MSのオンラインノートソフトウェア「OneNote」が有料から無料配信になりました。
OneNoteはオンラインノートサービスで、専用クライアントだけではなく、Office同様にブラウザー上で起動するアプリケーションとしても利用できます。
またWindows Mobileだけではなく、iOSやAndroidといった汎用的なプラットフォームでも利用できるオープンなソフトウェアサービスです。
競合のEvernoteを駆逐するか
まず現時点で競合するのがEvernoteとなりますが、今回の無料開放と各種アプリと連携するためのAPI公開により、今後他社サービスアプリケーションとの連携が加速化することが期待できます。
※OneNoteのサービス内容については詳しくはMSのEvernoteとOneNoteの機能比較解説ページをご覧ください。
参考:OneNote 2010 と Evernote の機能を比較 – Microsoft
Evernoteは無料版ではストレージの容量制限はないものの、月に60MBまでの情報転送量制限がありますが、OneNoteにはありません。存在する制限は連携するクラウドストレージサービスのOneDrive(旧Skydrive)に依存します。OnedriveはMSアカウントを登録すると割り当てられる7GBが無料で利用できるストレージ容量で、Googleのサービス同様に他MSのサービスと共通して利用できるスペースとなります。
もちろん有料ですがストレージ容量を増加することができます。
ここ最近のMS関連サービスでは、Skydrive → Onedriveと名称変更され、アプリケーションも動作も軽快で使い勝手よくなりました。 今回、OneNoteもWordやExcelでUIに親しんだユーザーには特に受け入れやすいなじみのあるインターフェースで使いやすいのも事実。
MS OfficeオンラインやOutlookといったWEBメールサービスも非常に使いやすくなっているので、今後マイクロソフトのこのクラウド分野での巻き返しが期待できそうですね。
EvernoteからOneNoteへ移行する
現在の情報収集・管理は以前ご紹介したようにPocketにまず全ての情報をスクラップして、精選した上で保存しておく場合は★(Favorite)をつけるようにしています。
★がつくと自動的にEvernoteへ転送するようにしているのですが、このバックグラウンドでの動作を可能とするためにIFTTTというWEBサービス(無料)のレシピを使っています。
IFTTTとは「If This Then That」の略称で、簡単にいうと自動連携WEBサービスです。ウェブサービス同士をつなげるパイプ的なサービスで、例えばPocketでFavoriteをつけると自動的にメールに送信したり、Evernoteなどに保存することが自動的にできます。
以前、最終保管先をEvernoteかOnedriveかで迷った際に最大のポイントが他アプリやWEBサービスとの連携でした。
この点については、今回同時にWebデベロッパー用HTTP POST APIが公開されたこともあり、今後対応アプリケーションが数多くでてくると思いますので心配の種はなくなりそうです。
そして、幸運なことにOneNoteサービスAPIに対応したアプリケーションがすでに公開されており、こちらをみると・・・Pocket to OneNoteのIFTTTサービスのレシピが公開されていました!
早速、このレシピを使ってみるためにアクティベート。
Evernote連携同様に★をつけると自動的にOneNoteへクリップすることが可能となりました。過去のバックアップをどうするかは課題ですが、今後クリップするものはEvernoteだけではなくパラレルでOneNoteへも同じ記事が転送されて記録していくことにしました。
これ以外にもWeb Clipperを使うことでブラウザーからクリッピングしたり、事前に送信元メールを設定して、me@outlook.com宛にメールを送信することでメールに記載されている内容をOneNoteへクリップすることができます。
しばらく運用してみて使い勝手を検証したいと思います。