早々とe-Taxで確定申告を済ませ、オンラインにて申告所得税及び復特別所得税を納付することにしました。
現在のところ、個人(個人事業主)が所得税などを申告して納税する場合は、直接納付書を使って納付する方法を含めて、以下5つの方法があります。
①紙の納付書を作成して最寄りの銀行や税務署の窓口で納付 手数料無料
②振替納税の申請による自動引き落とし ※要事前申請 手数料無料
③ネットバンキング・ATMでPay-easy(ペイジー)を利用する納付
※要事前「納付書データ」作成送付 手数料無料
④e-Tax(電子申告)に連動したダイレクト納付
※要事前申請 ネットバンクの契約不要 手数料無料
⑤クレジットカードによる納付 ※事前申請必要なし 手数料発生
③④は「電子納税」と呼ばれますが、平成28年度税制改正で5つめの納付方法、平成28年の確定申告からお手持ちのクレジットカードを使って国税を支払うことが可能になりました。
国税庁長官が指定する納付受託業者(トヨタファイナンス株式会社)の決済システムを使います。
地方税も自治体によって差がありますが、一部クレジットカード決済が可能となっていますが、ようやく国税も対応しました。
実際の適用は平成29年1月4日~可能となっています。
参考サイト [手続名]クレジットカード納付の手続
対象となる国税は、申告所得税及び復興特別所得税、法人税、消費税及び地方消費税、贈与税、酒税等ほぼ全ての税目で利用可能です。
一部対象外のものもあるので注意。
参考サイト クレジットカード納付のQ&A
銀行で納付書を使って自分で納付する場合は、手数料無料ですが、クレジットカードで支払う場合は決済手数料が税額毎に加算されます。
・クレジットカードでの納税は手数料がかかります。
・クレジットカードの決済手数料は、1万円まで76円(消費税別)、以後1万円をこえるごとに76円(消費税)が加算されます。
・納税できる金額の上限は、1,000万円未満。
・夜間休日問わず、基本24時間納税可能。
私の場合は今のところ毎年確定申告する必要性はないので、5つの納税方法の内、新設されたクレジットカード決済が比較的手続きも簡単です。
ということで、今回は多少の手数料負担で納税できる、「クレジットカード決済」による納税手続をやってみました。
口座を開設している銀行口座でオンラインバンクの手続きをしており、オンラインバンクのペイジー(Pay-easy)をつかえる環境にあるのであれば、手数料もかからないのでペイジーで電子納税することをおすすめします。※私もペイジーで可能ですがあえてクレジットカードでトライしています。
クレジットカードで所得税を支払ってみる
クレジットカードで支払うためには、国税庁が指定する下記、「国税クレジットカードお支払いサイト」にアクセスして納税の手続きをします。
必要なものは、クレジットカードと納税額や申告区分、税目、課税期間がわかるもの(確定申告時の書類の控え等)だけです。
参考サイト 国税クレジットカードお支払いサイト
1.国税クレジットカードお支払いサイトへアクセスする
※ここではあらかじめ決済手数料を試算することができます。
といっても1万円までは76円(税抜)、それ以降は1万円毎に+76円(税抜)です。
右側の納付金額を入力すると、決済手数料と納税額との合計金額が表示されます。
2.利用規約に同意後、納付情報を入力します
まずは”利用者情報”の入力です。「整理番号」は一度納税すると付与されるのですが、ここは省略してもOKです。
納付先税務署は郵便番号から検索可能です。
確定申告提出書類の控えにも納税する税務署が記載されているので、念のため確認しておきましょう。
次に”納付内容”の入力です。
今回は確定申告による申告所得税及復興特別所得税の納税ですので、プルダウンメニューより、「申告所得税及復興特別所得税」を選択。
課税期間・申告区分は平成28年度であれば年度を記入し、区分はプルダウンメニューより、「確定申告」を選択します。
そして今回納税する金額を「本税」と「合計金額」に入力します。合計金額は自動計算ではないので同じ金額を入力します。
最後にクレジットカード情報と納付手続完了メールを送付するアドレスを入力して、「次へ」→「納付」を選択します。
「納付」を選択すると、クレジットカードでの納税手続が完了します。
上記で入力したアドレス宛に完了通知メールが送信されてくるので、内容を確認します。
あわせて完了画面をPDFに保存か印刷するなどして、完了メールとともに大切に保管しておきましょう。
個人の納税方法のまとめ
1.個人(事業主)の納税方法には5つある。※厳密には③④は電子納税のくくり
①紙の納付書を作成して最寄りの銀行や税務署の窓口で納付
②振替納税の申請による自動引き落とし
③ネットバンキング・ATMでPay-easy(ペイジー)を利用する納付
④e-Tax(電子申告)に連動したダイレクト納付
⑤クレジットカードによる納付
2.②の振替納税が納付期限が約1ヶ月ほど延びるので、個人にとっては利便性が高い納付方法。
3.一方でクレジットカードによる納税は少額の手数料がかかるが、24時間いつでも納税できるので毎年納税しない方にはお手軽な納税方法のひとつ。
4.但し、領収書は発行されないので、どうしても領収書が欲しい場合は納付書を使って金融機関または税務署の窓口で納税しましょう。
5.クレジットカード利用にかかるポイント取得可否はクレジットカード会社の規約による。
6.納付後の完了メールと完了画面は印刷して保存しておくことを忘れずに!
今後、継続的に納税する機会がある場合は、手数料無料の電子納税や振替納税はおすすめの手段です。
ただ今回のように非常に簡単に納税できるので、スポット的に納税する方にはクレジットカード決済が利便性が高いと感じました。