長年使っているアーロンチェア、最近なんだか座り心地がわるくなったような気がしませんか?
クッション交換することで元通りの座り心地にもどります。
わが家の書斎にある椅子は、ハーマンミラーのアーロンチェアを愛用しています。
アーロンチェアのポスチャーフィットモデル(フル装備)で、日本で広く普及している標準的なBサイズです。
使いはじめて、もう12年たちます。
いわずもがなアーロンチェアは座り心地の良さで有名ですが、実際に店頭ですわった時にそのフィット感に感動して、即購入を決断したほど私の身体にはぴったりな椅子でした。
特にテレワークで長時間机に座っていることも多くなった今の時期、とても重宝していますが、最近になってちょっと気になるところがありました。
チェアの脚のあたりに黒いスポンジのようなものがボロボロとくずれ落ちてくるのです。
またそれと同じ時期から、座り心地が以前と比べると悪くなったような気がします。
ちょうど使い始めて12年経つけど、そろそろ寿命なのかな?
調べてみると、座面前部の裏面についているウレタンフォームのクッション(フロントインサートフォーム)の経年劣化のようです。
公式Q&A
Q.座面下から、スポンジのようなものが落ちてきます(アーロンチェア)
A.フロントインサートフォームと呼ばれるクッション材が、使用環境により経年変化を起こしズレや外れ、ヘタリを起こす場合もあります。この部分のパーツは交換可能パーツで、お客様ご自身でお取替え可能です。
パーツ交換ですむのか。しかも自分で取り替えることができるんだ。
座り心地悪さの原因はクッションの劣化
高信頼性のあるハーマンミラーのアーロンチェアですが、良いものでも長らく使っていると、さすがにところどころ気になるところがでてきます。
今回のケースでは座面の前方のクッションの劣化ですが、定期的な交換が必要なパーツのようです。
※新しいモデルではこの部分が改善されています。
ここのところ購入した当初に比べると、なんだか座り心地が悪くなったなぁ・・・と思っていたのですが、まさにこの座面のクッション部分の劣化が原因だったようです。
この座面の前面部分の下あたりに、スポンジ状のバナナクッションがはいっています。
このクッションがヘタってくると、座面のフレームがちょうど太ももにダイレクトにあたって、少し痛みを感じます。
アーロンチェアは前傾の椅子のため、なおさらその硬さが直接太ももに伝わってくるのです。
座面のバナナクッションの交換品取寄せ
交換品の取り寄せ
このクッションは自分でも交換できるパーツのひとつとして、公式サイトにも記載されています。
公式サイト アーロンチェア修理
これによると、「パーツ交換作業に+/−ドライバー以外の工具が不要な場合」と「工具が不要な場合」は自分で交換修理することができます。
交換パーツとしては、5種類。
- ランバーサポート
- フロントインサートフォーム(バナナクッション)
- アームパッド
- キャスター
- ポスチャーフィット(パッドのみ)
これ以外は専門のリペアースタッフによる交換作業が必要となります。
アーロンチェアは安心の12年保証(ガス圧シリンダーは2年)ですが、私の場合、ちょうどこの春で正規製品保証期間の12年を経過したところで、時すでに遅し・・・
仕方なくネット通販でバナナクッション(正式名称:フロントインサートフォーム )をオーダーして自分で取りつけることにしました。
ちなみに純正交換品はハーマンミラーから取り寄せることも可能ですが、納期がかかりそうだったので、こちらのショップで購入しました。
価格は公式でも通販でもほぼ同じです。
私は納期が早い方を優先しました。
私が購入したのは、こちらの楽天ショップです。
非純正品ですが素材は同じウレタンフォーム。
裏面の両面テープが公式に比べるとそれなりのものですが、特に問題なく、取りつけることができます。
注意点としては、A・Bサイズ対応のみで、大柄な人用の一番大きいサイズであるC対応ではありません。
サイズCの場合は公式サイトより取り寄せましょう。
サイズ・仕様・出荷製造日の調べ方
一般的に国内ではBサイズが広く普及していますが、自分の所有するアーロンチェアがどのサイズかを調べる方法があります。
椅子の背もたれにあるハーマンミラーのロゴの裏あたりに手をいれると、突起物があります。
突起が1つであればAサイズ、2つあればBサイズ、3つあればCサイズです。
またサイズに加えて、モデル名(仕様)や出荷製造日については、ラベル記載の型番をみればわかります。
ラベルは椅子の座面の枠先裏かチルトメカニズムカバーの底面にラベルが記載されています。
私の場合は、チルトメカニズムカバーにラベルがありました。
座面のバナナクッションの交換
交換作業
自分の所有するサイズにあったクッションを注文したら、あとはつけ替えるだけ。
こちらが届いた交換用バナナクッションです。
みため、もともとついていた公式パーツより短い・・・感じ? でも装着感はぴったりでした。
このクッションの交換だけであれば、劣化したクッションをきれいに取り除くことで後は差し込めばよいだけです。
意外と劣化したクッションの接着剤がネトネトしてとりづらく、苦労します。
取り除くというよりはむしり取る感じです。
ボロボロと崩れおちてくるので、新聞紙を敷くこと推奨です。
原型をなすことなく、このように分解してヘタっているのでクッション性がまったくありません。
いっそうのこと座面を分解して、ついでに埃をきれいにふきとっての交換も可能ですが、ネットで先人たちの苦労をみる限り、非常に骨の折れる作業のようで、直感的にそれは避けたほうがよさそうとの判断をしました。
そこそこ(最大限の丁寧さで)掃除をすませて、交換クッションの両面テープをはがして差し込みます。
両面テープをはがす前に仮に差し込んで座り心地を確認したほうがよいでしょう。
↓ この状態から、奥までしっかり差しこみます。
貼りつけてしまうと後の調整が大変そうだったので、私は両面テープをはがさすに差し込みました。しばらく使って様子をみていますが、特にずれおちることはありません。
装着後の座り心地
ご覧の通り、座面の前フレーム上部のふくらみが戻り、張りがでているのがわかります。
座っても前に腰がすべるような感じもなくて、とても楽に座ることができます。
まさに元通りの快適な座り心地のよさ!
こんなことなら、早く交換すればよかったと後悔しきりです。
しばらくはテレワークも継続するような雰囲気なので、引き続きアーロンチェアを大切に使いつづけていきたいと思います。
クッション交換で座り心地が新品同様に
ウレタンフォームのクッションはなんてこないパーツのように思えますが、前傾するアーロンチェアではその座り心地に大きく影響します。
もし、床面にボロボロと黒いクズが落ちている以外にも、
- 座面の張りがなくなってきたようが気がする
- 座った時に太ももの裏側がフレームにあたるような気がする
と感じたら、座面の裏にあるクッションをチェックしてみましょう。
クッションの交換をすることで新品同様の座り心地にもどりますので、やってみない手はないですよ。
番外編:オプションでより快適に使う
アーロンチェアは品質がよいため長く使うことができる椅子ですが、アーロンチェアに非純正オプションを活用することで、より長く、より快適に使うことができます。
1.アーロンチェア専用設計ヘッドレスト
アーロンチェアの背もたれフレーム部分にぴったりとあうように設計されたメッシュ素材のヘッドレストです。
※純正にはないパーツです。
上下の高さ・前後・傾き角度の調整ができます。
また付属のレンチを使えば、お好みの位置に固定することも可能です。
2.アーロンチェア専用座面クッション
座面にぴったりフィットするように設計されたクッション。
長く使っていると劣化するメッシュの擦り切れを防ぎ、座面保護に役立ちます
またアーロンチェアのメッシュ素材は、暑い時も通気性が良く蒸れませんが、夏場のオフィスの冷房や冬場の冷気では、寒さを感じてしまうこともあります。
合皮と布のリバーシブル設計なので、季節で表裏かえて座ることができます。
カラーも4色展開で、アームレストカバーとあわせて大切なアーロンチェアを長く使うためにはおすすめしたいアイテムです。
3.アーロンチェア専用アームレストカバー
アーロンチェア用に設計されているのでぴったりサイズのアームレストカバー。
傷つきすれやすいアームレストを保護します。
以上、非純正ながらもアーロンチェア専用に設計された便利アイテムのご紹介でした。