冬の食材、「レンコン(蓮根)」を使った、中華仕立ての麻婆レンコンをつくってみました。
レンコンは節によって食感が異なるので、調理法によって使う部分を変えることで同じ食材でも様々な食べ方を楽しめます。
今回はレンコンを使いましたが、春も近づきそろそろ市場にも出回ってくるタケノコ(筍)に代えてもよいかも。
それでは、まずは食材レンコンの特徴のおさらいから・・・
メモ 本日の食材:蓮根(レンコン)
1.レンコンの特徴
レンコンは蓮の地下茎が肥大化した部分で原産地は中国またはエジプトやインドと言われています。
秋口から冬にかけてが旬の食材ですが、日本国内では茨城県が全国の出荷量の半分近くを生産していることで有名です。
レンコンには栄養価としてビタンミンCや食物繊維が豊富。
ご存知の通り、ビタミンCにはコラーゲン合成に欠かせない成分が含まれており、皮膚の新陳代謝を活性化、シミや肌荒れの防止に役立ちます。
またレンコンは節によってその性質の特徴が異なるため、部位を使い分けることでさまざまな食感を楽しむことができます。
先端の膨らんだレンコンの節(下図1)にはデンプンがらくさん含まれているため、ホクホク&もちもちの食感になります。
その先につながるレンコンの節(下図2~3)は徐々にデンプン質が少なくなるため、繊維質が多くなり、よりシャキシャキとした食感になるからです。
3節以上になったら出荷されますが、基本的な特徴としては根元がホクホク&モチモチ食感、先端にいくに従って、シャキシャキ食感になります。
2.レンコンの選び方
レンコンの表面に傷や色むらがなく、ふっくらとして重みのあるものを選ぶ必要があります。
特にカットされたものは、穴の中が黒くなっていないかを必ずチェックしましょう。
一般的に、断面が白くて穴のサイズがそろっているものが良品とされています。
3.レンコンの保存方法(冷蔵・冷凍)
土や節がついているものは比較的長持ちするため、そのまま濡らしたキッチンペーパーや新聞紙に包んで、ビニール袋にいれて冷蔵庫(野菜室)や風通しのよい涼しい場所で保存します。
すでにカットされたレンコンは、切り口に湿らせた新聞紙やキッチンペーパーをあてて、ラップで包んで同様に冷蔵庫(野菜室)で保存できますが、風味が落ちないうちに食べきります(目安しては数日)。
調理したレンコンや皮をむいて酢水で茹でたものは冷まして水気をきったらラップやジップロックなどの保存袋で冷凍庫で保存することができることも覚えておくといいかも。
シャキシャキ食感が心地よい、麻婆レンコンのレシピ
【材料(2人分)】
・レンコン 200g
・豚ひき肉 100g
・ねぎ 10cm
・にんにく 1片
・豆板醤 小1/2
●水 1/2カップ
●ケチャップ 大さじ2
●酒 大さじ1
●みそ 小さじ1
●砂糖 小さじ1
●しょうゆ 小さじ1
●チキンスープの素(顆粒) 小さじ1/2
・ゴマ油 小さじ1
・片栗粉 小さじ1
・水 小さじ2(片栗粉分)
【作り方】
1.レンコンは、5mm厚の半月もしくは1/4のイチョウ切にする。ねぎ・にんにくはみじん切りにする。
2.調味料(●)は合わせておく。●とは別に、片栗粉に水を加え、混ぜておく。
3.フライパンにゴマ油・ねぎ(半量)・にんにくを入れ、弱火で香りを出す。中火に強めてひき肉を加えて火を通し、豆板醤・レンコンも加えてさっと炒め合わせる。
4.合わせ調味料(●)を加え、弱火に落としてフタをして2~3分、レンコンに火を通す。
5.レンコンに火が通ったら、水溶き片栗粉を加え、とろみがつくまで加熱する。(水分が飛んで残っていない場合、お湯を適宜加えてから水溶き片栗粉でとじる。)
6.器に盛り、ねぎ(残り半量)を散らす。
1.いつもの豆腐の代わりにレンコンを加え、食感アップ!食感がなによりも楽しい麻婆レンコンに。
2.合わせ調味料を入れてからレンコンを加え、蒸焼きすることで、火を通しつつ味も染み込む。
オススメ度:★★★★★