この度、ナノバブル(ウルトラファインバブル)のミストシャワーヘッドを導入しました。
微細なナノバブル(ウルトラファインバブル)が毛穴の汚れをきれいに落とす、その「洗浄力」で話題になった、シャワーヘッドです。
わが家で20年近く使っていたシャワーヘッドが、ポッキリと折れてしまったことをきっかけに、美容と節水効果を期待して導入したのが昨年秋ごろ。
いくつか競合商品を比較検討した結果、当時購入したのはMYTREXの「HIHO FINE BUBBLE」の初代モデルでした。
しかしながら、当初期待していたミスト機能は、シャワーヘッドの構造的な理由もあってか、温かいミストはでることはなく、ほぼ冷水ミストというしろもの。
冷たすぎるミストは、夏はもちろんのことオールシーズン使うには寒くて使いものになりませんでした。
もちろん通常シャワーとしては問題なく使えるので、それ以降は無駄遣いしたな・・・と後悔しながらも、期待していたミスト機能は使わずに半年経過。
それがこの夏、後継機である「MYTREX HIHO FINE BUBBLE⁺ (マイトレックス ヒホウファインバブル プラス)」としてリニューアルされ、「温かいミストシャワー」が実現されたことを知り、早速(懲りずに)買換えてみました。
結論からいうと、交換して大正解!
期待通りの「温ミストシャワー」機能で大満足しています。
「HIHO FINE BUBBLE+」の概要
ナノバブル(ウルトラファインバブル)が発生する美容シャワーヘッドは構造上、水圧が通常のシャワーと比べて低くなりやすく、シャワーの噴出孔が細かくなるほど、”浴びるときに温度が下がる”という弱点がありました。
MYTREXのHIHO FINE BUBBLE+は、ワイド設計・角度・噴出孔サイズなど構造を改良することで、バブル数を増やすだけでなく、これまでのミストシャワーでは難しかった「温かいミスト」を実現しています。
注目の3つの特長
製品仕様について
製品名 | HIHO FINE BUBBLE+(ヒホウ ファイン バブル プラス) |
型番 | MT-HFBP22SL |
ブランド | MYTREX(マイトレックス) |
発売元 | 株式会社創通メディカル |
製造組立 | 中国 |
サイズ | 約100×256×76mm(幅×高さ×奥行) |
質量 | 本体 約280g |
セット内容 | ・本体 ×1・アダプター3種類 ×1 ・外装リング、ゴムパッキン(細) ×1 ・取扱説明書 ×1 |
パッケージ |
無駄に高級感あふれるパッケージは、プレゼントにはぴったりだが、個人利用ではtoo muchな感じ。 |
公式サイト HIHO FINE BUBBLE+
参考 HIHO FINE BUBBLE+マニュアル
購入前に確認すること
ナノバブルシャワーなどの節水機能がついたシャワーヘッドに交換する際は、「水圧」がポイントです。
住居環境によっては水の出が悪くなったり、温度が安定しなくなるので、購入前に適正水圧をチェックしておきましょう。
適正水圧
MYTREXのHIHOの場合、シャワーヘッドの適正水圧は0.1MPa~0.4MPa(推奨水圧は0.15MPa)。
ファインバブルのシャワーは他社製品でも適正水圧は同程度です。
例えば、ミラブルで0.1~0.3Mpa、田中金属製作所のボリーナで推奨水圧0.15Mpa以上、リファのファインバブルは使用可能水圧は0.05~0.4MPa、0.4Mpa以下の水圧での利用を推奨しています。
水圧の確認方法
ペットボトルを用意します(2リットル推奨)。
お風呂についている水栓金具(蛇口)のスパウト側、またはシャワーヘッドをはずしたホース先端から、いつもシャワーを使う時と同じ温度の水を流した状態にします。
ペットボトルの1リットルを7秒間、1.5リットル~2リットルであれば10秒間でためられるくらいの水量が目安です。
「HIHO FINE BUBBLE+」のレビュー
デザイン:洗練されたシルバーで洗練されたシャワーヘッド
「HIHO FINE BUBBLE+」のシャワーヘッドは、高級感あふれるシルバー基調の洗練されたデザインで、どこのバスルームにもマッチします。
ただし、HIHOの新旧モデルでは大きさに差がありませんが、一般的なシャワーヘッドと比べて、長さ25.6 x 幅10 cmと大きめサイズ。
バスルームの大きさによっては、圧迫感を感じるかもしれません。
グリップ部分もやや太め、重さも280gとやや重めです。
年配の方や小さいお子様が家族にいる方は、注意が必要でしょう。
基本機能:3つのシャワーモードとハイブリッドモード
「HIHO FINE BUBBLE+」は、3つのシャワーモードを搭載。
手元のダイヤルで切り替えて使います。
❶ストレートモード
個人的には最も使い勝手のよい、HIHOストレードモード。
バブル数は他モードに比べると少なめですが、十分な洗浄力を感じます。
「リファファインバブル」にあるようなジェットモードは非搭載ながら、湯量MAXだと、ヘッドスパにも使える十分な水量です。
❷ミストモード
洗顔時はもちろん、シャンプーや湯上り時の仕上げにぴったりのやさしいミストシャワーです。
微細なミスト水流はとてもやさしく低刺激のため、洗顔には特におすすめです。
肌奥にやさしく浸透するので、入浴後のしっとり感ははんぱなく、スキンケアもはかどります。
なんといっても「温ミスト」は最大のウリ!
給湯器の温度設定を高くしなくても温かいミストがでるのには感動しました。
他メーカーを含めて、これまで超微細な“マイクロナノバブル”が発生するシャワーヘッドには、シャワーの噴出孔が細かくなるほど、浴びるときに温度が下がったり、水圧が下がるという弱点がありました。
「HIHO FINE BUBBLE+」は、シャワーヘッドを構造的に改良することで、温かいミストを実現。
さすが「温ミスト」がでるというキャッチコピーに偽りなく、わが家の環境では「温ミスト」が吐出されます。
オールシーズン使えるので、湯冷めすることないのがよいですね。
【比較】距離感による、ミストの温かさの違い
ミストモードでどの程度離れるまで、温かさを感じるのかをチェックしてみました。
お湯の温度は41℃に設定しています。
季節や環境に左右されるところはあるとおもいますが、参考にしてください。
まず、至近距離10㎝程度。
手のひらには十分の温かいお湯のシャワーを感じます。
旧モデルでは、この距離でもやや冷たく感じていたので、かなりの改善です。
次に、距離20㎝程度。
やや温度が下がった感じはしますが、冷たさは感じることはありません。
最後に、距離30㎝程度。
ここまでくると少し冷たいミストが混ざっているのを感じます。
それでも冷水ミストとは比べものにならないほど、温かく感じるので特に問題はないでしょう。
ちなみにこれ以上離れると、冷たさが勝るため、冬場の利用には厳しくなってきます。
個人的な感想になりますが、距離20㎝ぐらいの距離までが、湯冷めしない程度で、快適な温ミストを楽しめる距離感でしょう。
❸シャワーモード
私には少しものたりない感じですが、やさしい水流はご高齢の方から赤ちゃん、ペットのシャワーにちょうどよいシャワー感。
節水力も高く、ふだん使いにおすすめのモードです。
後述する、微細なナノバブルによる泡ぶろ「シルキーバス」に使います。
❹❺ハイブリッドモード
基本の3つのモード以外にも、手元の切替ダイヤルでそれぞれ中間にも調整できるので、ハイブリッドな水流も可能です。
個人的には「ストレート+ミスト」の組み合わせが、ほどよいシャワー感を感じつつ、ミストも浴びることができるのでオススメ。
個人的に残念だったのが、止水ボタンがなかったところ。
備え付けのシャワーフックだと、やや距離感あり、シャンプーするときは不便だったこともあり、止水ボタンは欲しいところ。
少しでも導線をよくしたかったので、こちらのシャワーフックを購入しました。
ご近所にニトリがある場合はそちらのほうが同じものでも安いです。
応用機能:シルキーバスで全身浴
「HIHO FINE BUBBLE+」は、通常のナノバブルシャワー以外にも、微細なナノバブル(ウルトラファインバブル)が充満した「シルキーバス」で、全身浴を楽しむことができます。
シャワーモードに切り替えてたシャワーヘッドを浴槽に沈め、待つこと約1~2分程度で完成。
ナノバブルがバスタブに充満されて、シルクのように滑らかでやさしい肌触りのお湯に変化。
シャワーでは味わえない、シルキーバスによる全身浴は、保温と保湿性が高まり、入浴後はお肌もよりしっとりします。
ナノバブルのシャワーだけでも十分満足ですが、時間があるときはシルキーバスで全身浴すると気分もリラックス!
注意点としては、沸かしたての新しいお湯が推奨です。
一度沸かしてから時間が経過したお湯や2番風呂では、白く濁りづらくなります。
洗面器で「シルキーボウル」をつくる
洗面器にシャワーモードに切り替えたヘッドを沈めることでも、シルキーバスならぬ「シルキーボウル」をつくることができます。
こちらは時間もかからず、いつでもつくることができるので、ナノバブルのお湯での洗顔したい方にはおすすめです。
改善点:より微細になったバブルが倍増、水圧もアップ!
HIHO新旧モデルを比較して、見ためで大きく改善されたのがシャワーヘッドの散水穴の部分。
構造的な仕様変化もあり、より微細になったバブルの吐出量も増えたことで、シャワー感が大きく改善されたことを実感します。
ミストモード
ミストの散水穴は6個から20個へと大きく増加し、配置も中央から外側へ変更されて、より広範囲なミストを吐出します。
結果、バブル量も約2倍と大きく増えています。
なによりも大きな差は、冷ミストではなく、「温ミスト」が十分な湯量ででること!
旧モデル HIHO FINE BUBBLE | 新モデル HIHO FINE BUBBLE+ | |
散水穴数 | 6個 | 20個 |
最大バブル量 | 約2億7,000万個 | 約5億3,000万個 |
平均バブル量 | 約2億2,000万個 | 約4億2,000万個 |
バブルサイズ | 約0.000092mm | 約0.000052mm |
ミスト肌感 | 冷ミスト | 温ミスト |
節水効果 | N/A | 約64.4% |
ストレートモード
一方、ストレートの散水穴は88個から60個に減ったものの、配置がより中央よりになったことで、水圧が強く感じるようになりました。
旧モデルではもう少し水圧欲しいかな?と思っていた方も満足できるレベル。
節水効果は水量があるぶん、最も低め。
旧モデル HIHO FINE BUBBLE | 新モデル HIHO FINE BUBBLE+ | |
散水穴数 | 88個 | 66個 |
最大バブル量 | 約9,800万個 | 約1億6,000万個 |
平均バブル量 | 約8,700万個 | 約9,600万個 |
バブルサイズ | N/A | 約0.000071mm |
節水効果 | N/A | 約39% |
旧モデルでは、以前使っていたTOTO節水シャワーとあまり水圧は変わりませんでしたが、新モデルでは水圧がより強くなった印象。
TOTOにはあった強力ジェットモードまではいきませんが、十分な水圧でヘッドスパなどマッサージにも使えそうです。
シャワーモード
柔らかくほどよい水圧で、肌にやさしいシャワーモードは他モードと異なり、あまり変化を感じません。
節水効果もミストモードには及ばないものの、61%と高め。
旧モデル HIHO FINE BUBBLE | 新モデル HIHO FINE BUBBLE+ | |
散水穴数 | N/A | N/A |
最大バブル量 | 約2億個 | 約2億1,000万個 |
平均バブル量 | 約1億8,200万個 | 約1億4,000万個 |
バブルサイズ | N/A | 約0.000065mm |
節水効果 | N/A | 約61% |
私は強めシャワーが好みなので、使用頻度は低め。
シルキーバスで利用する以外では、ペットや赤ちゃんのシャワーにはぴったりのモードです。
使ってみた感想(良かったところ、気になったところ)
ナノバブル(ウルトラファインバブル)シャワーを使うことで、特に私が効果を感じたのが、「洗浄効果」と「保湿効果」です。
洗浄効果は〇
微細なバブルが、毛穴につまった汚れをこすらずにやさしく取り除くことができるので、肌への負担がすくない点が〇。
毎日、入浴時にミストシャワーを部分的にあてることで、鼻頭の黒ずみや角栓も目立たなくなりました。
また、シャワーで頭を軽く洗い流してから、シャンプーをすることで泡立ちがよくなり、洗髪後もすっきり。
肌の汚れを取り除くだけでなく、頭皮のベタつき、頭皮のニオイ対策も期待できることを実感しています。
なによりも、「温ミスト」モードで長時間シャワーを浴びても寒くないのが心地よいですね。
冷たいミストを肌にあて続けるのは拷問に近いです・・・
一方で、優れた洗浄力をもつナノバブルシャワーならではの弱点もありました。
洗浄力が強いため、カラーや白髪染めの色落ちが早く感じます。
しかしながら、洗浄力とトレードオフの関係なので仕方ないでしょう。
保湿効果も〇
年齢を重ねるごとに気になる肌の悩みですが、ナノバブルシャワーを浴びることでバブルが肌奥へ浸透して、潤います。
実際にこのミストシャワーで洗顔すると、「美容液の肌への浸透率が格段に違う!」と家族にも好評です。
これからの季節、特に乾燥肌に悩む方にとっては、保湿効果を高めるミストシャワーは有効でしょう。
「温ミスト」でバスタイムが快適になるシャワーヘッド!
総合評価:★★★★★
以上、MYTREXのナノバブルシャワーヘッド「HIHO FINE BUBBLE+ 」のレビューでした。
旧モデルはミスト機能が冷たくて使いものにならず、正直なところ高いものかって後悔していたのが正直なところ。
今回、新しくリニューアルされて「温かいナノバブル入りのミストシャワー」が楽しめるようになったことで、断然、所有価値が高まりました。
HIHOの旧モデルを買ったけど、いまいちだったと後悔している方はもちろん、リファ、ミラブル、ボリーナなど他社製品を買って、どうしても「温ミスト」を欲している方は買って損はしないでしょう。
また、個人的には「洗浄力」と「保湿感」のナノバブル(ウルトラファインバブル)効果を実感できているので、美容面で気をつけている方はもちろん、特に中高年にさしかかり、肌の乾燥や加齢臭、頭皮の皮脂のニオイなど気になり始めている方にはおすすめできるシャワーヘッドだといえるでしょう。
今後、他社メーカー同様に浄水カートリッジ対応モデルや止水ボタンがついたモデルが登場する可能性はありますが、現時点で「温ミスト」を期待するのであれば、マイトレックスの新モデルは最有力候補です。
旧モデルではあまり評判がよくなった家族にも、高評価です。
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