新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、自宅に限らず外出先でも体温を計測する機会が増えました。
これまで電子体温計を使っていましたが、わきに差し込んで測ること数分と多少なりとも時間がかかり、毎日計測管理するのもうんざり気味。
また家族とはいえ、毎回消毒するものの同じ体温計を使いまわすことは衛生面でも気になります。
そこで、衛生的で手軽に測定できるハンディタイプの非接触体温計を購入しました。
非接触体温計はその名前の通り、直接肌に触れずにおでこやこめかみに数センチ離して機器をむけて計測する体温計です。
今では医療機関や商業施設でもメジャーな検温手段として使われることが多くなりましたが、消毒の手間もかからず感染リスクを軽減。
しかも1秒と秒速で測定できるので、計測時間の短縮にもつながります。
ドリテック非接触体温計「TO-401」の概要
私が今回購入したのは、ドリテックという国内メーカーの非接触体温計です。
キッチンタイマーから体重計・温度計・歩数計・血圧計などのヘルスケア機器まで幅広く展開する国内計測機器メーカーです。
購入の決め手になったポイント
- こめかみにかざすだけ、最短1秒測定
- 軽量で握りやすいデザイン
- みやすいバックライト付き液晶画面
- 測定温度を保存できるメモリー機能
- 物体表面温度も測定できる2WAY仕様
毎日使うものだけに”使いやすさ”は最も重視するべきところ。
見やすさ、測りやすさ、持ち運びやすさの点で及第点の非接触体温計です。
仕様・スペック
商品名 | TO-401非接触体温計 |
一般的名称 | 皮膚赤外線体温計 |
本体サイズ | 約 W150×D40×H51mm |
本体重量 | 約 51g(電池を含む重量:約 74g) |
電源 | 単4形アルカリ乾電池×2個 電池寿命約3000回 |
表示方式 | 赤外線(補正温度方式または実測温度方式) |
最小表示 | 0.1℃ |
動作温湿度範囲 | 温度:10℃~40℃ 湿度:30%~85%RH |
体温表示範囲 | 34.0℃~42.9℃ |
表面温度表示範囲 | 0.0℃~100.0℃ |
体温測定精度 (補正温度方式) |
34.0≦表示温度<35.5℃:±0.3℃ 35.5≦表示温度≦42.0℃:±0.2℃ 42.0<表示温度<43.0℃:±0.3℃ |
表面温度測定精度 (実測温度方式) |
±4%または±2℃のどちらか大きい値 |
オートパワーオフ | 約 1分間 |
メモリー機能 | 最大24回分を自動保存 |
医療機器認証番号 | 第229AKBZX00002000号 |
製造発売元 | ドリテック(埼玉県) |
製造国・製造元 | 中国・Vega Technologies Inc. |
注意 コロナ感染拡大の中、粗悪な体温計が多くEC販売されています。
国内で販売できる医療機器は「製造販売承認・認証」を受ける必要があるため、医療機器認証番号の記載のある商品が安心な体温計を選ぶひとつの目安となります。
ドリテック非接触体温計「TO-401」レビュー
画面:文字は大きく、バックライトでみやすい
表示画面の文字は大きく、シンプルな表記でわかりやすい。
バックライト付きの大型液晶で、うす暗い部屋や夜間でもみ見やすいです。
外観・形状:手になじんで持ちやすい
全長が15㎝程度とほどよい大きさ。
単4電池2本をいれても74gと軽量なので、毎日の検温が苦になりません。
グリップは手になじむ、ほどよい太さ。
ゆるやかなカーブのかかった形状は、先端の赤外線センサーをこめかみに向かってかざしやすくなっています。
計測時間:早い、わずか1秒
こめかみから2~3㎝ほど離してボタンを押すだけで、わずか1秒で計測。
これまで使っていた電子体温計(実測式)では約3分ほどかかっていた時間が、大幅に短縮されました。
忙しい朝や外出前に、わきに差し込まずに検温できるのではとても便利。
また24回の計測結果を本体メモリーに保存できるほか、測定温度が37.5℃をこえると発熱アラームで知らせてくれる機能もあります。
精度:実測式に比べてやや高め
非接触体温計は、遠赤外線センサーでこめかみの皮膚温度を測定し、体温に予測換算します。
皮膚表面の温度から換算するため誤差が大きくなります。
公式の仕様によると、精度は35.5≦表示温度≦42.0℃の範囲で±0.2℃。
私が実際に何度か計測したところ、電子体温計で計測したわき(腋窩)の体温と比較して+0.1~+0.5程度の計測結果となりました。
※わきの体温よりもやや高めの計測結果になります。
多少の誤差は形容範囲。
非接触に限らずどの体温計でも共通に言えることですが、いつも使う体温計で計測した「平熱」を知っておくことが体温管理上のポイントです。
体温計タイプ別比較表
検温精度 | 検温時間 | 衛生管理 | 価格 | |
電子体温計 | 〇 | 〇 | △ | ◎ |
非接触体温計 | △ | ◎ | ◎ | △ |
耳式体温計 | △ | ◎ | 〇 | △ |
基礎体温計 | ◎ | △ | △ | 〇 |
体温計の種類とそれぞれの特徴を簡単にまとめてみました。
非接触体温計はわきにさして使う電子体温計と比べると、肌に触れずに短時間で計測できるメリットはあるものの、精度の面ではやや誤差がでるのは念頭にいれておく必要があります。
体温は外気の影響を受けやすく、起床直後・運動・食事・入浴などの直後は体温が上昇しているため、30分程度部屋の温度に身体をならしてから計測すると安定します。
正しい使いかたを理解することが大切です。
便利:物体表面温度も測定可能
本体裏にある「モード」切替ボタンを押すことで、体温測定と物体表面温度測定に切り替えるが可能です。
左が体温測定モード、右が物体表面温度測定モード。
測定できる表面温度の範囲は、0.0℃~100.0℃。
仕様によると、精度は±4%または±2℃のどちらか大きい値です。
あくまでも目安になりますが、赤ちゃんの哺乳瓶のミルクやスープ、沐浴時のお風呂などの表面温度もお手軽に測ることができます。
参考までにいれたてのホットコーヒーの表面温度を測定してみました。
まとめ:衛生面でも安心安全、使いやすくて見やすいストレスフリーな非接触体温計
ドリテックの非接触体温計「TO-401」は、衛生面に配慮しつつ「使いやすさ」と「見やすさ」にフォーカスしているので、こんなに人にオススメの体温計です。
- 肌にふれる体温計だと衛生面で心配
- 素早く体温を計測したい
- 小さな子供の体温を手軽に測定したい
- 安心の医療機器認証済み体温計を探している
- 体温以外にも温度を測りたい
コロナ感染流行下では、肌に触れずに一瞬で体温が測定できる非接触体温計は、電子体温計(実測式)とあわせて、一家に1台備えておくと便利です。
これまでの電子体温計と違って、肌に触れないので衛生面であまり神経質にならず、さっとだしてそのまま使えるのでストレスフリーで気に入っています。
計測時間もわずか1秒でじっと姿勢を保つ必要もなく、動きがちな子供の検温はもちろん、大人でも毎日の健康管理として気軽に使えるのもよいところです。
新しい生活様式として、非接触体温計での検温を取り入れてみてはいかがでしょうか?
オススメの非接触体温計3選
サーモフレーズ「MT-500/MT-500BT」
- 額にかざして1秒で測定する非接触体温計
- 距離センサを搭載し適正な距離で測定可能
- スマホの専用アプリと連携して管理
タニタ「非接触体温計 BT541BL」
- 額にかざして1秒で測定する非接触体温計
- バックライト付きの大型液晶で見やすい
- 表面温度も測定可能
ドリテック「TO-402非接触スキャン体温計」
- 額の中央からこめかみまでをスキャンして測定3秒
- 検温精度を高める複数場所検温
- 表面温度も測定可能
- センサーカバーとストラップホール付