リビングに設置したエアコンは昨年購入したばかりで、最新モデルというだけあって、AI搭載モデルと高機能。
温度管理機能によって、高温になったら冷房にして温度を下げたり、低温になったら暖房に自動的に切り替えることができるようになっています。
さらにAlexa連携で音声操作も可能で、外出先からスマホのアプリを使って、リモートで冷暖房オンオフもできます。
とても便利で慣れてしまった今となっては欠かせない機能ですが、わが家にあるリビング以外のエアコンは旧型モデルで、新型のような便利な機能がついていないため、現状では自動化したり、外出先から遠隔で操作することができません。
これからの季節、特にエアコンはできれば自動制御したいと思っていました。
そんなときは、「SwitchBot ハブミニ」と「温湿度計プラス」の出番です!
「SwitchBotハブミニ」はスマートホームを手軽に実現できる、ネットワークに対応した学習用リモコン、「温度計プラス」はSwitchBotと連携できる通信対応の温湿度計です。
複数の赤外線リモコン制御といったシンプルな機能に特化。
自宅にある家電のリモコンをSwitchBotに登録することで、自動化したり、音声やスマホで遠隔コントロールできるようになるデバイスです。
すべての部屋のエアコンを買い替えるのは現実的ではありませんが、旧型のエアコンでもレトロフィットの後付けで、新型モデル並みのインテリジェントな機能をわずかな出費で追加できるようになります。
SwitchBot ハブミニ・温湿度計プラスの概要
注目の5つのポイント
SwitchBot ハブミニ
- スマホで赤外線リモコンを一括管理・操作
- 旧型家電でも後付けでスマートデバイス化
- SwitchBot製品組合せでスマートホーム化
- Alexa・Google Assitant 連携
- IFTTT(イフト)で他サービス連携・自動化
SwitchBot 温湿度計プラス
- 視認性が高い、3インチ大型ディスプレイ
- 選べる6つの設置方法でレイアウトフリー
- 高精度センサー搭載で正確にモニタリング
- 単4電池2本で1年稼働と長寿命
- 温湿度の時系列データがダウンロード可能
製品の仕様について
製品名 | SwitchBot ハブミニ |
サイズ | 65 x 63 x 20mm |
重さ | 36g |
電源 | DC 5V(USB給電可能) |
IEEE | 802.11 b/g/n(2.4 GHz) |
Bluetooth規格 | 4.2以降、最大通信距離80m(見通しの良い場合) |
赤外線規格 | 最大30m(見通しの良い場合)、水平180°、垂直360° |
同梱物 | 本体×1、microUSBケーブル×1、3M接着シール×1、取扱説明書×1 |
製品名 | SwitchBot 温湿度計プラス |
サイズ | 79×65×22mm |
重さ | 64g |
パネル | 3インチTNパネル(バックライトなし) |
測定範囲 | 温度:20℃ -80℃、湿度:0~99%RH |
温度精度 | ±0.4°C(-20°C~0°Cにおいて)、±0.2°C(0°C~65°Cにおいて)、±0.3°C(65°C~80°Cにおいて) |
湿度精度 | ±2%(25°C、10%~90%RHにおいて)、±4%(25°C、0%~10%, 90%~99%RHにおいて) |
通信方式 | Bluetooth4.2以上、最大接続距離は120m |
電源 | 単4電池×2(電池寿命は約1年) |
データ出力形式 | csvファイル、ローカルストレージで68日間データ保存 |
同梱物 | 温湿度計本体×1個、単4電池×2個(商品本体に取付済み)、金属プレート×1個(3M両面テープ付き)、取扱説明書×1 |
SwitchBotで実現したいこと
今回、自宅にある旧型のエアコンをすべて自動化・遠隔操作できるように、「SwitchBot ハブミニ」と「温湿度計プラス」を導入します。
「SwicthBot ミニハブ」と「温湿度計プラス」を組み合わせることで実現できることは、
- アプリの条件設定(温度・湿度)でエアコンの自動制御
- スマートスピーカー連携でエアコンを音声操作
- スマートスピーカーに話しかけて、室内温度を知る
※現時点では湿度は未対応 - 外出先からスマホで遠隔操作
さらに、「SwitchBot ハブミニ」はWEBサービス「IFTTT(イフト)」にも対応しているので、ここでは、
- スマホの位置情報をトリガーにして、外出先から自宅圏内に近づいたら、ハブミニに登録したエアコンを自動でオンにする
設定事例を紹介します。
エアコン自動化の設定方法
STEP1:SwitchBotアプリに登録する
まず、「SwitchBot ミニハブ」と「温湿度計プラス」をSwitchBotアプリに登録します。
温湿度計プラスはBluetoothでの接続になるため、できるだけハブミニの近くに設置しておく必要があります。
こちらの動画は前モデル「SwitchBot 温湿度計」のセットアップ方法ですが、基本的に「SwitchBot 温湿度計プラス」と同じです。
STEP2:SwitchBot ハブミニ制御したいエアコンを登録する
次に「SwitchBot ハブミニ」に制御したいエアコンのリモコンを登録します。
ここでは寝室のエアコンをシーン設定により、自動制御する例です。
「温湿度計プラスの温度が28℃になったら、寝室のエアコンの電源をいれて冷房をいれる」シーンを設定します。
STEP2-1:シーン設定(条件追加)
SwitchBotアプリから、「シーン」を選択。
右上の「+」ボタンをクリックして、「シーン」を追加します。
「シーン設定」画面で、「条件を追加」を選択。
ここではアクション条件を設定します。
「接続されていたデバイス」より、あらかじめ登録しておいた「温度計プラス」を選択。
今回は「温度計プラス」の「温度」をトリガーにアクションを設定することにします。
温度条件を指定することで、その条件になったら、次で指定する「アクション」を実行します。
ここでは「温度が28℃」になったらをトリガーにします。
もちろん複数条件も設定できるので、湿度もトリガーに加えることも可能です。
例えば湿度が60%以上に高くなったら、エアコンを除湿モードにするなど細かく制御できるので、寝苦しい夜でも快眠できますね。
STEP2-2:シーン設定(アクション追加)
次に「アクションを追加」をクリック。
ここではトリガーとなる「温度が28℃」になったら、「エアコンの冷房をつける」アクションを設定します。
アクションを指定するデバイスを選択。
ここでは寝室に設置した「三菱エアコン」を選択しています。
エアコンのリモコンが表示されるので、起動したいアクションを指定します。
デフォルトで冷房になっていたので、ここでは「運転ON」を選択しています。
使う時期によっては、デフォルトで暖房になっている場合もありますので、その場合は複数のアクションを追加すればOKです。
アクション1:「冷房」をオン → アクション2:「運転」をオンの順番で設定するだけです。
以上で、温湿度計プラスの温度をトリガーとして、エアコンの冷房運転をオンにする自動制御の設定が完了しました。
旧型に限らず、新型のエアコンもSwitchBotで制御は可能です。
まとめて登録しておくことで、アプリで一括コントロールできるので利便性は高まります。
専用アプリで個別管理するのでなく、基本の動作であれば、新旧モデル意識することなく、一本化できるのがよいですね。
IFTTT連携の設定方法(スマホのGPSをトリガーにアクション実行)
次は、外出先から自宅圏内に入ったときに位置情報を検知して、自宅のエアコンを自動運転させるための設定方法です。
SwitchBotアプリ単独では、GPSをトリガーにしたアクションを設定することができませんが、スマホのGPSとIFTTT(イフト)のサービスを使うことで実現できます。
IFTTTとは、「IF This(もしこの条件になったら)」、「Then That(このアクションを実行する」の意味で、様々なWEBサービスを連携できるサービスです。
英語のサービスですが、設定方法もアプリのガイダンスに従って設定するだけなので簡単です。
順番に解説しているので参考にしてください。
STEP1:IFTTTアプリをダウンロード
スマホ専用のIFTTTアプリ(Android、iOS対応)を使って設定します。
※ここではiOS用アプリで説明しています。
STEP2:アプレットを作成する
IFTTTアプリを起動したら、「Create」をクリックして、アプレットを作成します。
「アプレット」とは「レシピ」と読み替えるとわかりやすいです。
自動化したいレシピを作成していきます。
今回のアプレット(レシピ)は、「自宅圏内に近づいたら、リビングにあるエアコンを自動起動する」です。
次に「If This」をクリックして、「トリガー」を設定します。
STEP2-1:トリガーを設定する(ロケーション)
「トリガー」とは起動条件のこと。
今回は「自宅圏内に近づいたら」をきっかけにしたいので、ロケーションを起動条件として、トリガー(IF This)を設定します。
3つのオプションの中から、ここでは「You enter an area」を選択。
これにより、スマホのGPSをもとに位置情報を認識して、「あなたがこのエリアに入ったら(You enter an area)」を条件にアクションを実行することができます。
STEP2-2:トリガーを設定する(エリア検索・設定)
次に対象エリアを設定します。
検索ボックスと地図が表示されるので、「Location an area」に自宅住所を入力して検索、確定します。
ここでは例として京都駅で検索しています。
表示された対象エリアの円は拡大・縮小が可能です。
ある程度大きめにエリア設定しておくほうがよいです。
STEP2-3:アクションを設定する(SwitchBot経由のデバイス指定)
最後に、「Then That」をクリックして、実行したい「アクション」を設定します。
ここでは、エアコンのリモコンを登録した「SwitchBot ハブミニ」経由でエアコンを制御します。
検索ボックスで「SwitchBot」を検索して選択します。
「SwitchBot」で操作できるアクションリストがでるので、ここでは「Tune on appliance with Hub Plus IR remote(ハブプラスの赤外線リモコンで家電の電源を入れる)」を選択。
SwitchBotにログイン認証後、ハブミニ経由で操作できる家電リストが表示されます。
※事前にSwitchBotに登録したデバイスのみ指定できるので、あからじめ登録しておきましょう。
プルダウンより、リビングのエアコンとして設定した「三菱エアコン」を選択。
最後に設定するトリガーとアクションが正しいか確認して、アプレットの名前を登録、Finishをクリックして完了します。
アプレットは、後でみて一目で登録内容がわかるような名称にしておくとよいでしょう。
以上で、SwitchBot ミニハブ経由でエアコンが、IFTTTと連携する設定が完了しました。
IFTTTは無料版と有料版(Pro・Pro+)があり、無料版は登録できる自作アプレットは5つまで、複数のアクションが実行できるアプレット作成はできません。
より複雑な制御をしたい方はPro版を使いましょう。
無料版はProと比べると、アクション実行までにタイムラグがあるようです。
「SwitchBot ハブミニ×温湿度計プラス」を使ってみた感想
SwitchBot ミニハブ・温湿度計とも本体はとてもコンパクトで省スペース設計。
ホワイトカラーのみですが、どのインテリアにもなじむシンプルデザインです。
個人的にはブラックやブラウン系で自宅インテリアをそろえているので、今後のカラーバリエーションに期待したいところ。
一方、機能性に関しては、登録したリモコンやSwithcBot製品を連携して、シームレスに家電を操作できるという点で必要十分。
シンプルな機能と操作性がウリだけあって、使う人のアイデア次第で使い方は無限に広がります。
注意点としては、この手のスマートリモコンサービスは、基本的には製品販売元が運営するクラウドサービスに依存します。
登録デバイス情報はクラウド側で管理されており、インターネット経由で個々に制御するため、その商品性をあらかじめ理解した上で導入することが肝要です。
SwitchBotも例外なくクラウド(AWS利用)を使っているので、クラウド側で障害があると、サービスが停止して、リモコン制御ができないリスクがあることも理解しておきましょう。
障害情報については、SwitccBotのTwitterアカウントをフォローしておくと便利です。
AWSはAmazonの提供する企業向けクラウドサービスであり、私の環境ではこれまで一カ月以上使っているなかでは特に障害も起こらず、安定稼働しています。
まとめ:SwitchBotで誰でも簡単に旧型家電をIoT対応、スマートホームを手軽に実現できる
今回、学習リモコン「SwitchBot ミニハブ」と「温湿度計プラス」と組み合わせることで、旧型エアコンを最新のAI搭載エアコンばりにインテリジェント化することにトライしてみました。
わずかな投資で全ての部屋のエアコンが自動化できるようになったので、とても満足しています。
※各部屋ごとにSwitchBotミニハブと温湿度計プラスを設定する必要があります。
SwitchBot は機能がシンプルだからこそ、使う人のアイデア次第で利用シーンは無限に広がります。
今後はエアコンだけでなく、Alexaの音声操作やIFTTT(イフト)のような自動アクションツールなどと組み合わせて、あらゆる家電に様々なシーンで自動化を取りいれることで、スマートホームの実現にむけていろいろ活用してみようと思っています。
まずは手持ちの家電を、「SwitchBot ハブミニ」で手軽にIoT化することから、スマートホームをはじめてみてはいかがでしょうか?