最近の高級トースターにはスチーム&温度コントロール機能がついていて、焼きたてパンを再現できるようなものがありますが、ちょっとした工夫で、いつもの食パンを焼きたての状態に近づける方法があります。
1つは、既存のトースターにあるアイテムを使うことで、高級スチーム機能付きトースターと同じような効果を得る方法。
もうひとつは、食パンそのものにちょっとしたひと手間を加えることでで、焼が上がりを変える方法です。
トースターに後付けすることで食パンをグレードアップする技
まずは、既存のトースタに後付けのアイテムで美味しくする方法です。
こちらの手のひらサイズのアイテム、「トーストスチーマー」が役立ちます。
見た目は素焼きの食パンのミニチュアですが、こちらを水に浸してトースターにセットするだけで、いつもの食パンを美味しくすることができるのです。
非常にシンプルなアイテムながら、高級トースターを使わずとも、わずかな出費で食パンがグレードアップします。
わが家でもこれまで、トースターにいれる前にトーストに霧吹きで水をふきかけることはやっていましたが、この「トーストスチーマー」を使うことで、霧吹きよりもよりカリっとサクっと焼きあがることを実感しています。
それもそのはず。
焼いたパンの重量変化率をみてみると、トーストスチーマーありで焼いた場合では、なしの場合(89.9%)に比べて、91.5%と水分が保たれていることがわかります。※メーカー公表値
ただ、これまで使ってみた経験から、最も効果が得られるのはスーパーなどで販売されている安価な食パンがむいているようです。
またホームベーカリーで焼いて冷凍保存していた食パンにもいいですね。
水分を補充し、ふっくらしあがります。
いわゆる高級食パンなどはもともとふんわりしているので、安価な食パンと比べると劇的な効果を感じられることはないので、あくまでも高級ではない食パンを美味しく焼き上げるアイテムだと思います。
トーストスチーマーの使い方
- トーストスチーマーを20秒程度、ボウル等で水に浸してから、トースターにパンと一緒にセット。
※わが家は縦型トースターなので、蒸気は上にあがるため、下段にセットしています。 - トースターの指定の時間通り、焼きます。
庫内にスチームがひろがり、食パン内の水分を保ちつつ、外はサクッ、中はふわっといつもの食パンが食感よく、おいしく焼きあがります。
トーストスチーマーの仕様
- 商品名:トーストスチーマー K712
- 販売:株式会社マーナ
- 材質:陶器
- サイズ:本体/約36×46×97mm
- 生産:日本
トーストスチーマーの注意点
- 使用直後は熱い本体をすぐに水につけて急冷しないようにすること。
- 電子レンジやグリルオーブン、直火には使えません。
- 傷がつきやすいので、すずき洗いで汚れを落とす。
食パンそのものにひと手間加えてグレードアップする技
一方で、食パンそのものにひと手間加えることで、美味しくなる術もありますが、ご存知でしょうか?
昔から母がやっていた方法ですが、食パンに切れ目をいれるだけで、非常にふっくら、カリっと焼きあがります。
- 食パンの厚さ半分程度、包丁で縦横それぞれ2本切れ目をいれる。
- トースターはあらかじめ、1-2分温めて余熱のある状態にしておき、そこに切れ目をいれたトーストを入れる。
4枚厚切りの食パンがもっとも美味しく感じますが、5枚切りでも十分です。
賽の目に切ることで、それぞれのエッジがカリっと焼きあがります。
こちらはホームベーカリーで焼いたソフト食パンに切れ目をいれて、トーストスチーマーを使って焼いたものです。
外側はサクサクで、切れ目から塗ったバターが内部にまでジワーっとしみわたっています。
また程よい切れ目のおかげで食べやすいです。
冷凍保存する場合は、冷凍前に切れ目をいれておくと便利です。
私のお気に入りは、この焼き方でさらに極上の「スペシャルバター&チーズトースト」をつくって食べることです。
まず、トーストを一度焦げ目がつく程度まで軽く焼きます。
次にバターを塗り、グラニュー糖をふりかけ、ピザ用ミックスチーズをふりかけて、再びトースタにいれます。
チーズがとけるまで2度焼きします。
バターはあらかじめ冷蔵庫からだして、常温にしておくことがポイントです。
もしくは熱伝導率のよいバターナイフを使えば、バターが塗りやすくなります。
これがもう絶品・・・悶絶します。
バターが切れ目にしみ込み、中は芳醇且つふんわりしっとり、外はカリッとサクサクな美味しさです。
カロリーが気になるところですが、一度お試しください。
まとめ:高級トースターなしでも、美味しい食パンが焼ける
スチーム機能付きの高級トースターを使わなくても、今あるトースターに「トーストスチーマー」×「食パンに切れ目をいれる裏技」で、いつもの食パンが焼きたてのフワッ!カリッ!のトーストになります。
もちろん包丁で食パンに切れ目をいれるだけでも、かなり焼き上がりが違ってくるので試す価値はあります。
また、切れ目をいれることで、ちぎりやすく食べやすくなるのもポイントです。
今回は縦横2本ずつ切れ目をいれることでカリっと仕上げましたが、食パンのミミの4辺にそれぞれ切れ目をいれることでも、分厚く火が通りづらいミミ部分に火がしっかり行き渡り、カリッとした食感を楽しむことができます。
(パンのミミが完全に切れてしまわない程度に切れ目をいれます)
ぜひお試しください。