自宅の木の芽(さんしょう)も青々と育ち、近所でも筍が売られる季節となりました。
この時期になると、毎度御紹介しているように実家の母のレシピで「筍寿司」をつくって食べます。
旬の筍のシャキシャキとした歯ごたえ。
蕗のシャキシャキした食感と苦みのある春らしい香り。
そして、爽やかな木の芽。
木の芽があるだけでよりいっそう春の料理をひきたててくれるのです。
蕗、筍、木の芽。
わが家の筍寿司にはどれをとっても欠かせない食材です。
筍寿司以外にも、これはなかなかイケル!と思ったレシピもあわせてご紹介します。
新鮮な筍を入手したら、まずは下ごしらえ。
筍の灰汁抜きはこちらの記事を参考にしてみてください。
筍レシピ1 「筍と牛肉のうま煮」
まずは、お弁当の具材として白いご飯にのっけていただくと美味しい、「筍と牛肉のうま煮」です。
【材料(2人前)】
・ゆで筍 150g
・牛こま切れ肉 150g
・酒 60cc
・水 120cc
・みりん 大1と1/3
・しょうゆ 大1
・オリーブオイル 小1
【作り方】
1.筍は食べやすい大きさにそぎ切りにする。
2.鍋に酒と水を入れ、沸かす。火を弱中火に落とし、牛肉を加え、揺らしながら火を通し、すぐにすくい上げる。
3.鍋のアクを取り、筍・みりん・しょうゆを加える。強中火で5~8分間煮る。
4.煮汁が少し残る程度まで煮詰まったら、牛肉を加え、さっと煮汁を絡ませる。
5.オリーブオイルを加え、混ぜたら火を止め、冷ましながら牛肉にも味を入れる。
筍レシピ2 「小松菜の筍入り挽肉あんかけ」
小松菜や青梗菜にのせて食べる、筍入りの挽肉のあんかけ。
【材料(2人前)】
・小松菜 4株
・塩 少々
・鶏ひき肉 150g
・茹で筍 1/2個
・生姜 1片
・長ネギ 10㎝
・片栗粉 大さじ1/2 + 水 大さじ1
・サラダ油 大さじ1と1/2
<合わせ調味料>
・酒 大さじ1
・醤油 大さじ1
・甜麺醤 大さじ1
・酢 大さじ1
・鶏ガラスープの素 小さじ1/2
・水 1/2カップ
【作り方】
1.小松菜は洗って食べやすいサイズに縦に切り分ける。塩を少し加えたお湯で茹で、冷水につけて水気を絞る。
2.茹でた筍は5mmの角切り、生姜と長ネギはみじん切りにする。
3.合わせ調味料をボウルであわせておく。
4.片栗粉を水で溶いておく。
5.フライパンに油を強火で熱し、鶏ひき肉を炒める。色が変わったら、生姜、長ネギ、筍を加えて炒める。
6.水分がなくなったら、3の合わせ調味料を加えてひと煮立ちさせる。
7.4の水溶き片栗粉をまわしいれて、手早く混ぜ合わせる。
8.器に切れ目を上にして盛り付けた1の小松菜の上に7の餡をかけて、熱いうちにいただく。
筍レシピ3 「筍ご飯」
定番の筍ご飯。これもはずせません。
【材料(4人前;2合)】
・米 2合
・だし汁 400ml
・酒 大さじ2
・塩 小さじ1/2
・茹で筍 200g
・茹でた蕗 1本
・酒 大さじ1/2
・醤油 大さじ1/2
・木の芽 お好みで
【作り方】
1.米は洗って水けをきり、炊飯器にいれて出し汁を加えて30分浸水させる。
2.茹で筍は3㎝の長さに切る。根元のほうは千切りに、穂先は薄切りにする。蕗は1㎝に輪切り。
3.2の千切りにした筍に酒と醤油をまぶして下味をつける。
4.1の米の上に、酒と塩を加えて混ぜあわせ、3の筍と2の蕗をのせるようにいれて(混ぜ合わせない)、炊く。
5.炊き上がったら、たたいて風味をだした木の芽をのせて出来上がり。
筍レシピ4「筍の木の芽和え」
木の芽味噌で和えた筍もお酒の肴にもぴったりです。ほろ苦い味噌が春を感じます。
【材料(2人前)】
・筍: 茹でたものを1㎝のさいの目切り 適量
・山椒の葉 5枚~適量
<A>
・出し汁 100cc
・醤油 大さじ1/2
・みりん 大さじ1/2
<B>
・白味噌 大さじ1~
・砂糖 大さじ3/4
・酒 大さじ1/2
・みりん 小さじ1弱
【作り方】
1.<A>を小鍋に煮立てて、さいの目に切った筍をいれて中火で20分程度煮て、煮汁を切り、冷ます。
2.山椒の葉は軸を取り除き、すり鉢で擦る。
3.<B>を2に少しずついれながら擦り合わせ、1の筍と混ぜ合わせて出来上がり。小鉢に盛り付けてどうぞ。
筍レシピ5「筍寿司」
こちらは何度かご紹介済みの筍寿司。
これなくして筍は語れません。何杯でもおかわりいけます。
お握りにしてもGood!
番外編:蕗の佃煮(伽羅蕗;きゃらぶき)
こちらは残った蕗でつくった「蕗の佃煮」。
風味もよく、白いご飯やおにぎりの具材としてもぴったりあいますね。
【材料】
・蕗 150g ※蕗の量にあわせて調味料を増やしてください。
・醤油 25g
・砂糖 35g
・みりん 17g
・酒 10g
【作り方】
1.蕗は茹でて、皮を剥き、3~4㎝に切る。
2.鍋に蕗と調味料をすべていれて、蓋を少しずらしてのせ、弱火からとろ火の間で30分程度煮こむ。
3.煮汁がなくなるまで煮詰めたら、完成です。