週末前の金曜日。今日の晩御飯は料理研究家の行正り香さんの鍋レシピで。
冷え切った体を芯から温めてくれる、気軽なうち鍋。
豚肉と旬のシャキシャキ瑞々しい水菜を使った「ハリハリ鍋」です。
関西でハリハリ鍋といえば、昔から鯨肉と水菜の組合せが定番ですが、最近では手軽に入手できる豚肉や鴨肉で代用することが多いです。
脂の多い鯨肉の代わりに使った豚肉や鴨肉からでる脂と少し苦みのある水菜の組合せ。
ハリハリ鍋はその名の通り、水菜のシャキシャキ感こそが命。
ですので、水菜は煮すぎないように注意する必要があります。食べる量だけ追加。
鍋奉行オススメの鍋レシピはこちら。
ハリハリ鍋の歴史
子供の頃の給食には必ずででていた鯨肉。私は苦手でした・・・
その鯨肉と関西では冬野菜の1つである水菜を存分に使った鍋が「ハリハリ鍋」です。
大阪や和歌山の郷土料理として古くから親しまれてきた鍋の1つで、風邪の予防にもなるビタミンやタンパク質が豊富です。
今でこそ鯨肉の入手は難しくなってきましたが、そこは脂ののった鴨でも豚肉でも代用可能です。
ハリハリ鍋の主役は実はその名が示す通り、「水菜」なのですから、美味しさは変わりません。
出汁が美味い!豚肉のハリハリ鍋の作り方
ハリハリ鍋の出汁(だし)は一般的には昆布とかつおだしが定番ですが、そこはさすが料理研究家の行正さん。
ポイントは出汁にナンプラーを加えることで旨味と甘みがでます。
よくある醤油よりも、不思議な味わいになるのでぜひナンプラーを使うことをオススメいたします。
尚、大阪で有名なハリハリ鍋の老舗「徳家」さんでは、隠し味にメキシコ産の唐辛子(ハラペーニョ)を一緒に煮ているそうです。
今回は七味唐辛子などの薬味を食べる時にお好みで調整することで味の変化を楽しんでいます。
【材料(2人前)】
・豚バラ肉 100~200g
・豆腐 1/2丁
・油揚げ 1枚 ⇒ 油揚げ1枚で代用
・水菜 2株
・えのき、エリンギ 適量 ※オリジナルに追加
※鍋だし(4カップ分)
・昆布 10cm角
・削り節 ひとつかみ分
・水 カップ4と1/2
・粗塩、ナムプラー(醤油でも可)各小さじ1
・酒、みりん 各大さじ1
【作り方】
1.出汁を作る。鍋に水と昆布を入れて弱火にかける。
2.沸騰したら昆布を取り出し、ペーパータオルにくるんだ削り節を入れて弱火で煮る。1分間ほどたったら、ペーパータオルの水分をきって、取り除く。
3.材料を切る。水菜は6cm程のざく切り。厚揚げは8等分(油揚げは1センチ幅に細切り)。豆腐は6等分にし、豚バラ肉は6cm長さに切る。エリンギは半分にカット、えのきは食べやすい房に分ける。材料は同じ長さにそろえると美しく、見栄えがよくなる。
※厚揚げや油揚げは湯ぬきしておくと味がしみこみやすくなります。
4.鍋に2の出汁を入れる。酒、みりん、粗塩、ナムプラー(または醤油)を加えて、強火で煮立てる。
5.沸騰したら弱火にし、豚肉と豆腐、厚揚げ、エリンギ、エノキを入れる。途中、豚肉のアクをとる。豚肉が煮えてきたら、水菜を加えて出来上がり。お好みで、七味唐辛子や、黒七味、柚子胡椒、山椒などの薬味を加える。
↓七味唐辛子や黒山椒を少したしていただくと、おいしい。
↓和風だしなのに、なんとも奥深い味で、〆の雑炊もうまし。
↓たまごは不要。シンプルに出汁+ご飯でOK!
梅干をのせていただいても美味。
ハリハリ鍋の〆として今回はご飯をいれて雑炊にしましたが、うどん(冷凍うどんも可)をくわえて煮込むことでこれまた絶品なり。
最後に加えた水菜をトッピングして七味などお好みの薬味をかけていただきます。