用SNS(VRChatなど)といったVRアプリケーションには、低遅延であることも大きな要素になってきます。

視聴に必要な最低回線速度 6Mbps
標準版VR動画を視聴する際の推奨回線速度 24Mbps
HQ(High Quality)版VR動画を視聴する際の推奨回線速度 50Mbps

参考 DMM.com

こちらはFast.comにて計測したところ、

  • Ping値:3~6ms
  • 通信速度:91~93Mbps(ダウンロード)、78~84Mbps(アップロード)で安定

となりました。

通信帯域と低遅延が求められるVR用途でも、問題のない無線環境といえます。

dalahast
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現在の通信速度でも満足のいく結果となりました。
あとはボトルネックとなっている上位回線の速度をあげれば、さらに「Deco X50」のWi-Fi6の性能を活かしたネットワーク環境を手に入れることができそうです。

「Deco X50」レビューまとめ

オススメ度:★★★★★

以上、TP-LinkのメッシュWi-Fiルーター「Deco X50」のレビューでした。

「Deco X50」は、

  • 最新の無線通信規格「Wi-Fi6対応」
  • すみずみまで電波が届く「AIメッシュWi-Fi対応」
  • 安定した有線接続も可能な「ギガビットLANポート×3搭載」

の3つが特長のバランスのよい無線ルーターです。

今回「Deco X20」から「Deco X50」に乗り換えることで、潜在的な通信パワーも向上。

なによりもLANポートが増えたことにより、スイッチングハブなしでも、イーサネットバックホールを活用した理想的な家庭内ネットワークを構築することができました。

わが家のインターネット接続環境は、現状では上位回線は100Mbpsの共有タイプですが、近々1Gbpsへ切り替わる予定で、さらにスピード面でメリットを享受できることを期待しています。

さらに使いやすくなった「Deco X50」は最初に導入するメッシュWi-Fiルーターとしても、私のように乗り換え検討中の方にもおすすめです。

レビュー
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この記事を書いたのは

dalahast_shikaku2

dalahast(ダーラヘスト; @dalahast_jp)です。ほぼ週末限定の趣味のお料理以外に日々の暮らしのなかで興味をもったこと等を 気の向くままに徒然に綴っています。
詳しいプロフィールはこちら

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