最近では文章を書くとしてもスマホやPC、タブレットなどを使うケースが多く、日常生活でも何かの申し込みなどのときに使う以外ではめっきり使用頻度が低くなってしまったアナログ筆記手段として欠かせない、ボールペン。
今回、年末のいわば儀式でもある年賀状をしたためるにあたり、長時間つかっても疲れない、書きやすいボールペンを探していました。
文具も時代とともに進化しているのですね。
とりわけ文具好きの方には大人気なのが、こちらの三菱鉛筆のジェットストリームです。
油性ボールペンとしては、三菱鉛筆創業120周年にあたる2006年の発売以来、不動の人気をほこる実用的なボールペン。
世界では年間1億本以上販売、160種類以上のバリエーションをリリースしています。
はじめて手にとって、文字を書いたときの衝撃は今でも忘れません。
まずは最初に手に取って試すべき、老若男女誰にでもおすすめできる最適の1本でしょう。
これまでは書きやすさで水性ボールペンを選んでいたのですが、その名の通り耐水性がないため、書いていると乾かぬうちにうっかり手にふれてこすれてしまったりすることも度々ありました。
やはり、日常的に使う場合は油性で書きやすくて、持ちやすいペンがよいですね。
所有欲をくすぐるジェットストリーム
1.東京大学(UTOKYO)とコラボしたジェットストリーム
こちらは東京大学のUTOKYOロゴ・漢字表記大学名がプリントされた大学とコラボした多色・多機能ペン。
「UTOKYO/東京大学」のロゴが誇らしげにみえますが、卒業生ではないのでただの物珍しさから、ついつい衝動買いしてしまいました。
↓裏を返せば、漢字表記で「東京大学」と書かれています。
仕様としてはオリジナルの三菱鉛筆製油性ボールペン、「ジェットストリーム)JETSTREAM)の多機能ペン4&1(MSXE5-1000)と同じです。
こちらのモデルは東京大学にある生協で誰でも購入できますが、通販(クロネコヤマト宅配便による送料別)でも入手することができます。
参考 東京大学消費生活協同組合
使いやすい黒・赤・青・緑の4色ボールペン(0.7mm)にシャーペン(0.5mm)が組み合わさったものですが、特筆すべきはその「書き味」にあります。
通常のボールペンでは力をいれないと書きづらいことも多々ありますが、このジェットストリームシリーズは低い筆記抵抗でなめらかに、且つくっきりと濃い描線で文字を書くことができるのです。
メーカー比較で従来のボールペンの30~40%筆記摩擦が軽減されているようですが、実際に文字を書いてみたところすらすらと文字をかくことができるので、これまで感じていた指に力をいれて疲れるようなところがなく、滑らかなペン運びで確かに感覚的にも楽だなと感じるほどです。
4色+1の多機能ペンなので多少ペンが太めではありますが、ペン先のシリコンラバーのグリップ感も上々ですべりづらく握りやすく、むしろ安定感があります。
従来のインクと比較しても、約2倍程度の黒色密度を実現しているので、くすまず、くっきりとした文字を書くことができます。
これまで油性は発色があまりよくなかったのですが、このジェットストリームの技術開発により、そのデメリットを覆すほどの発色のよさです。
またインクそのものが紙に染み込みやすく、速乾性があるのでインクのにじみもなく、従来の油性ボールペンにありがちだった、描線に手がふれると汚れるといったところもなく、使っていてストレスが全くありません。
文具好きの方には今更感もありますが、普段使いのボールペンとしては圧倒的な人気をほこっているのも納得できます。
ちなみに、このタイプのボールペンは市販されている替え芯、SXR-80-07(三菱)を別途買い求めることで交換可能ですでの、お気に入りの1本を長く使い続けることができます。
参考 参考替芯の補充方法
2.ピュアモルト 4&1 5機能ペン(MSXE5-2005-07)
東京大学モデルと同じく、4色ボールペン(0.7mm)とシャーペン(0.5mm)を組みあわせた多機能ボールペンのプレミアモデルです。
樹齢100年+50年間、サントリーのウィスキー樽として使われてきたオーク材(楢/ナラ)をボールペンの素材としてリサイクル採用したプレミアモデル。
見た目の上質感もあるので、自分用の携帯ボールペンとしてもプレゼントにも最適です。
グリップ部分の木肌の質感がしっくりと手になじみます。
使いこむほどに手になじみ、風合いもいい感じになるので、愛着もわきますね。
特にピュアモルトタイプはビジネスシーンでもスマートな印象を与えるので、常に携帯しておきたくなるボールペンです。
ジェットストリームにはボールペンの芯の太さにバリエーションがありますが、こちらのピュアモルトは上の東京大学モデルと同じ0.7mm。
個人的には細目よりは、くっきり見やすい0.7mmが気に入っています。
これしか使っていないからかもしれませんが、これまでつかっていた安物ボールペンと比べても特に太くは感じていません。
使用にあたっては、経年劣化と筆圧に注意するべし
使いはじめてもう3年。
すっかり手になじんで書きやすいので、ジェットストリームは欠かせない筆記用具になっています。
しかしながら、長年使っていると経年劣化はまぬがれず、いろいろ不具合はでてくるものです。
結合部の亀裂
ピュアモルトタイプのジェットストリームは、使って1年もしないうちに、本体側結合部に亀裂が生じてしまいました。
ペン先のグリップは木製のため強固ですが、本体側はプラスチックなので割れやすいようです。
こちらは公式の交換部品はなく買い替え必須。
一時的にテープなどをはってしのいでいましたが、ゆるんでくるので結局新しいピュアモルトのジェットストリームに買い替えました。
グリップの経年劣化
こちらも愛用者の中では周知となっている、グリップ部分のラバーがぼろぼろに劣化する現象。
使用すること3年目にして、このような状態になりました。
こちらのパーツはラバーグリップにペン先までついたものが「組先軸」という名称の交換部品として販売されているので、交換するか、新しくペンごと買い替えるかの選択肢になります。
ラバーグリップだけでは販売していません。
公式サイトのオンラインショップは単価は安いですが、送料を込みだと新しく本体ごと買い替えたほうがよいお値段になってしまいます・・・
Amazonなどのネット通販でも購入することができ、こちらのほうが若干割安です。
一方メーカー純正品ではないですが、頑丈且つスタイリッシュなアルミ製のグリップ「SMART-GRIP」に交換することで回避することができます。
グリップだけでジェットストリームを新しく買うよりも高くなってしまいますが、この先の交換コストや手間を考えると選択肢として十分ありでしょう。
替え芯がすぐにだめになる現象(筆圧が原因か?)
ジェットストリームの使い始めは上々で、すらすらペンが進んで美しく文字をかくことができるのですが、しばらく経過するとインクがこすれてまったく欠けなくなってしまう現象に遭遇しています。
特に替え芯を使い始めてからなのですが、どうやら「筆圧」に関係するようです。
私は自分でも認識してはいましたがやや筆圧が強いようで、替え芯のペン先がつぶれて、インクがでづらくなり、かすれてしまっているようです。
「ようです」と書いているのがいまだ明確な原因をつきとめられていないからですが、同じような悩みをもつ方の口コミを拝見する限り、おそらく筆圧が強いとジェットストリームがすぐにペン先がだめになってしまう可能性が高いです。
ちなみに私は替え芯にかえて、数日するともう書けなくなり、無駄に替え芯を消費してしまっています。
三菱ジェットストリーム(多機能油性ボールペン)まとめ
長年使っていると経年劣化による不具合などがでてくるのは、消耗品なので仕方がないところです。
それにも勝る魅力、書き心地がジェットストリームにはあるのです。
ジェットストリームは、ボールペンを選ぶ時のポイントになる、①書きやすさと②持ちやすさ備えた使いやすいボールペンです。
書きやすさは滑らかさそのもので、ジェットストリームでは低粘度のインクがその滑らかさを実現しています。
一方、持ちやすさはグリップ感であったり、ボールペンの重量バランスが関係しますが、ジェットストリームのグリップ部分は滑りづらく、しっくり手に馴染みます。
中でも4&1多機能ジェットストリームの本体はほどよい太さで多少手が小さくても握りやすいです。
一般的に細いボールペンは握るために必要な力が大きくなりがちで、長時間使っていると徐々に疲れやすい傾向がありますので、適度な太さが心地よく感じられます。
ジェットストリームは全世界で160種類以上ラインナップされているので、私が購入した東京大学やサントリーに限らず、東急ハンズやロフトなど他にもコラボ商品が数多くあります。
価格も手頃で替え芯で長く使えるので、デザインも含めてお気に入りの1本をみつけてみてはいかがでしょうか?