自宅で小規模ながら水耕栽培をやっていると、毎年悩みの種が”蒔いた残りの種の保存”です。
種だけに悩みの種なのですが、今年蒔いたサラダ菜にいたっては内容量が6mlということで約1,000-1,500粒ほどはいっています。
水耕栽培器のイエナでは1シーズンあたり、葉物野菜は5つ栽培スペースで育てるので大半は使うことはありません。
晩秋から春、初夏から秋にかけて1年に2回ほど新しく入れ替えるので、使っても年間10粒(間引き分をいれても20粒程度)。残りの種は封をして翌年使うこともありましたが、さすがに発芽率は落ちてしまいます。
ちなみに新しいサラダ菜の種であれば、発芽率は80%以上と記載されていますが、数年経過すると一気に発芽率は下がります。
▼サラダ菜の栽培暦
出典:サカタのタネ公式ページ
蒔ききれなかった種の保存方法について
種の寿命はあるのか?
種じたいは非常に安価なので効率性(発芽率)を考えると、毎回栽培の度に買い替えれば良いのかもしれません。
種の種類によってはそれぞれ寿命が異なるようで、摂種地や天候によっても発芽率は変わってくるので、なんともいえないところはあります。
一般的な野菜種子の寿命は以下の表の通り。
あくまでも保存環境や種の充実度にもよるのですが、サラダ菜はキャベツやレタスと同等と考えて、最長2~3年程度でしょうか。
寿命 | 野菜の種類 |
1~2年 | しそ、多くのマメ類、ネギ、タマネギ、人参、ミツバ、ニラ、落花生等 |
2~3年 |
キャベツ、レタス、とうがらし、えんどう、いんげん、そらめま、えだまめ、ほうれん草、ゴボウ、トマト等 |
3~4年 | だいこん、かぶ、白菜、漬け菜類、キュウリ、カボチャ等 |
4~6年 | ナス、トマト、スイカ、オクラ等 |
最長2年で種の植え付けが4回なので、それでも40粒程度しか消費しませんが、やはりそこはもったいないので保存できるものはなるたけ保存したいですよね。
簡単!種の保存方法
種の保存のポイントはずばり、高温多湿を避けること。
温度と湿度が低く、一定している場所に保存すると種の生命力が落ちることをある程度防げます。
参考:JA岡山サイト
種子は採種後休眠するものもありますが、一般的には種子の発芽能力は、採種後、日数が経過するにつれ低下してきます。種子の寿命は作物の種類によって異なりますが、寿命の長さは貯蔵する場所の温度と湿度の影響を受けます。温度・湿度ともに低いほど寿命は延びます。
高温多湿を避けるとはいっても、ここは日本。特に真夏は高温多湿な環境化にあるのでなかなかご家庭で、種の保存に適した場所を見つけるのは至難の技かもしれません。
低温・低湿で貯蔵できる場所が条件になるわけですが、こんな日本でも1つだけ、最適な蒔ききれなかった種の保存場所がどこの家庭にもあるのです・・・ それは「冷蔵庫」! 冷凍庫ではなく、冷蔵スペース(野菜室5~10℃)です。
とはいえ、低温はOKとしても低湿にするには一工夫が必要です。
そこで使うのが、密閉できる瓶や缶と乾燥剤。
十分に乾燥させた種子と乾燥剤を密閉容器に緒に入れて、野菜室に入れて保存するだけではOKです。
お茶の缶などあればよいですが、密閉できるジップロックでもよいかと思います。
今回のサラダ菜はジップロックに乾燥剤と一緒にいれてみました。
種はジップロックに入れる前に新聞紙の上にだして数日程度乾燥させておきます。
冷蔵保存した種を使う前に発芽テストする
翌シーズンに保存しておいた種を蒔いて栽培を始める前に、必ず発芽テストをしてみることが大切です。
スポンジと卵ケースなどでつくった簡易発芽容器や皿と濡らしたテッシュペーパー(いずれも、水分が乾燥しないようにラップをかぶせる)を使って、どの程度発芽するのか試してみることです。
結果的に発芽率が50%を切るようであれば、新しい種を買ってスタートしたほうが良いということになります。
私の愛用している家庭でも邪魔にならないオシャレな水耕栽培器はこちら。
2015年秋の水耕栽培(サラダ菜)スタート!
今年は少し遅くなりましたが、サラダ菜の水耕栽培をイエナを使って始めました。
防寒対策に100円均で買ったシートを巻いています。
種は1週間程度で発芽し、かわいい双葉が・・・
やはり種は新しいほうが発芽率高いです。1つの栽培スポンジに2粒蒔いて、発芽したら1つは間引きます。
ご、ごめん!
現在すくすく成長中!収穫は来年1月年明けぐらいでしょうか。