わが家では特にさっと調理をすませたいときは、20㎝サイズの小型フライパンを愛用しています。
最近は「焼く」だけでなく「煮る」こともできる、深型タイプのフライパンが人気ですが、小回りのきくミニサイズのフライパン、いわゆるソテーパンも1つ備えておくと便利です。
なんとなく20㎝以下のソテーパンサイズといえば、一人暮らし用というイメージがありますが、そんなことはありません。
かさばる野菜炒めなどは無理ですが、さっと魚や肉をソテーしたり、朝の目玉焼きやソーセージを炒めるときなど、効率的に調理ができるので重宝します。
調理のときにさっとだして、ちょこっと使って、さっと洗って、すぐにしまえる手軽さ。
これに勝るものはありません。
大活躍中のわが家のソテーパンも、2年経過してテフロン加工が剥がれ焦げつきやすくなってきたので、新しく買い替えることにしました。
今回購入したのは、こちらのサーモスのフライパン(20cm/KFD-020)です。
※同サイズで深型の炒め鍋(KFD-020D)もありますが、イトーヨーカドーの一部店舗かオムニセブン(omni7)のみの限定モデルです。
このフライパンはサーモスが開発する調理器具の新シリーズ「KITCHEN+」の第一弾製品です。
わが家では携帯用ステンレスボトルでもお世話になっているサーモスですが、フライパンにまで進出していたんですね。
いつもならばティファール一択ですが、新しいフライパンを試してみます。
サーモス(THERMOS)フライパンのレビュー
主な特長(KFD-020-NVY)
- 耐久性に優れたコーディングで焦げつきにくい
- 厚めでありながら熱伝導が速くて、熱ムラが少ない
- シリーズ最軽量で扱いやすく、お手入れも簡単
仕様(KFD-020-NVY)
- サイズ:幅38.5×奥行21.5×高さ5cm、内径20cm
- 重量:0.4kg
- コーディング:耐摩耗性デュラブルコーティング
- 熱源:ガス火
- カラー:ネイビーのみ
- 素材:本体:アルミニウム合金、取っ手:フェノール樹脂
- 表面加工:(内面)ふっ素樹脂塗膜加工(外面)焼付け塗装
- 対応熱源:ガス火専用(ほかにIH/ガス火両方可能なシリーズもあり)
- その他:食洗器NG
サイズ感:小回りきいて使いやすい
最小サイズだけあって、とてもコンパクトで日常的に使う分には十分です。
深さは5.0㎝なので汁物は厳しいですが、1~2人前の調理にはぴったり。
より深いサイズのフライパンを欲しい人は、同じサーモスの20㎝で深さ7㎝ある炒め鍋(KFD-020D,重さ500g)がありますが、こちらはイトーヨーカード限定モデルで、一部店舗とネット通販のオムニセブン(omni7)でのみ取り扱いがあるようです。
他メーカの場合だと、22㎝サイズになりますが、ティファール「グランブループレミア」の深さ7㎝タイプ(重さ660g)が選択肢になるでしょう。
持ち手:手になじみ、しっかりとしたグリップ感
取っ手はフェノール樹脂、いわゆる人工的に合成されたプラスチック製で耐熱性(耐熱温度150℃)があります。
あたりもソフト。
旧フライパンよりは数センチほど長く安定しており、片手でしっかりとホールドできます。
重さ:同サイズ他社と比べて重い
フライパンの外面は焼き付け塗装してあり、ざらっとした感じ。
サーモスのステンレスマグは塗装が剥げやすかったので、こちらもどの程度はがれてくるのかチェックしておきたいところですが、基本使い捨てなので、そこまで気にする必要はないでしょう。
一方、重さについては特に「軽量」だとうたっているガス火用のサーモスのフライパンですが、それはサーモスのフライパンシリーズでの話。
他社の同じサイズのテフロン加工のフライパンと比べても、やや重い印象です。
IHとガス火両方に対応したフライパンだとさらに重くなります。
参考 IH/ガス火対応タイプ:700g(ガス火専用比+300g)
実際にこれまで使っていた20㎝のフライパンサイズの比較でも、サーモスはコーディングが多層ということもあって厚みがあり、且つ深さが少しあるため、+119gほど重たいです。
※サーモスのフライパンは公称400gですが、実測では408g。
旧フライパンの重量は289gととても軽量だったこともあり、すごく軽い!というまでは至りませんでした。
20㎝ではあまり気にならない重さですが、26㎝以上の通常サイズではかなり扱いづらいのではと感じました。
毎日使うものなので、性能がよくても握りづらかったり、重くて持ちあげづらかったりすると困りもの。
逆に軽すぎると、ガス火の場合は五徳で安定しないということもありがちです。
なるべく片手で扱えるほどよい重さが個人的には好みです。
耐久性:毎日利用で1年程度(検証済み)
耐摩耗性デュラブルコートは、サーモス独自の硬質フィラーを配合した耐久性コーディング。
アルミ機材の上に3層のコーディングをほどこしています。
耐摩耗性の高さと、焦げつくにくい点が特徴とのことですが、まだ使い始めて1週間程度なので耐久性については後日改めてレビューします。
耐久性については一般的に毎日使うものなので、1~2年程度もてばよいでしょう。
そこそこ軽量で扱いやすいテフロン加工のフライパンは安価なので、コーディングがはがれてきたら、定期的に買い替えるのも一択です。
耐用年数は1年程
※2021年5月16日更新
購入して1年が経過し、焦げ付くようになってきました。
これまで毎日朝昼晩と1日3度、炒め物から揚げ物まで活用してきたので、使い倒した感があるので、この耐用年数1年には納得感があります。
新旧比較した写真がこちら。
左が新調したフライパン、右側が1年使い続けて劣化したフライパン。
遠目ではわかりづらいので拡大した画像がこちら。
特に左上のあたりが焦げ付くようになりました。
次いで、底面。底面は比較的早い段階で塗装がはがれてきていました。
20㎝のフライパンは使い勝手がよいので、また同じサーモスをリピート買いしました!
今は20㎝の深型モデルもでているようですが、返しがしづらいので従来の浅型を使い続けています。
26㎝深型フライパンも活躍中
ソテーパンの使い勝手がよかったこともあり、ほぼ同じタイミングで26㎝深型サイズのフライパンも購入して使っています。
こちらも1年経過するタイミングでコーティングがはがれて、一部焦げつきができるようになってきたので、買い替えました。
古いフライパンが左側、新調したのは右側。
26㎝フライパンで通常よりも1㎝深さのある深型タイプ(型番:KFE-026)は、イトーヨーカドー販路限定モデルです。
私はオムニ7で購入しました。
型番 | サイズ | 販路 |
KFE-026 | 45.5×27.5×6.5 | イトーヨーカドー限定(通販可能) |
KFD-026 | 45.5×27.5×5.5 | Amazon、楽天、その他店舗 |
1㎝だけ深い分、煮物やシチュー、カレーといった汁物の調理もできるので便利です。
28㎝深型では少し重さが気になるかたにおすすめです。
耐用年数は1年程(3回目のリピート購入)
※2022年6月22日更新
26㎝サイズの深型フライパンも3年目。
こちらも毎日使うと、ほぼ1年経過でコーティングがはがれてきて、焦げ付きやこびりつき気味になります。
今年からお古の深型はその深さがパスタやうどん、そばの茹で用にぴったりなのでそのまま使うことにしました。日常的な調理用として炒め物などは新しくリピートしたものを使うことで、2枚体制でやっていくのがよさそうです。
26㎝深型はイトーヨーカドー限定モデルなので店頭や通販でしか購入できないのが残念ですが、ワンサイズ大きめの28㎝サイズの深型であれば、Amazonなどの一般流通でも購入することができます。
サーモスのソテーパンの使い勝手
それでは実際の使用感を試すべく、サーモスのフライパンを使って調理します。
夕食のメインメニューにもなる、「鶏胸肉の木の芽味噌焼き」です。
鶏胸肉の木の芽味噌焼きのレシピ
【材料(2人前)】
- 鶏胸肉 1枚(200g程度)
- 塩、調理酒 少々
- 大葉 4枚
- ミニトマト 2個(半分にカット)
- 木の芽味噌
- 味噌 大さじ2
- 砂糖 大さじ1.5
- 調理酒 大さじ1/4
- 木の芽 10枚程度
【作り方】
- 鶏むね肉は厚みを均一にするため、厚いところに切り込みをいれてひろげ(or 観音開き)、酒と塩をふっておく。
- すり鉢で木の芽をすりつぶし、味噌、砂糖、酒を加えてよく混ぜあわせる。
- フライパンに油を熱し、1の鶏胸肉を弱火でじっくりこんがりと焦げ目がつくまで焼く(フタをして7分程度)。
一般的にテフロン加工のフライパンは空焚きや急冷は禁止事項ですので、余熱はしません。
20㎝サイズで、ちょうど鶏胸肉が1枚余裕をもって焼くことができるサイズ感です。油も少なくてすみます。
コンパクトサイズなのでフタをするとより効率的に熱が循環して、鶏胸肉の中まで火が通ります。
7分経過、美味しそうな焼き目がついています。
- 裏返しにして、2の味噌をのせてさらに焼く(7分程度)。
独自コーディングのおかげで、焦げつきもなく、するっと鶏胸肉がとりだせます。
- 食べやすいサイズに切り分けて大葉、ミニトマトとともに器にもりつけ完成。
中までしっかり火が通って、ジューシーな仕上がりに。
春ならではの木の芽の香りと香ばしい味噌の香りがただよう木の芽味噌が、淡泊な鶏胸肉によいアクセントになっています。
20㎝サイズフライパンは万能・常備がオススメ
サーモスの20㎝サイズのフライパンは、コンパクト&軽量なので取り回しも楽で、ちょっとした調理だけでなく、1つ持っておくと使い勝手のよいフライパンです。
ちょうどよいサイズ感なので、取り出しも楽、調理も楽、後片付けも楽。
一度使い始めたらついついこればかり使ってしまうことでしょう。
サーモスの売りであるデュラブルコートの耐久度については、まだまだ使いはじめなのでこれから検証していく予定ですが、使い始めとしては上々です。
今後、長期レビューの視点で記事をアップデートしていきますのでご期待ください。