私の好物のひとつ、おはぎ(御萩)。
この時期になると、和菓子コーナーに並ぶことが多いので毎週買い出しのついでに1つ買っては食べるのが楽しみになっています。
つい先日、土井善晴先生が「栗ジャム」をつかったおはぎを紹介していたので、おはぎニストの私としては猛烈に食べたくなり、早速つくってみることにしました。
栗ジャムはわが家でも秋になるとたくさん栗をかって仕込み、冷凍保存して長期間堪能している作り置きのひとつ。
こんがり焼いたトーストにのせて食べたり、デザートに使ったりすることが多いのですが、おはぎは初めてです。
土井先生のおはぎはもち米ではなく、冷ご飯をまるめたものですが、今回はせっかくなので炊きたての新米(宮城県産ササニシキ)を使っています。
もち米だとお腹にたまるのですが、ご飯だと不思議といくつでも食べられるぐらい、さっぱりした胃にも負担にならない軽いおはぎになるんですね。
意外とお米でつくるおはぎもありかもしれません。
基本の栗ジャムのつくり方
まずはベースとなる栗ジャムのレシピから。
【材料】※作りやすい分量ですので買った栗の量で調整します
・栗 500g
・砂糖 170g(皮をとった栗の半分が目安)
・水 カップ1/4
【作り方】
1.栗は鬼皮ごと大きな鍋で水から茹でる。やわらかくなるまで約30分~1時間程度茹でる。
2.茹であがったら、ざるにあげて布巾をかけて、粗熱をとる。
3.2の栗を半分に割って実を取り出し、鍋にいれる。
ポイント 茹でで皮をやわらかくした上で、包丁の下のほうの角で栗の皮の真ん中に刺しこんで切り込みを入れる。
まな板にのせて、包丁をその切り込みにあわせて上から力を加えるときれいに半分に割れます。
あとはスプーンで栗の実をくりぬくだけ。
栗ご飯などで使わないので形はくずれてもかまいません。
貝印の「栗カッター」を使わずとも、包丁&スプーンで簡単に栗の実をとりだすことができます。
4.3の鍋に砂糖170g、熱湯カップ1/4を加えて、中火で煮立たせる。
5.煮立ったら、木べらで混ぜながら煮詰める。鍋底にすじが残る程度になれば、栗ジャムの出来上がりです。
こんな感じになるまで煮つめると完成です。
熱い栗ジャムを煮沸した空き瓶にいれて、さかさまにして放置。
冷めたらそのまま冷蔵庫へ。
冷蔵庫に保存、2週間程度で食べきりましょう。わが家ではトーストにのせて食べてますが、マロンデニッシュぽくなって美味しいですよ。
栗ジャムのおはぎのつくり方
栗ジャムができたら、ご飯を丸めるだけ。はやる気持ちを抑えて、丁寧に丸めます。
【材料(6個程度)】
・ご飯(土井先生は冷ご飯でつくっていました)200g(2/3合程度)
・栗ジャム 150g※上記レシピでつくった栗ジャム
・お好みで青海苔 適量※今回はシンプルに栗ジャムだけにしました。
【作り方】
1.炊きたてのご飯または冷ご飯(200g)をすり鉢にいれて、すりこぎでご飯の粒が半分になるくらいまでつく。
2.手を水で少し湿らせて、1のついたご飯を6等分にして丸める。サイズはお好みで調整します。土井先生は上記分量で8~9等分。
3.固く絞った布巾を片方の手にかぶせて、栗ジャムを適量広げ、その上に2の丸めたご飯を1個のせて茶巾のように絞り形づくる。
4.お好みで青海苔をまぶす場合は、栗ジャムをご飯で包んで、その表面にまぶす。※今回は栗ジャムのせのみつくりました。
5.お皿に盛り付けて完成。
栗ジャム×ご飯のシンプルおはぎのお味は?
ご飯でおはぎ!?・・・疑いつつ食べたところ、これまじでいけるやん!(なぜか関西弁)
もち米のおはぎとは違ったさっぱりした食感で、危険なほど、いくらでも食べられるほどの軽さ。
また、栗ジャムのごろごろ食感と程よい甘さが上品なおはぎを仕立てあげています。
熱いお茶にも、渋いコーヒーにもあいますね。
ちなみに、この栗ジャムはトーストを焼く時にのせて、栗ジャムトーストにしても美味しいですよ。
ぜひ自分でつくって、御賞味を。
栗の渋皮煮もオススメです
今回の栗ジャムでは残念ながら出番はありませんでしたが、渋皮煮や栗ご飯に使う栗の皮むきには、「貝印の栗カッター」がオススメです。