「いか焼き」といえば、関西ではいかの姿焼きではなく、粉もの料理の「いか焼き」が有名です。
粉ものといえば大阪というだけあって、大阪のいか焼きは小麦粉の生地にいかの切り身をいれて鉄板で押しつけながら焼き上げた、もちもち食感が特徴のローカルフードです。
見た目はお好み焼き風ですが、食感は全く異なり、生地のもちもち感といい、いかの磯の風味は格別です。
2つ折りにされたいか焼きをそのままかぶりつくスタイルでいただくのが地元流。
特に昭和32年から約60年やっている老舗、阪神百貨店地下にあるいか焼きは、今でも行列ができるほどの人気商品になっています。
私の中でも幼少期によく食べたいか焼きは、まさにこの阪神百貨店のいか焼きです。
家庭でつくるとなると、いか焼き専用の鉄板ではなく(上下の鉄板で押しつけて薄く平らに焼く)、フライパンで焼き上げるため、食感は異なりますが、それでもたまに食べたくなる想い出の味です。
フライパンでつくる、大阪のいか焼きのレシピ
懐かしい「いか焼き」を自宅で食べたくなったので、最近めっきり店頭に並ぶことが少なくなったいかを偶然見つけたので1杯購入。
早速フライパンで焼いてみました。
業務用のいか焼き器はこちらのような大きさで、上下の鉄板でプレスしてつくります。
業務用はさすがに大きくて無理ですが、こちらの家庭用のいか焼きメーカー(ホットサンドメーカー)を使えば、焼き上がりが本物に近づくかもしれませんね。
阪神百貨店のいか焼きにはバリエーションがいくつかありますが、今回はいかに卵を加えた「デラバン(デラ焼き)」+ネギでつくってみます。
次回は限定のデラポン(ポン酢ジュレでいただくデラバン)にも挑戦したいです。
【材料(2人前)】
・いか 1杯(200~300g)
・小麦粉 2/3カップ
・水 2/3カップ
・ネギ 青い部分1/2本 小口切り
・醤油 適量
・お好み焼きソース、トンカツソース等 適量
・青のり、あおさ等 適量
【作り方】
1.いかは胴から足を引きぬき、軟骨とワタを取り除く。ゲソは目の下で切り分け、長い足は1/2程度の長さに切る。
2.ボウルに小麦粉2/3カップと水2/3カップ(たくさん作る場合は小麦粉:水=1:1でつくる)を加え、滑らかな生地になるように混ぜ合わせる。
3.小口切りした青ネギを2に加えて軽く混ぜ合わせる。
4.フライパンに油を熱して、いかの1/2をいれて塩をかるくふる。
5.3の生地をお玉1杯分(今回の分量だとボウルの1/2)をかけ、卵1個を中心部に割り落とす。
6.下面に焼き色がついてきたら裏返し、フライ返しで卵黄を押しつぶす。
7.醤油を適量全体的に塗り、裏返して焼き上げる。
8.お皿に盛り付け、お好み焼きソース・青のりをかけて出来上がり。半分に折りたたむとお店風の仕上がりに。
本場の阪神名物いか焼きが冷凍でお取り寄せできます。