iOS5.0で実装されたAirplay ミラーリングに対応するため、Apple TVアップデート(Ver 4.4)がリリースされました。但しこのAirPlayミラーリングに対応するデバイスは新しく発売されるiPhone 4SとiPad 2のみ対応しています。やはりDual Core CPU “A5″のパワーを必要とする新しい機能ということで旧デバイスユーザーは残念なところです。
◆AirplayミラーリングでiPad2の画面を大画面TVへストリーミング!
今回新しく提供される項目は200以上ということですが、私が一番期待していたのがこのAirplayミラーリング対応です。もちろんiCloudという新しいクラウドサービスにつながるのは喜ばしいことなのですが、現状、日本国内においてはコンテンツ側の制限があるためその実力を発揮することが当分ないような気がしています。
「AirPlayミラーリング」とはiPhone 4SとiPad 2からのApple TVに対してAirPlay出力時に、iOSデバイスとApple TVの双方で同時に映像/音声出力できる機能です。
これにより以前ご紹介したDigital AV AdapterなしにケーブルレスでiPhoneとiPadの画面を大画面TVに出力することが可能になります。
米ディスプレイリサーチも7月に調査結果として、2011年に出荷される薄型テレビの25%以上がネット接続に対応すると発表しました。また2015年には、インターネット対応機種の出荷比率が薄型テレビ全体の47%を占め、出荷数は世界で1億3,800万台にのぼると予測しています。結果として2015年末までの累計で5億台のネット接続対応テレビが出荷されると予想。さらにWi-Fi環境における家庭内ネットワークの普及によって、スマートフォンやタブレットなどのデバイスとテレビの連携強化に繋がっているとしているとしています。
つまり、次の主戦場はスマートフォン、タブレット端末からTVに移行するものと予想されます。
ここで思い出すのが8末のこの記事です。
Multiple Sources Suggest Apple Working on Television for as Early as 2012
Appleは2012年の年末商戦を見据えて、TVを開発中との噂です。
今回のiPhone, iPadとApple TVが連携することにより実現するスクリーン間のシームレスな連携こそ、iOSといった共通プラットフォームと複数デバイスで利用できるコンテンツ流通の仕組みを築いてきたAppleの強みが活かせる絶好の機会であると思います。
話を元に戻すと、今回のAirplayミラーリングを利用するにはiPhone(対応はiPhone4S以上)やiPad2をiOS5.0にするだけではなく、Apple TV(対象は第2世代のApple TV)のバージョンをあげる必要があります。
米Appleは10月12日(現地時間)、「Apple TV ソフトウェアアップデート4.4」の提供を開始していますので、ファームウエアのバージョンを4.4(3140)にします。
今回のv4.4の新機能は「AirPlayミラーリング」と「フォトストリーム」対応の2つです。ご紹介した通り、ビデオミラーリングにより、iPhone 4SまたはiOS 5で動作するiPad 2の画面に表示されているものをワイアレスネットワーク経由でHDTVにストリーム配信することが可能となります。またフォトストリームは、iOSデバイスで撮影した写真を、他のiOSデバイス、MacやWindows PCにプッシュ送信するiCloud機能で、フォトストリームされている写真をApple TVからも楽しむことができます。
最後に結構つまづきがちなAirplayミラ-リングの方法です。Apple公式サイト
①iPad2(またはiPhone4S)をiOS5にバージョンアップ。
②Apple TV(二世代目)のファームウェアもアップデート。
③AppleTVの”設定”画面でAirplayを選択して”入”にします。
④iPad2(またはiPhone4S)のホームボタンをダブルクリックし、右へスワイプする。
⑤”Airplayミラーリング”を選択する。
※今回のiPhone4をiOS5.0へバージョンアップするのは苦労しました。まず最初に復元時にエラー発生。そしてうまくいったと思ったらアプリの大半が消えてしまい、itunesで同期しなおして再インストール。 幸いアプリ内でためこんでいたデータは無事でした。^-^;