19日の発売前日にHDD不具合により急遽発売停止になったSCEのメディアストレージ「nasne(ナスネ)」ですが、私も4月の予約開始と同時にAmazonで申し込んでいました。
Amazonやヨドバシのオンラインで予約したものの一部は回収に間に合わなかったため、ユーザーの手元には届いていたようです。
内心どきどきしながらも朝早く到着したnasne(CECH-ZNR1J)にアンテナとLANを接続して稼働したところ、HDDのカタカタ音もなく、緑ランプも点灯して無事稼働しました。o(^-^)o
残念ながら発売延期とともにDLNAメディアサーバへのバージョンアップ(1.5)も延期されてしまったため、フル活用はできませんが、録画・ライブ視聴は楽しむことが可能です。
基本的に家庭内では無線LANでnasneに接続しています。
まず初めに初期設定をnasne Homeで行います。PS3のtorneでも設定は可能ですが、nasneとつながったPCからブラウザー経由で各種設定を行うことも可能です。
私の場合は後者、PC経由でnasneに接続しました。
ここで忘れてはいけないのが地上波はお住まいの地域を選択してスキャンすることです。
これを行わないと初回起動時にデジタル地上波のチャンネルを表示しません(BS/CSは自動検出します)。
予約録画はPS3上で稼働するアプリケーションtorne(トルネ)か、So-netの提供するテレビ難組のウェブアプリケーション、テレビ王国CHAN-TORU(チャントル)を通して行います。
CHAN-TORUはSENアカウントだけではなく、Googleアカウント、Yahoo!JAPANアカウント、Twitter ID、mixi Open ID等でログインすることができるので、すでに何かしらのユーザーアカウントを所有しているユーザーはこのためだけに新規にユーザーアカウントを登録する必要がありません。
また、CHAN-TORUはブラウサーでみることができるため、ハードを限定することなく、どのPCやスマフォ等のモバイル機器からもアクセスすることが可能です。
尚、nasneの録画予約は上限100件、録画できる件数の上限は1000件とのことです。
PCでCHAN-TORUにアクセスした場合。
iPhoneでCHAN-TORUにアクセスした場合。外出先からも予約可能です。
録画した番組の視聴はできませんが、録画リストや予約リストを表示させることができます。
予約した番組はtorneでみると、PS3のHDDにある番組とnasneのHDD(と外付けHDD)にある番組を一覧表示することにより、一元管理することができます。
録画した番組情報の右側にPS3のHDDかnasneのHDDかわかるようにアイコンが表示されて区別しています。
PS3でDCP-IPを有効にした上でnasneに接続すると・・・
実際のところPS3での再生もスムーズ・・・のはずが、内蔵無線LANであるためIEEE 802.11 b/g規格ではカクつきます。
さすがにPS3内蔵も無線LANでは貧弱すぎるため、無線LANコンバーターを購入しようと考えています。 (有線LAN接続が公式推奨であり、無線LANでもIEEE802.11nといった規格が必要とのこと)
またnasneは公式にはPS3以外にもXperia、Sony Tablet、VAIO(PC)からも操作・再生できるとのことですが、モバイルはiPhone, タブレットはiPadしか所有しておらず、自宅においてあるVAIOは残念ながら2009年冬以前の機種でVAIOアップデート対象外でした・・・(VAIO TV with nasne対象機器についてはこちら)
日本特有のDLNA/DCP-IP対応のアプリケーションがiPhone, iPadでは現状ではまだリリースされていないため、DCP-IP対応のアプリが他社から発売されることが待たれますが、手元にインストールしていたDLNAアプリでnasneに接続することができるか試してみました。
※Androidには最近パケットビデオのDLNAアプリ「Twonky Beam」がDCP-IPに対応しました。iPhone版も開発中とのことです。
まずは代表格デジオンさんのDiXiM DMCで接続します。
再生はもちろんできないまでもフォルダとファイルは認識しています。
お気に入りの8playerでも同じ結果。
最後にPC用のDCP-IP対応プレイヤーソフト、DiXiM Digital TV plus体験版でアクセス。
こちらは問題なく認識してPCから録画番組の再生とライブ視聴も可能です。
デジオンさんは今月13日にnasne対応について動作検証と互換性向上をSCEの技術協力を得ながら実施するとのリリースをだしていましたので、今後さらに期待できますね。
こちらはパッケージ版が7,480円(税込)、ダウンロード版は5,980円(税込)です。
一部のPC等にはバンドルされているようです。
同じデジオンさんから発売されているDCP-IPムーブ対応のBD書き込みアプリケーション「DiXiM BD Burner 2011」はまだBDドライブを搭載していないため検証できていませんが、VAIOではないPCでもBDへ書き込み保存することができればさらに魅力的な商品になると思います(かすかな希望・・・)。
総じて・・・nasneは手軽にネットワーク経由でテレビ番組を共有できる機器としては完成度が高く、今後のバージョンアップによる機能追加や年内リリースが待たれるPS VITA用のアプリケーションといった期待要素もあり、おすすめの商品だと思います。
nasneに関しては今後いろいろ試してブログでも紹介していきたいと思います。