うっかりドライバーでネジ頭の溝をつぶしてしまった(なめてしまった)経験はないでしょうか?
年末にBRAVIAを購入した際、標準TVスタンドの固定ネジの1つをうっかり潰してしまいました。
後日、BRAVIA用のサウンドスタンドバーを購入した際、標準のTVスタンドをとりはずす必要性にかられ、正直焦りました・・・
わらにもすがるおもいで私が購入したものは、こちらのAnexの「ネジすべり止め液」(10g)です。
「ネジすべり止め液」の効果は?
このすべり止め液はチューブ状の容器にはいった摩擦増強クリームです。
やや水分を含むクリームの中に砂鉄のような粒子が含まれています。
この粒子がポイントで、クリームを塗ったネジ頭にドライバーを挿しこんで押しつけながら回すと、ちょうどその粒子がドライバーとネジの溝の間でがっちりと食い込むことでネジをあけやすくなります。
まったく役立たなかったケース
結論から伝えると、今回の用途に関してはうまくいきませんでした。
ネジすべり止め液を使って早速トライしましたが、このネジすべり止め液では無理な状態だったようで、電動ドライバーで力まかせにまわしてしまったためにネジに溝がなくなり、穴になってしまいました・・・^-^;
下の写真の通り、そもそものネジ穴の溝がまったくなくなってしまっていたからです。
ある程度ひっかかりの部分が残っていない場合は、そもそも効果がないということになります。
※その後、ネジ頭が完全につぶれてしまったネジをはずさなくても、他のネジをはずせばスタンドは交換できることになったので事なきを得ました。
有効だったケース1(ルンバのネジ)
一方でネジすべり止め液が有効だったケースももちろんありますので、ご安心を。
その後、再びこの「ネジすべり止め液」を使う機会がありました。
まず、ロボット掃除機のルンバのメンテ時で助かりました。
ロボット掃除機ルンバのサイドブラシを初めて交換するにあたり、ネジ溝が微妙につぶれている状態であったため、この摩擦増強剤を塗ってからドライバーを挿しこんでみました。
BRAVIAの時と違って、ドライバーがネジの溝にがっちりはまっている感触がドライバーを握る手でもわかります。
ちょっと感動。
軽度なつぶれには有効。 簡単にネジがまわせます。
写真ではわかりづらいのですが、クリームは黒色で砂鉄のような粒子ががっちりとドライバーをホールドします。
このネジすべり止め液は使った後は固まることもなく、布でさっとふけば綺麗になるので気になりません。
ちょっとネジ溝がやばそう…といった軽度な状態のときに使うとよいと思います。
有効だったケース2(任天堂スイッチのコントローラーのネジ)
2度目は、スイッチのコントローラー(ジョイコン)の部品交換時です。
安価な修理セットに同梱されていた精密ドライバー(Y字)を使ってしまったため、コントローラー本体カバーのネジ穴をつぶしてしまいました(8本中2本)。
幸い、このネジすべり止め液をなめたネジ穴にたらしたら、なんとかネジをゆるめることができました。
結局ダメになったネジは新しいネジに交換しましたが、ひとまずとりはずすことができたので良かったです。
以上、ご参考まで。
あまりネジ穴をつぶしてしまうケースはないかもしれませんが、万が一の困った時にこのような便利なものがあるので助かりますね。
ネジ穴が壊滅的な場合は除いて、少し危ないかな?とおもったら、ネジ穴をさらにダメにしてしまうことも防げるので、「ネジすべり止め液」を使うとよいでしょう。