つい先日購入した加湿機能がついた空気清浄機がようやく到着しました。
ハウスダストよりもインフルエンザや溶連菌などのウィルス対策や有害微粒状物質PM2.5の対策として、最近では季節に限らず常時稼働させる、注目の家電製品となっています。
私が購入したモデルは、パナソニックのF-VC70XK-T。
適用床面積は31畳まで対応しています。
本体がブラウン色で部屋のインテリアにもあわせやすいカラーだったので、最初からこのモデルを狙っていました。
(ちなみに他にもシャープの旧モデルや最新モデルにもブラウン色がありますが、実際に実物をみたところ、ほとんど黒に近いカラーです)
一般的に空気清浄機といえば白色が多いのですが、以前使っていた空気清浄機が日焼けのため黄ばんだこともあり、できれば目立たない色を希望していたからです。
加湿空気清浄機の選び方のポイントとF-VC70XKを選んだ理由
F-VC70XK-Tを選んだ理由は、まずカラーリング(黄ばみ対策として濃い色、居住スペースとのインテリアがマッチするデザイン性)と前面吸気方式(前面から吸気するため、シャープのように後ろを大きくあけておく必要がなく、設置スペースで困らない)の2点です。
もちろん基本性能についても重要ですが、ほぼ横並びの性能なので最終的にはデザイン性と設置場所で決定しました。
基本的な加湿空気清浄器を購入する際のチェックポイントは集塵性能、除菌機能、加湿機能の3つありますが、パナソニックのF-VC70XKではそれぞれ次のような仕様になっています。
1.集塵性能
集塵機能については、空気清浄機の選択ポイントとしては基本中の基本。
集塵方式や気流のコントロールなどの機能についてチェックする必要があります。
①集塵スピードについて
F-VC70XKの場合、風量は6.7m3/分あり、集塵スピードは空気清浄時で9分/8畳、加湿空気清浄時で10分/8畳です。
これは他社製品と比べても同等レベルの性能です。
適用床面積が最大31畳ですが、F-VC70XKでは最大スペースでも清浄時間は30分で完了します。
また気流の吹き出しは上面から前方へ向けて空気を吹き出すようになっており、パナソニックの場合はルーバーコントロールは自動調整となっており、自分で羽のむきを変える必要はありません。
また風量は3段階(ターボ、中、静音)となっており、ふだん自動モードで運転を行いつつも、御好みで切り替えることが可能です。
各モードにおける風量と騒音レベルについて次の通り。
ターボ:風量6.7m3/分、騒音54dB
中:風量2.7m3/分、騒音33dB
静音:風量1.1m3/分、騒音18dB
ターボはさすがに54dBあるため、就寝時には気になるほどの音になりますが。ふだんの自動モードでの中ではそれほど気になる音ではありません。このあたり個人差があると思うため、実際に稼働時の音を店舗で確認したほうがよさそうです。
ちなみに私は就寝時は「静音」で加湿空気清浄モードを選択しています。
②集塵方式について
パナソニックのF-VC70XKは、集塵方式として「静電フィルター方式(HEPAフィルター方式)」を採用しています。
このHEPAフィルターによって、0.1μm~2.5μmの粒子を99%キャッチするため、いま話題のPM2.5対策にも十分有効な性能を持つフィルターです。
※フィルターは10年ごとに交換となっていますが、実際には目詰まりで性能も落ちてくるので数年ごとに交換したほうがよいと思われます。
2.除菌機能
除菌機能は、ウィルス菌やカビ菌などをどの程度抑制するのか?どの程度消臭効果があるのか?ということにつながりますが、パナソニックの場合、ナノイーによる空中除菌をおこないます。
空気清浄器といえば、ナノイーのパナソニック、プラズマクラスターのシャープ、ダイキンのアクティブプラズマイオンといった、いわゆる「空中除菌」をウリにした商品が現在の主力となっていますが、名前は違えどどれもほぼ同じ原理です。
私はデスク上でコンパクトなナノイー製品を使っていたこともあり、その効果のほどは事前に実感済みだったこともあり、ナノイーのパナソニックを選択した理由の1つでした。
実際、しばらく稼働していると、空気が(やや肌寒くなるものの)クリーンな状態になっていることを実感します。
3.加湿機能
最後に、加湿機能については水タンクの容量(加湿量)や使い勝手を確認しておく必要があります。
パナソニックの水タンク容量と加湿量は以下の通りです。
水タンク量は3.5L。 加湿量は最大のターボ選択時には700ml/時間で約5時間で水タンクに給水が必要です。ターボでは就寝時(8時間とした場合)足りない計算になります。
ただ、実際の利用は標準モードになると思われるので、標準では400ml/時間となり、約8~9時間で給水することになりますので現実的ですね。
また静音モードの場合は、250ml/時間となり、約14時間で給水です。
このことから1日中稼働させておく場合は、標準で3回給水することになります。
▼湿度は30%以下、40%、50%、60%、70%以上の5段階表示。
このあたり、1%単位でデジタル数字を表示できるシャープの空気清浄機と比較するとやや大雑把ですが、日常的に使う分には特に気になりません。標準モードでは40%~50%の湿度を保つようになっています。
尚、加湿フィルターもHEPAフィルター同様に10年に1度交換することが推奨されています。
3.肝心の電気代他ランニングコストは?
それではランニングコストはどの程度なのか?
電気代は、ターボ時で1.6円/時間(消費電力53W)、中で0.4円/時間(消費電力36W)、静音で0.3円/時間(消費電力25W)となっています。
標準的な使用で考えると、「中モード」で0.4円/時間×24時間=9.6円/1日、288円/30日、3,504円/365日との計算になりますので、意外と電気代がかからないことがわかります。
前モデルよりは消費電力で60%省エネになっているようです。
フィルター類は定期的に交換することになるため、その費用が必要です。
ちなみに公称では10年毎に交換することを推奨していますが、1日8時間使用で、50%程度まで能力が落ちるまでの期間で想定されています。1日24時間連続で使用する前提ではやはり3年程度で交換するサイクルだとみておいたほうがよさそうです。
3年に一度交換する前提の場合は次の通りです。
①HEPA集塵フィルター(公称10年毎交換):実売5,700円
②スーパーナノテク脱臭フィルター(公称10年毎交換):実売3,500円
③加湿フィルター(公称10年毎交換):実売5,000円
合計で約14,200円が3年毎に発生するため、1年毎にフィルター系の維持費用で約4,700円がかかります。
従って、1年あたりの電気代を含むランニングコストは約8,200円、月あたり約683円、1日あたり約22円となります。
4.その他気づいたところ
・表面が光沢仕様なので、指紋やほこりが目立ちやすいかも。掃除時の傷にも注意が必要。
・やや肌寒い。
いわゆる加湿だけの機能をもった加湿器と異なり、送風される気流に水分が含まれるので室温よりも低い冷気が送風されてきます。
そのため直接風が当たると少し肌寒い感じがします。
このため設置場所には少し気を使う必要があります。特に寝室などは直接風があたらないようにしないと、冬場は寒く感じてしまいます。
・キャスターはついており、横移動は可能。360度移動はできません。本体10kg近くあるのでキャスターは掃除時の移動に助かります。
・電源コードはやや太目でとり回ししづらいです。
・電源コードは残念な白色。せっかく本体色が落ち着いたブラウンでデザイン的にはマッチしているのに、電源コードで台無しです。
できればブラウン色なのでせめて黒色にしてほしかった。
・水タンクは右側についており、着脱は簡単。コンパクトで自立できるため、キッチンでも給水可能です。
・コントロール画面の印字がみづらい。
▼本体のコントロールパネルまわり。
店頭でのモックを確認した限りでは、スイッチがペコペコした感じで全体的にコントロールパネルがややしょぼい印象だったのですが、実物はすっきりした印象です。ただ印字まわりが環境によっては光の加減で非常にみづらいこともあり、このあたりの視認性は改善の余地があると思います。
個人的な総合評価は★4つ
価格がこなれてくるのを待って購入しましたが、加湿空気清浄機は基本的な性能はここ数年あまり進化がありませんので型落ちを選択するのもありかと思います。
私の場合は黄ばみ嫌だったこともあり、白色モデルは避けたく、今回新しくでたパナソニックのF-VC70XK-T(ブラウン)をチョイス。
結果的に質感もよく、部屋のインテリアにもばっちりあっているので満足しています。
ただ上でも書きましたが、電源コードの色と太さがいただけない・・・
予想外だったのは、加湿しながらの空気清浄は少々肌寒いということでしょうか。
ただ冬場は床暖房をつけて過ごしているので、リビングは乾燥気味だったこともり、実際数日稼働してみて、喉がイガイガすることもなくなり、空気も澄んでいるような感じがします。
気になっていた稼働音も静音、標準とも形容範囲で寝室での利用も気になりません。
また水タンクへの給水も着脱が簡単でキッチンでできるので苦になりません。給水タイミングも8時間毎なのでストレスを感じません。
ということで、総合評価は★★★★☆(星4つ)。