9月より日本国内でもサービスが開始された「Hulu(フールー)」ですがiPhone4はもちろんiPad2の画面で視聴できなくはないですが、やはり字幕が小さいということとリビングの大画面テレビでゆったりとみたい!という気持ちが強くなってきました。
早速、iPad2と同時に発売された「Apple Digital AV Adapter」を購入することにしました。Apple Store価格では3,980円。このアダプター以外にも別途HDMIケーブルが必要になります。もちろんHuluのアプリケーションそのものがApple TVのAirplayに対応していれば、このケーブルを購入する必要はないのですが対応していないこともあり、次期iOS5が公開されてAirplay Mirroringが実装されるまではケーブルレスで映像視聴はできないため、暫定的にこの純正ケーブルを使うことにしました。
「Apple Digital AV Adapter」は、簡単に言うと、iPad2等のDockコネクタ(30pin)につけるこのアダプター経由でHDMIケーブルを接続することにより、大画面テレビなどにiPad2の画面そのものを出力する(ミラーリング)製品です。iPadを縦にすると縦にも表示することができます。基本的にiPadに表示されるものであれば出力可能で映像はもちろん音声も可能です。出力解像度については、アプリケーション等は1080p対応、動画については720pまで対応可能です。ただ残念ながらiPadの画面サイズ上、フルHDには対応していません。画面の回転にも対応します。
端子は写真の通り、2つあり、左側がHDMIで右側はDockコネクター用USBケーブル(充電&同期用)を挿すスロットとなります。個人的な感想ですが、iPad2に接続した場合、初代iPadよりは形状上若干はずれやすいような気がします。
iPad2以外のiPhone4や初代iPadでもHDMI接続して出力は可能ですが、ハードウェアのスペック上機能が制限されており、解像度については上限で720pまで、ミラーリングはできません。旧モデルをお持ちの方は機能制限について納得した上で購入されたほうがよいと思います。
メリット:
・HDMI接続により大画面TVやプロジェクターでみれるメリットは大きい。iPad2のユーザーなら買ってもいいかも。
・ただHDMIケーブルが短いと使いづらい。
・アダプターにHDMIケーブル、Dockコネクター用USBケーブル両方をつけると不格好。すっきりしない。
・iTunes Storeで購入したHDビデオを再生すると16対9で表示される。
・付属のUSBケーブルを接続すれば、電源を供給しながら利用できる。
デメリット:
・iPad全画面のミラーリングはiPad2のみ対応しており、旧モデルやiPhone4では機能制限がある。
※第一世代のiPad、iPhone 4、第四世代iPod touchに接続できるが、全画面のミラーリングではなく、ビデオやスライドショーの上映といった一部限定的な利用となるので注意が必要。
・画面上の表示は、アスペクト比はiPad 2の画面と同じ4対3。 テレビ側で要調整。
◆Apple Digital AV Adapter これをiPad2のDockコネクタに接続する
◆大画面TVではiPad2の画面がそのままミラーリングされる。Airplayはアプリケーション画面だけ表示されるのに対して、iPadミラーリングはiPad画面そのものが出力されるイメージ。
◆iPad2でHuluのアプリを起動してミラーリングしたところ。画面出力は残念ながら最大720pなので、TVのズーム機能を使うと若干トリミングされて表示されますが、iPad2の画面でみるよりは、ゆったりとリビングTVで視聴できる環境ができるので利便性は増します。ただAppleTV2ユーザーの方にはHuluアプリがAirplay対応となるか、AppleTV2がHulu対応が期待されるところ。また対応が予定されているゲームコンソールPS3等で視聴できれば本アダプターの必要性がなくなってしまうかもしれませんね。マルチデバイス対応、続きは別デバイスで視聴可能という点がHuluのサービスのよいところですね。
◆今秋UpdateされるiOS5でAirplay Mirroringが実装されるのでAppleTV所有者はさらに利便性が高まり、Apple戦略からますます抜け出せなくなりますね。※AppleTV2のレビューは近日中公開予定