年末ともなると節税目的で寄付金上限を気にしながら、ふるさと納税の返礼品をチェックする季節になりました。
ふるさと納税といえば、カニやブランド牛肉などのもらって嬉しい返礼品に目がいきがちですが、ほとんどの防災グッズもそろえることができるのはご存知でしょうか?
「ふるさと納税」を使えば節税しながら防災の備えができるのです。
ふるさと納税のサイトで検索すると、その対象数がふるさとチョイスで約400品、楽天でも約700品近くもありました。
防災グッズセットから、水、アルファ米や缶詰の保存パンの非常食から非常用トイレなどに至るまで、まずそろえておきたいものがリストアップされています。
「備えあれば憂いなし」とはいえども、防災グッズは一度にそろえると意外とまとまった出費が必要です。
また食料備蓄品に限らず経年劣化によって定期的に見直す必要があるので、意外と家計を圧迫しがちです。
わが家では定期的に防災グッズを見直していて、直近すぐに必要だと思われる水・レトルト食品などの食糧備蓄品やトイレ、カセットガス等は優先してそろえていましたが、それでも後回しにしていたものも少なからずありました。
まだこれから防災の備えを準備する方から、一部不足している防災備蓄品だけをそろえたい方まで、ぜひ「ふるさと納税」を活用して節税しながら防災の準備をしましょう。
今回私が追加でふるさと納税の返礼品としていただいたものやオススメの返礼品をご紹介したいと思います。
ふるさと納税の返礼品でいただいたもの(2017年版)
折りたためる防災ヘルメット 「TOYOブルーム」
わが家の防災備蓄品は本ブログでもご紹介した通り、ある程度備えていましたが、なぜか防災ヘルメットだけはまだ買っていませんでした。
収納スペースのある方であれば、かさばる一般的なヘルメットでも必要十分ですが、できるだけ場所をとらない「折りたためるヘルメット」を探しているうちに時間がたってしまい、うっかり買い忘れていたのです。
実際のところ、ある程度調べはついていたのでいくつか候補はありましたが、やはりヘルメット1個で数千円というのがネックでした。
たかがヘルメット、されどヘルメット・・・そのループの中でいつの間にか買いそびれていたのです。
というわけで、今回まずふるさと納税の返礼品として申し込んだのは「折りたためる防災ヘルメット」です。
納税先は兵庫県三木市、TOYOの防災用折りたたみヘルメット「ブルームNo.100」の2個セットです。
ヘルメット色は選択できませんが、フリーサイズの白1個+オレンジ1個の2個が返礼品としていただけるのです。
市場価格が1個あたり3,600円、2個で7,200円となり寄付金額は1万円ですので、還元率から考えると割がよい返礼品だと言えます。
左が折りたたんだ状態。右側が紐をひいて広げた状態です。
ワンタッチで開閉ができるのでとっても簡単。
GOOD DESIGN賞を受賞したブルームは、緊急時に紐をひっぱるだけでワンタッチでヘルメットに変形する、収納性・携帯性に優れた折りたたみができる防災用ヘルメットです。
もちろん肝心の安全面でも、「飛来・落下物用」の国家検定合格品で安心です。
参考までに検定試験項目はこちら。
・衝撃吸収性試験
人頭模型にヘッドバンドが密着しないよう装着したのち、5kgの半球を1mの高さから自然落下させる。人頭模型に加わる衝撃荷重が4.9 kN(約500kgf)以下であれば合格。
・耐貫通性試験
人頭模型にヘッドバンドが密着しないよう装着したのち、3kgの円錐(先端角度60°)を、帽体頂部を中心とする円周100mmの範囲内に1mの高さから自然落下させる。その際、先端が人頭模型に接触しなければ合格。
一方素材面では、帽体はPP+PE樹脂、帽体中央カバーはABS樹脂ですので、熱に弱いことがわかります。
基本的に高温多湿な場所での保管は避けるようにしましょう。
またPPやPE樹脂でつくられたヘルメットの耐用年数は2~3年ですので、定期的に交換する運用がよさそうです。
実は購入前提で、No.100の後継機であるNO.101をもともと検討していたのですが、現時点では謝礼品としては選べなかったので仕方なくこちらを選択しました。
NO.101は折りたたむと4.5cmになり、NO.100(厚保さ8cm)と比べてより薄くなって収納できる点で魅力的です。
余談になりますが、家族間で白とオレンジの取り合いになりました・・・
争奪戦の結果、私は余儀なくオレンジに。
できれば白2つ欲しかったので、色が選択できればよかったです(苦笑)。
カセットガス単体で動く電気のいらないファンヒ-ター 「風暖」
被災するのは気候のよい時期とは限りません。
夏場は冷房、これからの冬場は暖房器具があれば防寒対策としては助かるのではないでしょうか。
被災時は電気やガスが復旧するまでは使えないため、備蓄品のカセットガスを活用した暖房器具が便利です。
今回、岐阜県七宗町への寄付の返礼品(寄付金額は6万円~)としていただきました。
サイト 岐阜県七宗町のページ(楽天)
こちらのイワタニのカセットガスファンヒーターは世界発のカセットガス単体で発電するファンヒーター。
燃焼熱を電気エネルギーにかえて稼働するすぐれもの。
外部電力がいらずコードレスなので、どこへでも持ち運ぶことができるので、被災時に限らずキャンプでも活躍しそうです。
5つの安全装置(不完全燃焼防止装置、立ち消え防止装置、点灯時消化装置、圧力感知安全装置、温度過昇防止安全装置)が搭載されているので、万が一の時も安心です。
ちなみに、カセットガス1本で連続燃焼時間は公称値として約1時間43分と短時間ですが、ポケットカイロとの併用で急場のしのぎとして備えておけば頼りになりますね。
※11/23追記
箱は大きいですが、本体はとてもコンパクトです。
早速使ってみましたが、標準はそこそこ強力で、弱でも室内の暖房力は十分ですね。
レビューはこちらから。
ふるさと納税の返礼品 おすすめ5選!
それでは「ふるさと納税」の返礼品としてそろえることができる、おすすめの防災備蓄品をご紹介します。
まずは食料品から。
試食してわりと美味しかった非常食も通常価格だと割高でなかなか一度に買いそろえるのも思案しがち。
ふるさと納税ならば、定番のアルファ米のセットもデニッシュが人気の非常食用缶詰パンも返礼品として選ぶことができます。
おすすめNo.1:食料(アルファ米)
保存期間も長く、水をいれるだけで食べることができる、アルファ米の防災食セットはなかなか魅力的です。
1万円の寄付金で6種×2個の12食分の返礼品をいただける自治体もあります。
サイト 楽天で「アルファ米」をみる
おすすめNo.2:食料(防災パン)
食べたいときに、いつでもどこでも食べられる缶詰パン(1缶に2個入り)。
缶詰タイプなので5年間は保存できます。
おすすめNo.3:飲料水(保存水)
非常時には飲料水、生活用水はかかせないため、日ごろから家族の必要数量そろえておく必要があります。
一般的なミネラルウォーターを定期的に消費つつ買います方法がおすすめですが、頻繁に買い替えることが面倒な方はこちらの長期保存できる保存水(保存期間は商品によりますが5年~10年)をストックしておきましょう。
おすすめNo.4:非常用トイレ
非常時には水と同じく欠かせないのが「非常用トイレ」です。
生理現象なので避けては通れません。
特にマンション住まいの方は断水リスクが高いので、消臭効果のある非常用トイレを多めに備えておくことをおすすめします。
家族必要数をまとめて購入すると意外と高くなってしまうので、「ふるさと納税」の返礼品として調達するのもありかと。
おすすめNo.5:防災セット
まったく何も買っていない方はこちらの防災グッズの詰め合わせをどうぞ。
持出リュックとのセットなので非常時にも安心です。
家族構成などによっては必要な防災グッズはかわってくるので、不足分のチェックは忘れずに。
お得技!楽天ふるさと納税でポイント還元
私がメインで利用しているのは「ふるさとチョイス」ですが、楽天でも楽天ふるさと納税があり、そこを経由して納税すると「楽天ポイント」が還元されるメリットがあります。
楽天特有のポイントキャンペーンの付与対象になるものも多く(換金性の高いもの以外)、また寄付そのものにも楽天スーパーポイントを使用できるため、楽天ヘビーユーザーには特におすすめのふるさと納税手段です。
還元率は様々ですが、ポイント1倍~10倍つくものもあります。
↓例えばこの返礼品の場合、2万円の寄付金に対してポイントが4倍(800ポイント)もつきます。
またご利用のクレジットカードにもよりますが、寄付金をクレジットカード決済することでポイントがつく場合もありますので、自己負担金額2,000円は十分回収できてしまうのではないでしょうか。
ちなみに楽天カードは対象になるため、楽天スーパーセール時にポイント還元率の高い自治体に寄付をすることで、より多くのポイントを入手することも可能です。
しかしながら、楽天ではまだまだ寄付金を申し込むことのできる自治体が限られています。
まずは返礼品が豊富に掲載されており、検索しやすいふるさとチョイスなどのサイトでざっと返礼品を調べた上、楽天ふるさと納税でも取り扱いがないのかチェックするとよいかもしれません。
ふるさと納税は寄付金を申し込むサイトを自治体ごとに使い分けることでお得になるというわけです。
サイト 楽天ふるさと納税
ふるさと納税を活用して防災に備える(まとめ)
防災グッズは一度に買いそろえるとかなりの出費となりますが、ふるさと納税を活用することで負担金額を抑えつつ備えることができます。
定期的に防災備蓄品を見直すタイミングで、ふるさと納税を使って、家族の安全のために必要な防災グッズをそろえるのはなかなか良い方法ではないかと感じています。
もちろん寄付金としては先立つものが必要になりますが、後日、所得税や住民税で還元されることを許容できるのであれば、選択肢のひとつとして検討してみる価値はあります。
いずれにしても節税しながら返礼品ももらえて、防災の備えもできる「ふるさと納税」は利用しない手はありません。
もしまだ寄付金上限額に余裕のある方は、目がいきがちな地域特産物だけではなく、防災備蓄品を準備する手段として利用してはいかがでしょうか?
尚、必要な防災備蓄品とそれを運用するローリングストック法については、こちらの記事を参考にしてください。