わが家の在宅勤務でかかせないのが、一杯のコーヒーです。
といっても、こだわり感もなく、自分で豆をひいたり、ハンドドリップで淹れたりするのは面倒なたちなので、できるだけ簡単にコーヒーをいれたいと思っているタイプ。
在宅勤務がほぼ定着してきた頃から、以前ブログ記事でもレビューしたコーヒーメーカー機能付きのウォーターサーバ「Pure」を愛用しており、今では朝の目覚めの1杯が習慣となっていました。
ところが、最近になって本体タンク内のセンサーの感度が悪くなり、浄水機能が正常に稼働しなくなってしまったため、急遽、買い替えを検討。
せっかくの買い替えということもあり、この度、思い切って評判高いデロンギの全自動コーヒーメーカーの最新モデルを購入しました。
私が選んだのは、2023年5月に発売された最新型の「エレッタ エスクプロア」です。
さすがデロンギのハイエンドクラスいうこともあり、機能もさることながら、挽きたての豆でいれる一杯は格別です。
使い始めてから、ちょうど数週間経ちましたので使用感含めて、レビューします。
デロンギ エレッタエクスプロア の製品概要
注目のポイント
こんな人にむいている
製品仕様について
製品名 | エレッタエクスプロア |
型番 | ECAM45055G |
ブランド | De’Longhi(生産国:イタリア) |
本体サイズ | 外寸 幅260x奥行450x高385mm 電源コードの長さ:2.0m |
本体重量 | 12 kg |
本体カラー | ブラック |
本体材質 | ・本体:ABS樹脂 ・豆ホッパー:ABS樹脂(グリッド部:ポリアミド) ・給水タンク:AS樹脂 ・豆ホッパーふた:ABS樹脂 ・抽出ユニット:POM樹脂 ・ミルクコンテナ:PETG樹脂 |
タッチパネル | 搭載(3.5インチTFTカラー液晶パネル) |
電圧/周波数 | AC100V/50-60Hz |
消費電力 | 1450W |
ポンプ圧(気圧) | 15気圧 (抽出時9気圧) |
ボイラー | シングル |
着脱式給水タンク容量 | 1.8ℓ |
豆ホッパー容量 | 300g |
グラインダー | 7段階・低速回転コーン式 |
挽き豆(粉)使用 | 可 |
コーヒー濃度設定 | 5段階(Hotのみ) |
コーヒー抽出量 | S/M/L/XL (Hot)、S/M/L (Cold) |
抽出温度 | 3段階(1:低温 2:中温 3:高温)※デフォルトでは中温 |
カス受け容量 | 1杯抽出時:14回分/2杯抽出時:20回分 |
コーヒー抽出口高さ | 最大16cm(タッブラーサイズの目安) |
付属品 | 計量スプーン、クリーニングブラシ、水硬度チェッカー、ウォーターフィルター、除石灰剤、簡易マニュアル、アイストレー |
保証期間 | 通常1年間 デロンギファミリー加入(無料)で5年間 |
デロンギ エレッタエクスプロア の製品レビュー
特長1:インテリアとしても映える、洗練されたデザイン
本体はブラックカラー1色展開のみで、インテリアとしてもなじむ落ち着いたデザインです。
最上位のプリマドンナはシルバーだったこともあり、見た目のスタイリッシュさでエレッタを選びました。
本体サイズは、W260xD450xH385mm とそこそこ存在感のあるサイズ感。
ただ、わが家の場合は、これまで使っていたウォーターサーバが本モデルよりも一回り大きめで高さがないぶん、意外と「コンパクト」な印象です。
重さも本体がABS樹脂製ということもあり、12kgとは思えないほど軽量に感じます。
テンションあがるスムーズな操作感!
電源をいれると、発色のよいフルカラー液晶操作パネルもあいまって、なかなか洗練された雰囲気で所有感をくすぐります。
タッチパネルの感度もよく、まるでスマホでスワイプしている感じで、カフェでメニューを選んでいるような楽しさを感じます。
日本語メニューにも対応
タッチ操作もキビキビしていてスムーズ
特長2:1日使う分には十分なタンク容量サイズ
コンパクトながらも、家庭用として1日中コーヒーを消費するのに十分な容量のタンクを備えています。
まず、コーヒー豆を投入するスペース(豆ホッパー容量)は300 g。
これは市販されている豆袋1つに相当する容量です。
グライダーを回すことで豆の挽き具合を調整できる
豆の容量はメーカーによって違いますが、実際、スターバックスのハウスブレンド(280g)をいれると、ちょうど収まります。
タリーズのハウスブレンドは200g、小川珈琲のプレミアムブレンドは160gの容量なので余裕で対応。
豆ホッパーのふたはパッキン式なので、1週間程度であれば豆をいれて多少そのまま放置しておいても大丈夫。風味は損ないません。
わが家では豆袋1パックあたり、1週間程度で消費するので、基本豆はいれたままで使っていますが、風味が落ちるなどは感じません。
一方で、着脱式の給水タンクは1.8ℓも容量があるので、家族それぞれ1日に数杯のむ方でも頻繁に補給する必要もなくストレスを感じません。
水の補給も、本体側面にあるタンクを前後にスライドさせて着脱する仕様なので、使い勝手もよく、ストレスフリー。
ピッチャーで給水すれば水回りでなくてもOK
これまで使っていたウォーターサーバは背面に水タンクがあったので、水の補給や洗浄のたびに着脱がかなり大変でストレスを感じていました。
その点、エレッタエクスプロアはさっと引き出すだけ。
日常的に使うものだけに、アクセスのしやすさはポイントが高いです。
水回りに限定せず、場所を選ばず設置できるので、書斎やリビングなどに据え置きして、ピッチャーで水を追加するなんて使い方も可能です。
水タンクにはウォーターフィルター(軟水化フィルター)がついているので、本体内部への石灰付着を軽減することができます。
こちらは、2か月に1回交換することが推奨されていますが、消耗品として考えましょう。
特長3:ホット&アイス、ミルクメニューにも対応
エレッタエクスプロア最大の魅力は、デロンギシリーズ史上最多のメニューに対応していること。
コーヒー及びミルクメニュー23種+お茶4種のドリンクをいれることができます。
カップサイズから、タンブラー(高さ16cmまで)に対応
デロンギなどの全自動コーヒーメーカーを使う人は、挽き豆(粉)を使うことはないかもしれませんが、粉にも対応しています。
普段は豆だけど、ちょっと気分をかえて、違う種類のコーヒーを楽しむなんてことも可能です。
ただ少し不便だと感じたのは、コーヒー豆パウダーを使う場合は必ずスプーン1杯ずつ投入しなければいけないこと。
カフェジャポネーゼなど、豆量が2倍のものはパネルに追加投入の指示がでますが、同じ豆でも挽いた豆とパウダーでは抽出量が同じでも、パウダーのほうがかなり薄く感じました。
せっかくのデロンギなので、美味しいコーヒーをいれるためには豆を使うのがベスト、たまに気分を変えたいとおもったら挽き豆(粉)をつかうのがよいでしょう。
注意点としては、基本的に豆の入れ替えは完全に切り分けることはできないところ。
少なくなったら豆を投入するため、どうしても前の豆と新しい豆がいり混ざるときがあります。
特長4:お茶にあった適切な温度でお湯を抽出できる
給湯ノズルにつけかえることで、お湯の抽出にも対応しています。
メニューで飲みたいお茶の種類を選ぶことで、適切な温度でお湯がでます。
本体上面のカップトレイに保温機能(カップウォーマー)がないため、あらかじめカップを温めておくく必要がありますが、実際に紅茶(抽出温度90℃)を選択してやってみたところ、残念ながら81.6℃にとどまりました。
紅茶などを美味しくいれるためには90℃がベストな温度なので、あくまでお湯の抽出は補助機能と考えて、紅茶などは別途ポットで沸かしたお湯を使ったほうがよいでしょう。
カップをお湯で温めた上で注いでも、81.6℃と低温にとどまる
特長5:全自動洗浄でいつでも清潔に使える
デロンギの全自動コーヒーメーカーの特徴として、本当の意味での「全自動」ということ。
電源投入から、自動で豆量を計測、豆を挽いて、抽出し、カップの注ぐまでの一連の動作がワンタッチで実現します。
電源のON/OFF時に、必ず自動で内部洗浄する仕組みがあるので、日々のお手入れはカス受けにたまったコーヒー豆のカスを捨てるだけです。
廃棄もしやすい
ミルクコンテナを使う場合は分解する必要があるので多少面倒ですが、通常のミルクを使わないコーヒーメニューであれば、ストレスがありません。
コーヒー豆のカスを捨てるタイミングで、ユニット一式(カス受け+カップ受け+トレイ)と水滴受けを1日1回目途にお手入れするだけでOKです。
※食洗機には非対応
抽出ユニットや豆ホッパーは1か月に1度の定期メンテナンスは必要ですが、おいしいコーヒーを楽しめるアイテムとして愛着あるものだけに、そんな手間暇も苦になりません。
特長6:デロンギーファミリー加入で安心の5年保証
庶民にとってはやや高額な商品のため、購入した後のサポートも気になるところです。
ましてや車ではないですが、イタリア製ということで国産と比べると多少不安があることは否めません。
その点、デロンギは「デロンギファミリー(無料会員)」に製品登録することで、メーカー通常保証期間の1年を、エレッタエクスプロアの場合は5年に延長することが可能です。
注意点としては、並行輸入の商品はNGで、デロンギ公式サイトや正規の販売店での購入に限ります。
実際に使ってみてわかったメリット&デメリット
メニューが豊富なのは魅力的ですが、使っているうちに自分好みのドリンクは落ちつきます。
私の場合は、カフェジャポネーゼ(目覚めの一杯)、スペシャルティ(昼)、アメリカーノ(午後)の3つ。
ミルクメニューはカフェラテ一択です。
ミルクメニューは大量の牛乳を消費することや、コンテナの取り換えや洗浄など多少面倒に感じるので、かなり限定的な利用になりそうです。
メニュー数に拘りがなければ、エントリーモデルのマグニフィカ(イーヴォやスタート)でも十分だと思います。
まとめ:ご自宅がカフェになる!全自動コーヒーメーカーの決定版
以上、デロンギの全自動コーヒーメーカーのハイエンドモデル、「エレッタエクスプロア(ECAM45055G)」のレビューでした。
ここ数週間ほどつかってみて、
と、すっかりデロンギのマシンの魅力にはまりました。
正直なところ購入するまでは、たかがコーヒーメーカーに大枚をはたくなんて考えられなかったのですが、発売されて半年ほど悩んだ末に購入を決断して大正解でした。
まだまだ使いこなせていないこともあり、今後は気になる耐久性などもしっかりみて、長期視点でも本レビュー記事を継続的にアップデートしていく予定です。
現時点では満足度120%です。