「峠の釜めし」で有名なおぎのやさんの釜めしですが、食べ終わった後の益子焼の容器(空釜)をいつかは使うかもしれないと保管されている方も多いのではないでしょうか?
峠の釜めしはJR信越本線にある横川駅(群馬県)の土鍋をつかったずっしりと重みと温かみが人気の駅弁。
この駅弁の容器として使われているのが、関東を代表とする焼き物として有名な栃木県の益子焼です。
美しいアメ色の釉薬が特徴的な益子焼の土釜はあまりにも立派な容器なので、そのまま捨ててしまうのはもったいないと思ってしまうほど。
おぎのやさんの公式サイトでは食べ終わったこの空釜を使って、白飯や醤油炊き込みご飯を炊く使い方が紹介されているので、いつか自分でも炊いてみようかなと思いつつも、そのまま放置していることもありがちです。
わが家でも例外なく、数年前に出張の際お土産として買った釜めしの釜が、食器棚の奥深くに眠っていました。
今日は峠の釜めしの空釜を使って、秋にぴったりな「鶏五目釜めし」をつくってみることにしました。
自宅のガスコンロでも火加減のタイミングさえ気をつければ、ご飯もふっくら炊きあがります。
具材もその時々の旬のものを使えば、アレンジは無限大。
具材の素朴な美味しさをそのまま感じられる釜めし、ぜひつくってみてはいかがでしょうか?
峠の釜飯の容器でお焦げも美味しい、「秋の鶏五目釜めし」の作り方
峠の釜めしの容器はきれいに洗ったら、しっかり乾燥させておきましょう。
乾燥させてから、ガスコンロにのせて調理開始です。
【材料(2人分)】
・鶏もも肉 100g
・ゴボウ 10~15㎝程度(ささがき)
・ニンジン 10㎝程度(短冊切り)
・しめじ 1/2房程度(舞茸などでもよい)
・銀杏 適量(今回はぜいたくに20個、茹でたもの)
・生米 1.5合(240g)
・水 270cc(釜あたり135cc)
・醤油 大さじ1と1/3
・酒 大さじ2/3
・みりん 小さじ2/3
・塩 適量(軽くひとつまみ、小さじ1/6程度)
【作り方】
1.鶏もも肉は食べやすいサイズに切り分け、ボウルで醤油・酒・みりんをよくからめて取り出す。
2.ぎんなんは皮をむいて茹で、しめじは小房にわけ、ニンジンは短冊切り、ゴボウはささがきにして水にさらす。
3.よく乾燥させて空釜に、ひと釜あたり生米120g、水135cc、塩軽くひとつまみ、1で余った調味料を加えて、よく混ぜる。
4.3の上に1の鶏もも肉、2の具材をのせて蓋をしめる。
5.弱火にかけて、ふきこぼれてきたら(約10分程度)、すぐに蓋を1~2㎝程度ずらし、最弱火(とろ火)にしてコトコト沸騰させて、少しずつ閉めてていく(ここから約15分程度とろ火にかけたまま放置する)。
最初は蓋を完全にとじたたまま、弱火スタート。
10分ほど経過すると、吹きこぼれてくるので蓋をずらし、とろ火にする。
ことこと15分程度、途中ずらした蓋の隙間から水気のあるなしを確認しながら炊飯。
6.ご飯の表面に水けがなくなってきたら、完全に蓋をしめて、とろ火でコトコト炊飯を続ける。
7.15分経ったら火を止め、そのまま蓋をした状態で15分蒸らす。この時に蓋を絶対あけないこと。しっかりと余熱でご飯に火を通す。
8.15分蒸らしたら完成。お茶碗にすくっていただきます。鍋底のお焦げが香ばしくて美味しいです。
なかなか捨てられない空釜を有効活用して、本格的な釜飯をつくってみました。しっかりお焦げもできて、香ばしくておいしいかったです。
季節の具材を使えばバリエーションもいろいろ楽しめます。
サイズ的に釜飯以外にもアヒージョの鍋として代用することもできます。
1.しっかり釜を乾かしておく。濡れて火にかけるとひび割れてしまいます。
2.鶏肉は事前に調味料につけて味つけしておき、残りダレをご飯用に利用する。
3.最初10分弱火からのとろ火15分、その後15分の蒸らしは厳密に。
オススメ度:★★★★★
「峠の釜めし」の釜と同じ工場の製造ラインでつくられる、1合炊ける家庭用プチ土鍋(ガスコンロ専用)はこちら。蓋(外蓋、内蓋)がそのまま茶碗になるのがポイントです。