長年使っていたオーブンレンジを買い替えることにしました。
これまではお菓子作りには最適の東芝製5面グリルを搭載したオーブンレンジを愛用していましたが、今回はデザインと機能を比較して、パナソニックの「3つ星ビストロ NE-BS-1500」に決定。
キッチンのカップボードに設置できる奥行き(業界最小設置スペース高さ45㎝以内、奥行43.5cm、幅49.4cm)とグリルやスチームといった多機能なところが決め手。
そしてデザインもシンプルにベースのホワイトにマットなブラックが映える点も気に入りました。
量販店では東芝の石窯ドーム(ABCクッキングスタジオ採用)、パナソニックのビストロ、シャープのヘルシオが人気ということですが、ライフスタイルに合ったそれぞれ優先する機能やデザインで選択するとよいでしょう。
私がビストロを選んだ理由はこちら。グリル・レンジ・スチーム・オーブンといった機能がもりだくさん過ぎるので厳選したポイントは4つになります。
ポイント1 省スペースでサイズがコンパクト!
ポイント2 チタンコートグリル皿で火力アップ!時短料理がはかどる!
ポイント3 ワンボウル調理機能搭載!
ポイント4 スピードスチーム機能搭載!
それでは順番に決め手となったビストロの特長&機能をみていきたいと思います。
私がBistro(ビストロ)を選んだわけ
省スペースでサイズがコンパクト!
庫内容量(30リットル)変わらず、サイズがよりコンパクト、省スペースでキッチンのカップボード(食器棚)にも収納できる大きさに。
「業界最小設置スペース」とうたっているのは、あくまでも幅と高さだけですが、トータルで省スペース設計になっています。
ビストロの場合は設置高さが37㎝+8cmスペースも計45cmあければよく、オーブン本体も横・後は壁ギリギリに設置できます。
※量販店のひとによれば、1cm程度あけたほうがよいとも。
↓わが家で20年ほど愛用していた東芝製5面グリル(当時の最上位機種)は奥行が大きくて、キッチンのカップボードに設置するために板を追加していました。ビストロならこの通り、余裕をもって設置できるので、キッチンがすっきりしました。
ちなみに、東芝の石窯ドームの外形寸法(mm)が、「幅498mm×奥行399mm×高さ396mm」となっており、ビストロの「幅494mm×奥行435mm×高さ370mm(奥行きはハンドル含めず)」と、高さがあるものの、奥行はビストロよりもないぶん余裕があります。
このあたりはカップボード(食器棚)に設置する分には人気メーカーの製品では、あまり大差がなくなってきているので、機能・デザイン面での好みになってくると思います。
チタンコートグリル皿で火力アップ!時短料理がはかどる!
NE-BS1500では大幅にグリル性能が大きく向上しているのがポイント。
改良された「チタンコートグリル皿」×「大火力極め炊きヒーター」で下火も上火も火力アップしています。
前モデルと比較して、高密度・広範囲のヒーターを搭載することで、約1.6倍のヒーター出力で火力も十分。
また、新搭載のマイクロ波制御のセンサー(3Dアンテナ)でメニューにあわせて動きを制御することで効率的に加熱することができます。
新しくなったチタンコートグリル皿は新素材の高温フェライトを使用することで、発熱効率があがり、グリル皿の裏面温度も従来より約30℃上昇しているとのこと。
火力がアップすることで、余熱時間も短くなり、全体的な調理時間も短くなっているので、忙しい平日の調理も手早くできるようになっています。
リンク ノンオイル鶏の唐揚げ
チタンコートグリル皿はオプションで追加購入できますので、臭いが気になる魚焼き用とそれ以外で分けることもできます。
ワンボウル調理機能搭載!
耐熱ボウルにすべての材料をいれてビストロにセットするだけで、パスタやシチューもおまかせで調理できる機能がとても便利です。
高精細・64眼スピードセンサーで、食品分量などを見分けてあたため解凍します。
ワンボウル調理機能では沸騰を判定して火力をコントロールして吹きこぼれを制御するため、おまかせ調理が可能です。
後片付けも楽になるので、忙しい平日にはぜひ活用したい機能ですね。
リンク ワンボウル調理(ナポリタン)
リンク ワンボウル調理(カレー)
リンク ワンボウル調理(肉じゃが)
スピードスチーム機構搭載!
低温のスチームから高温のスチーム(過熱水蒸気)まできめ細かくコントロールできるので、幅広い調理に対応しています。
魚は減塩モード(スチーム)で余分な脂を落として焼きあげるので、ふっくらヘルシーになります。
Bistro(ビストロ)でいろいろなレシピで調理してみた
実際にビストロのあらかじめセットされているレシピ集を使い、肉や魚、パスタなどの料理をつくってみました。
材料をセットして、レシピの番号を選択し、スタートボタンを押すだけという簡単さ。
感想は少し辛口に書いていますが、どれも料理の再現性は高いです。
レシピ1:ノンオイル鶏の唐揚げ
グリル皿の裏面はマイクロ波を吸収して高温化する素材、発熱効果の高い素材(新素材Ni系フェライト)を採用することで、下火を従来品よりもアップしています。
対前モデル比で30度もアップ(240℃→270℃へ)。
そのため、唐揚げの裏面もしっかりこんがり焼き目がついて、香ばしく美味しいです。
またグリル皿の溝があるため、余分な脂が流れて、鶏肉がべたついていません。
【唐揚げをつくる過程】
唐揚げはグリル皿を使い、上段にセットします。
dalahastのつくってみた感想
個人的には脂っこくてカリカリジューシーな唐揚げが好みなのですが、時にはヘルシー志向でノンオイル唐揚げもありかと。
dalahastオススメ度:★★★★☆
レシピ2:ワンボウル調理(ナポリタン)
前モデルより搭載されているワンボウル調理機能。
パスタの材料をすべてボウルにいれて、ビストロにセットするだけでパスタができてしまうという超驚きのほったらかし調理機能です。
パスタを茹でる必要もなく、お片付けも簡単です。
この機能を使えばあっという間にできてしまうので、今日はちょっと料理する気がないわ・・・なんて時にも大活躍しそうな予感。
早速、本当に美味しいパスタができるのかを試すために大好きな「ナポリタン」をつくってみることにしました。
残念ながら普段常備している早茹でパスタは使えませんでしたので、通常のパスタ(1.6mm、茹で時間7分)で作ります。
※レシピと異なる点はあとで混ぜ合わせるソースを事前にレンジで温めて若干水分を飛ばしたところです。
疑心暗鬼でボウルにソース以外の材料をいれて、ビストロにセット。
調理後にソースを混ぜわせるだけ。
しっかりアルデンテになっていて、まさに喫茶店のナポリタンになっているではありませんか。
完成度にびっくりしました。
【ナポリタンをつくる過程】
↓パスタは半分に折っておくとボウルにはいります。具材はその上に並べます。
ボウルにラップやレンジ用の蓋をしてセットします。
ソースは最後に混ぜ合わせます。
dalahastのつくってみた感想
自分でいちからつくるナポリタンに比べなければ、わずかな調理時間でナポリタンが簡単にできてしまうことにびっくり。
完成度は高く、ワンボウルパスタはランチに使えるかも。
dalahastオススメ度:★★★★☆
レシピ3:ワンボウル調理(カレー)
パスタ同様にワンボウル調理機能でできる簡単カレーです。
カレーの材料をレシピ通りに順番に積み重ねて、ビストロにセット。
最後にルーを溶かすようにまんべんなく混ぜ合わせて出来上がり。
さすがに短時間なので・・・と思ったら、ジャガイモと人参も芯まで火が通っている感じでホクホク感ありながらも、やわらかくなっています。
2日目朝にも食べましたが、やはり2日目のほうが味がなじんで美味しくなっていました。
【カレーをつくる過程】
dalahastのつくってみた感想
よくも悪くもシンプルカレー。
やはりカレーは自分なりにこだわってルーからつくりたい。
電気代:8.7円
dalahastオススメ度:★★☆☆☆
レシピ4:ワンボウル調理(肉じゃが)
材料的にもカレーと少し違うだけなので、ある意味想像通りの出来上がり。
ジャガイモ、人参はホクホクで食べやすい反面、おそらくボウルに具材の重ね方にもよるのか、短時間調理ということもあって味が浸透していません。
dalahastのつくってみた感想
味がしみこんだ濃い肉じゃがが好み。ヘルシー志向にはいいのかもしれないが、私には物足りなかった。
dalahastオススメ度:★★☆☆☆
レシピ5:魚(サワラつけ焼き&塩鮭減塩モード&秋刀魚)
サワラは事前に調味料につけ置き、メニューより「サワラ」を選択。
中まで火が通っていることはもちろんですが、スチーム機能のおかげか身もふっくら美味しくいただきました。
【魚を焼く過程】
また、塩鮭はビストロの「減塩モード」を使って焼きます。
「減塩モード」とはスチーム効果で魚の塩分を適度に落としながら焼くことができるモードで、味を落とさずに素材に含まれている塩分を落とすことができるのです。
確かに塩分控えめになっている気がします。
こちらも焼きすぎず、ふっくら焼けていて身離れもよいですね。
最後に秋刀魚の塩焼きです。
脂が多い分、溝に脂がたくさん流れていますが、見ためも美しくきれいに、ふっくら焼きあがりました。
dalahastのつくってみた感想
魚はグリル皿できれいに表裏ともこんがり、中はふっくら焼くことができるのでオススメです。
dalahastオススメ度:★★★★★
レシピ6:トースト
最大の特長は一度に最大4枚まで同時に両面ひっくり返すことなく焼けるので、忙しい朝に4人分の食パンを調理できるには助かるのではないでしょうか。
標準のトーストメニューで両面ともきれいにこんがり焼けています。
ただし、グリル皿にふれる裏面はどうしても溝があるので焼き目はつきません(班目になります)。
食パンの種類や大きさ、厚さなどによって焼き色がかわりますので、一般的に糖分や油脂分が多いパンや厚いパンは濃く焼けます。
尚、仕上がりは5段階に調整できます(メモリー機能あり)。
今回は通常メニューよりトーストを選択したのですが、「スチームトースト」機能もあるのでまた食感も違ってくると思われます。
【トーストを焼く過程】
グリル皿中央に食パンを並べます。グリル皿はビストロの上段にセット。
通常メニューの「トースト/パン」→「トースト」→枚数選択でスタート。
左が上面、右側がグリル皿にふれる裏面の仕上がりです。
dalahastのつくってみた感想
一度に最大4枚までの食パンがそつなく焼ける、その一言につきます。
わが家のトースターは無印良品の縦型トースターなので、両面こんがり焼くことができます(ただし、同時に2枚まで)ので、出番はないかもしれません。
電気代:2.8円(食パン2枚)
調理時間:約4分20秒(食パン2枚)
dalahastオススメ度:★★★★☆
レシピ7:ゆで卵(スチーム機能)
ゆで卵をつくってトーストにのせて朝食に。スチーム機能を使います。
dalahastのつくってみた感想
電気代や時間を考えると、普通に鍋やフライパンをつかってゆで卵をつくるほうが早くて経済的です。
電気代:ゆで卵2個で7.1円
dalahastオススメ度:★★☆☆☆
「3つ星ビストロ NE-BS1500」を使ってみた感想
購入して約2週間経ち、ビストロの機能を使った簡単調理をいくつか試してきました。
以前は電子レンジ+オーブン機能だったものに、グリル機能とスチーム機能がつき、そしてビストロのセンシング機能を活用した「ワンボウル調理機能」が搭載されました。
その中でも特筆すべきことは、時短料理には欠かせない、より強力になった「グリル機能」と「ワンボウル調理機能」でしょう。
熱伝導率の高いチタンコートのグリル皿と最新のセンシング機能により、過熱ムラもなく、誰でも美味しく調理できるのは画期的。
焦げすぎることもなく、ジューシーに焼きあがります。
ワンボウルでシチューやパスタをつくる機能は、特に共働き世帯には手放せないのではないでしょうか。
いったんセットすれば、調理している間に別のことができるのがよいですね。
唯一の不満点は、些細なことですが各皿を取りだすための「取っ手」がないことです。
熱くなった天板プレートを取り出すためには必需品ですが、ミトンはついているのに標準付属品になっていないのが不思議。
とはいえ、オーブンレンジとしての完成度が高まっており、現時点では最高水準の機種がパナソニックのビストロだと実感しています。