最近はメディアでも自己負担2,000円することでノーリスクで地方特産物をおとりよせできる「ふるさと納税」を取り上げる機会も多くなってきたこともあり、より認知されて利用者も増加中とのこと。
また来年度以降は、ローカルアベノミクスの一環で税額控除の上限金額が現在の2倍になったり、住民税に一本化し煩雑な確定申告のプロセスを不要するようなフローに変更する検討がされているとのことでで、今後ますます「ふるさと納税」は注目されていくものと予想されます。
かくいう私も最近まであまりその仕組みそのものを理解することなくやり過ごしていたのですが、今年は遅ればせながら「ふるさと納税」をやってみることにしましたので、調べたことを含めいくつかポイントを列挙しておきます。
ふるさと納税の手続きをする際に注意する点とは?
①税額控除の上限金額をまず調べる
「ふるさと納税」をおこなうにあたり、まず自分が受けることが税額控除金額の上限を知っておく必要があります。
その金額を越えた場合は、2,000円の自己負担を除いて、すべて自己負担金となりますので注意しましょう。
この控除は、所得によって上限金額が異なります。
大雑把な目安としては下表を参考にしてください。より精度の高い金額を調べたい場合は源泉徴収票などに記載されている金額をベースに算出できるWEBページを設けている地方公共団体もありますので、そちらを参考にしてください。
基本的に税金を多く納めている高所得者、DINKS、独身者の方が上限金額が高いです。
また寄付者=特典受領権利者となっているので、寄付する際は確定申告を行う方の名前で行う点にも気をつけましょう。
参考:節税と地方へ貢献ができ、地元特産物を楽しめる ふるさと納税の仕組みは利用すべき
②確定申告する必要がある
「ふるさと納税」とは、都道府県・市区町村へ寄附した金額から自己負担金2,000円を引いた分が一定限度額まで所得税・住民税から全額控除されるという制度です。
この寄付金控除を受けるためには、翌年度に確定申告をする必要がありますので、必ず忘れないように申請しましょう。
来年度以降は手続きの簡略化が検討されていますが、少なくとも今年(2014年1月~12月)までの期間においては、寄付をした地方より届く「寄附金受領証明書」を添付して確定申告を行います。
また住宅ローン控除をうける等により、所得税が0円になっていて住民税のみから控除を受ける方は、住民税の控除申告書をお住まいの市区町村に提出する必要があります。
③いつ控除金額が返ってくるのか?
例えば、2014年01月~12月になされた寄附の控除を受けるためには、翌年2015年03月15日までに確定申告しなければなりません。
2014年度の所得税のうち、所得税控除額が還付されて、3月に申告時の指定口座へ振込みされます。また住民税控除については2015年度の住民税から控除されます(2015年6月~納める住民税の減額という形で、住民税の基本控除+特例控除されます)。
つまり所得税は現金で還付されますが、住民税については減額という形で控除されます。具体的に住民税が控除されたかどうかは毎年6月頃に送付されてくる住民税の課税決定通知書から調べることができます。
サラリーマンの場合は会社に直接送付されるので会社に申請することで原本を取り寄せることができます。
オンライン申請によるクレジットカード決済の利点とは?
税額控除範囲内で寄付できる金額の上限がわかったら、次はいよいよ寄付金申請です。
「ふるさと納税」の手続きにあたってはオンライン申請とクレジットカード決済をおすすめします。
すべての自治体がクレジットカード決済を採用しているわけではありませんが、Yahoo!公金支払いサービス(クレジットカード決済)などを利用することで3分もかからず寄付金を申請することができます。
もちろん従来どおり、寄付金の申請を郵送ないしはメールなどで行い、後日、寄付金を指定口座に振込んだり、振込み手数料が自治体負担の郵便振替を利用する方法もありますが、クレジット決済が断然有利です。
※現時点では「ふるさと納税」の寄付金に関してはクレジット決済の手数料は無料です。
というのも、人気特典によっては期限を待たずしてSOLD OUTになるケースも多々あり、オンライン申請とクレジットカードによる即時決済により、確実に今すぐ目当ての特典を抑えることができます。
またクレジットカードの中には楽天カードのように1%ポイントがつくところもあるので、寄付金額によっては自己負担金の2,000円までも還元されてしまうケースもあります。
実際にもっとも時間がかかるのが・・・地元特産物選びだった件
寄付金の手続きはオンラインで完結するとあっという間で3分もかかりません。
寄付金申請フォームに、寄付者の名前・住所・電話番号・メールアドレスを入力し、寄付金の用途を指定、広報誌の送付有無、寄付金額、寄付特典の指定(注:送付希望時期、送付希望先を指定できる自治体もあります)を記入して「送信」するだけです。
ただ最も時間がかかるのが、正直なところ寄付金のお礼としていただける特典を選定する時です。
全国の数ある自治体のページの中から1つ1つ調べて、特典を選ぶのは大変労力がかかります。
今回、私は「ふるさと納税ポータルサイト ふるさとチョイス」を利用して、寄付金額と目当てとなる特産品を指定することで効率的に検索・選定することができました。
こちらのサイトではそのまま自治体へ寄付金をオンライン申請してクレジットカード決済(上述のYahoo!公金支払いサービス)まで全ての処理が完結するため、大変使い勝手がよいのでおススメです。
実際に寄付金を申請してみました
それでは、実際に「ふるさと納税」を申請してみることにしましょう。
今回寄付先の候補として選んだのが、何度か観光でも訪れたことがあった鳥取県の境港市。
境港市は”さかなと鬼太郎のまち”です。
境港市: https://www.city.sakaiminato.lg.jp/?view=5889
そして、こちらの10,000円以上の寄付金プレゼントのなかから、私は「松葉ガニ」(ボイル)をチョイスしました。
松葉ガニのシーズンは11月以降ということで、少し先になりますがこちらを選択しました。
※2014/09/03現在 この松葉ガニは人気のため在庫切れ。別商品が掲載されています。
境港市はYahoo!のクレジット公金支払いサービスではなく、独自のクレカード決済です。
境港市への寄附申込フォームより、必要事項を記入して決済、送信します。
申込フォームを記入していく段階でクレジットカード決済へ遷移します。
※もちろん指定銀行口座への振込みなどの納入も可能です。
こちらでは希望配達日を第2希望まで指定できます。
※問合せしたところ配送は年内は28日までとのことでした。
ただ今回指定した松葉ガニは11月限定の特典だったので、11月1日~30日の間で指定しました。
内容確認後、送信すると記入したメールアドレス宛に完了メール、「境港市への寄附申込フォームへの登録が完了しました」が届きます。
尚、境港市の場合は寄附金受領証明書は申込み月の翌々月に郵送されるとのことです。
また最速でも入金確認後20日程度は発送まで時間がかかるので、基本的には送付希望月の前月末までに寄付金の申込みを完了しておく必要があります。
今回はちょうど夏の終わり近くとうこともあり、各地方では人気の西瓜やメロン、マンゴー、岩牡蠣、サザエ、伊勢えびは早くもすべて終了していました。
また秋前ということもあり、秋のフルーツのサクランボや国産松茸、人気のブランド米(新米)も考えたのですが、すでに終了しているケースも多々ありました。
狙っている特産品がある場合は、なるべく早く「シーズン前に予約」しておくことがポイントだといえます。
基本的にシーズンもので期間限定のものであっても、1年を通して受け付けているので、早め早めに申し込んだほうがよさそうです。
自治体によっては送付希望日時やおおまかな時期を指定できるところもあるので、特に海産物や牛肉・豚肉・鶏肉などを検討している人は事前に確認しておくことをおすすめします。
また、最近は寄付金の回数制限をかけていないところも多くなってきましたが、1年に1回しか特産品がもらえない自治体があります。
年区切り(1月1日~12月31日)か年度区切り(4月1日~3月31日)かも事前に確認しておくとよいかも。※確定申告は1月1日~12月31日の年区切りです。
以上で申請は完了で、11月に松葉ガニが届くのが楽しみです。
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