本日のお取り寄せは島根県松江市にある、創業文化六年 (1809 年)と200年の歴史がある桂月堂の「秀菓撰」。「秀菓撰」には桂月堂で人気のある代表的ななお菓子がたくさん詰め込まれています。
松江市へのふるさと納税でいただいたお礼の品となります。
▼椿(かんつばき)と猫柳(ねこやなぎ)の絵が美しい、熨斗。高級感漂います。
▼桂月堂の秀菓撰。全部で34個の詰め合わせ。
左から、「朝汐」、「かこい梅」、「若草」、「神話の月」、「薄小倉」、「出雲三昧」、「宍道湖の月」の7種類、全34個。
茶の湯の文化が根付く、松江市
水の都、島根県松江市は古くより、松前藩七代藩主松平治郷(不昧公)から始まった茶道の一派、不昧流(ふまいりゅう)により、茶道が盛んな地域であったことから、数多くの和菓子屋があることで有名です。
もともとは外国から伝来したものが全国の城下町へ広まって、百品以上の和菓子がつくられたのが、松江和菓子のはじまりといわれています。
その中でも、松江を代表する銘菓として三大銘菓といわれる、「山川・菜種の里・若草」は不昧公お好みの和菓子です。
今日はこの中から見た目も鮮やかな「若草」をチョイスしました。
「曇るぞよ 雨降らぬうちに摘みてむ 栂尾山の春の若草」
若草はこの不昧公の詠んだ歌から名づけられた和菓子です。
良質のもち米から練り上げられた求肥に萌える若草色の寒梅粉(かんばいこ)をまぶしたもので、若草山の春の景色をあらわしています。
ちなみに、寒梅粉とは字のごとく、梅の粉ではありません。
もとは餅を伸ばして鉄板で焼き、挽いて粉末にしたみじん粉をさらにふるいにかけて細かくした粉のことだそうです。
▼さらさらの甘味のある寒梅粉がしっとり求肥をやさしくコーディングしています。
なかはもっちり、食べごたえあり。御茶請けに最高ですね。
この「若草」に限らず、松江三大銘菓は代表的な銘菓だけに、他の和菓子屋さんでもつくられているようです。
将来、実際に訪問した際に食べ比べをしてみたいと思っています。