秋田県北秋田市を中心に40年以上前から食されてきた郷土菓子、「バター餅」。
ほんのり甘くて、しっとりやわらかい、どこか懐かしい味のする和スイーツです。
バター餅はバターを入れることで時間をおいても硬くなりづらく、餅のやわらかな食感が保たれることから、もともとは冬に狩猟をするマタギの間で保存食として重宝されていたそうです。
お正月に備えて買った切り餅が余っているなら、ぜひ一度つくってみてください。
甘すぎず、しっとり柔らかな食感と口に広がるバターの風味が癖になる美味しさです。
尚、たくさん作りすぎて余ったバター餅を保存する場合は、打ち粉をたくさんまぶして、冷蔵庫にいれておけばくっつきづらくなります。
切り餅でつくるお菓子であれば、以前ご紹介した「胡桃柚餅子(くるみゆべし)」もオススメです。
秋田の郷土菓子「バター餅」のレシピ
【材料(2~3人前】
- 切り餅 4個(スリット入りの切り餅だと分割しやすくて便利)
- 水 100ml程度
- 砂糖 大さじ3 ★
- 塩 ひとつまみ程度 ★
- 卵黄 1個(白身はもったいないので、味噌汁などにいれる等、他の料理で使うとよい。)★
- 片栗粉 大さじ1★
- バター 10g~15g程度(無塩バターがあればよいがなくてもよいが、有塩バターの場合は塩加減を調整)
- 打ち粉 適量(打ち粉がなくても片栗粉で代用できる)
【作り方】
1.耐熱ボウルに割った切り餅、水100mlをいれてラップをかけて、電子レンジ(600W)で4分程度加熱する。
※スリット入りの切り餅だと手で割りやすくて扱いやすい。包丁で切り分けてもよい。
ラップをして電子レンジへ。
※温めている間に、バットにラップを敷いて片栗粉をまぶしておくとよい。
2.ボウルにたまった水分を捨て、熱いうちに★の砂糖、塩、卵黄、片栗粉をいれて、ゴムヘラなどでよく混ぜ合わせる。
※餅があつあつの溶けた状態に。余分な水分を流して、手早くその他材料をいれる。
卵黄、砂糖、塩、片栗粉を加えて手早く混ぜる。
3.混ぜ合わさったら、バター10gをいれて、全体にいきわたるようにしっかりと混ぜ合わせる。
※卵黄の色でここまで黄色くなる。
すかさずバターも加えて、まんべんなく生地にいきわたるように混ぜ合わせる。
ここまで時間の勝負。とにかく餅があついうちに作業を終える。
4.まとまったら、サランラップを敷いて打ち粉(片栗粉)をまぶしたバットに平たくならす。
5.サランラップで覆い、形を整える。
※柔らかいので、このようにだらっと横にながれてくるが、平らな方が食べやすい。
6.粗熱がとれたら、食べやすい大きさに切り分けて出来上がり。
※包丁に打ち粉(片栗粉)をまぶしながら切ると餅がくっつきづらくなり切りやすくなる。
dalahastのオススメ度:★★★
余った切り餅の有効活用として、話題になっていた「バター餅」。
見た目はとても黄色なのでバターをたくさんいれるかとおもったら、卵黄の色でした。
見た目ほどバターぽくなく、ほんのり香る程度です。
切り餅であれば少量ずつつくることができ、つくったらある程度余熱をとればすぐに食べることができるのが良いですね。