ポルトガルの伝統的なお菓子、パン・デ・ロー(Pao de Lo)。
カステラの原型になったもので、卵黄をたっぷりつかったトロ~リとろけるカステラです。
かつては修道院で焼かれていたクリスマスやイースターに欠かせないお菓子でした。
パン・デ・ローにはしっかり中まで火を通したもの、中が半熟のものの大きくわけて2つあります。
今日は中がしっとり半熟なパン・デ・ローをつくってみることにしました。
日本でも2010年頃に半熟カステラがブームになりましたが、あの懐かしいとろけるカステラです。
中はカスタード風味のとろっと柔らかい舌ざわりで、食感がたまりません。
材料は卵、砂糖、小麦粉があれば、ご家庭でも簡単につくることができますので、ぜひつくってみてはいかがでしょうか?
とろける半熟カステラ「パン・デ・ロー」のレシピ
【材料】丸形ケーキ型(15㎝)/4カット
- 全卵1個
- 卵黄3個(60g-65g程度)
- 砂糖 60g(キビ砂糖、グラニュー糖等)
- 薄力粉 20g
- ブランデー 小さじ2(10cc)※ワインやバニラエッセンス等でも可
【作り方】
- 丸いキーキ型にクッキングシート(今回はアルミ箔使用)を敷いておく。
材料はあらかじめ計量しておく。
- オーブンは190℃に余熱しておく。
- ボウルにぜ全卵と卵黄をいれてよくほぐし、砂糖を少しずつ加えながら人肌程度(35℃)の湯せんにかけながら、ハンドミキサーでよく混ぜあわせる。
目安はハンドミキサーでたねを持ち上げてトロリとするまでよく泡立てる。
※15-20分程度かかります。
※「の」の字を書いてしばらくしたら消える程度
- 3にブランデーを加え、混ぜ合わせる。
- 4にあからじめふるいをかけておいた薄力粉をだまにならないように2回程度にわけて加えて、さくっとゴムベラで混ぜ合わせる。
粉がなくなればOK。
- 1の型に5を流し入れ、ケーキ型の底を軽く台に打ちつけて大きな気泡を抜いておく。
- 190℃のオーブンで13-15分程度焼く(10分程度で様子見)。
半熟であれば13分程度。
※表面がこげている場合は、アルミホイルをかけて焦げつきを防止するとよい。
- 焼きあがったら、予熱で火が通りすぎないようにすぐにオーブンから取り出す。
取り出したばかりの状態ではふっくらしています。
- オーブンから取り出し、網の上などで冷ます。
中央がしぼんで全体的に粗熱がとれ冷めたら、ケーキ型より取り出して切り分ける。
最終的にはここまでしぼむ。
おうちで「パン・デ・ロー」づくりのコツ
パン・デ・ローづくりはできれば新鮮な卵を使うようにしましょう。
そして、目安となるとろみがでるまでよく攪拌することが大切です。
攪拌が命です。
わが家ではパナソニックのオーブン(ビストロ)にて190℃に余熱して15分で焼き上げたのですが、より半熟にする場合は10-13分の間で様子をみながら焼き上げましょう。
実際のところ、使うケーキ型のサイズや卵の分量、使用するオーブンの種類によって、焼き上がりはかなり異なってきます。
上記レシピを参考にしながらも、何度か試行錯誤しながら、ご家庭のオーブンではどの温度と時間が適切かを探りましょう。
オススメ度:★★★★★
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