親子丼といえば、祇園下河原にある京都の名店「ひさご」の親子丼は忘れられない味。
丹波の地鶏と九条ネギをつかった親子丼は旨味と甘味が絶妙で、何度でも通いたくなります。
そして、京都ならではの山椒の香りもアクセントになって、まさに大人の親子丼です。
ここはもとは昭和5年から創業しているお蕎麦屋さんなのですが、さすがに割り下がお蕎麦屋さんだけあって、なかなかのもの。
ダシはカツオと昆布、ふわとろの秘密は全卵1個+黄身1個で一度閉じたところに、さらにもう1個の黄身をさっと混ぜ合わせて仕上げているとのこと。
もちろんお店で食べる親子丼は食材から作り方に至るまで手間暇かけているので、美味しくないわけはないのですが、シンプルな丼ものだからこそ、少しでも美味しい親子丼を自宅で手軽につくって家族にもてなしたいと思うもの。
自宅でつくる「ふわとろ親子丼」の作りかた
ずばり、ふわとろ親子丼のコツは3つ。
①丁寧に鶏肉の筋や脂肪を取り除き、玉ねぎは繊維を断つように垂直に薄切り。
②割り下は自分でつくる。比率は水:みりん:醤油=2:2:1(ショッパイ場合は醤油は0.8)。
③卵は2回にわけていれ、最後はラップをして余熱で仕上げる。
この3つさえ実行すれば、自宅でも美味しいと絶賛?するほどの親子丼ができあがります。
今回は九条ネギと山椒がなかったので次回は調達して挑戦したいと思いますが、シンプルに卵と鶏肉だけでも絶妙な味に仕上がりますよ。
【材料(2人前)】
・鶏もも肉 160g
・卵 3個(お好みで4個)
・玉ねぎ 1/2個
・ご飯(堅めに炊いたご飯)400g(2杯分)
<割り下>
・お水 1カップ
・昆布
・みりん 1カップ
・醤油 1/2カップ(しょっぱい場合は80ml)
【作り方】
<割り下の準備>
1.まず割り下をつくる。小鍋に水をいれ、昆布を30分程度浸しておく。その後、みりん、醤油を加えて、中火にかける。
2.ひと煮立ちしたら、火からおろして昆布を取り出し、ボウルに氷水などで冷ます。
<親子丼の作り方>※二人分なので半分の量だけつかって1つずつ作っていきます。
1.鶏もも肉は皮、脂、筋などを丁寧に取り除き、1口大に切る。
2.玉ねぎ1/2個を薄切り(繊維と垂直)。
3.小鍋に事前につくっておいた割り下と鶏もも肉をいれて、弱火の中火にかける。
4.少しだけ煮立つ程度の火加減で2~3分ほど煮る、鶏もも肉に7~8分どおり火を通して火からおろす。
5.ボウルに卵1.5個(卵3個の場合)を割りほぐす。
6.丼ぶりにご飯を平らにならしておく。
7.小さめのフライパンに薄切りにした玉ねぎの半分を広げいれて、その上に4の鶏もも肉と割り下を半分ずつ加えて、弱めの中火にかける。
8.煮立ってきたら、5の割りほぐした卵の3/4の量をフライパンの中央から外側へ円を描くように回しいれる。
9.半熟状態になったらすぐに火からおろし、事前に盛っておいた6のご飯の上にのせて、残りの1/4量の卵を全体にまわしかける。
10. ラップで覆い、しばらく蒸して、余熱で表面の卵をふんわりさせて出来上がり。