地元のイチョウ並木が美しく彩る季節となりました。
イチョウと言えば、秋の味覚の1つ、銀杏(ぎんなん)。
一度に食べ過ぎるとあまり体によくないのですが、あの独特のほろ苦さと風味は癖になるほど、美味しいですよね。
今晩は新鮮なぎんなんを手に入れたので、早速土鍋でぎんなんご飯を炊いてみることにしました。
同じく秋の味覚の1つ、秋刀魚の塩焼きに京野菜の壬生菜と油揚げの炊いたんをそえて。
ぎんなんは殻が大き目で、白くて黒ずんでいないものを選ぶのがコツです。
ほろ苦さが大人の味の「ぎんなんご飯」。
ぜひシンプルに塩で味付けして風味そのものを堪能してみてはいかがでしょうか?
銀杏(ぎんなん)の殻・薄皮(渋皮)の剥き方
銀杏の殻はとても固くで素手では取り除くことは難しいのですが、簡単に殻を剥く方法があります。
その1.ペンチを使って殻を割る
ペンチの丸みの部分に銀杏を挟んで一握りするだけで殻が割れるので、あとはきれに取り出すだけ。難点は1つずつ殻をとる必要があること。
銀杏は平面に挟むのではなく、淵にある2本の筋を上下にして挟む。
殻を取り除いても薄皮が残ります。
薄皮を取り除くためにはフライパンや鍋にお水をはったところに殻を取り除いた銀杏をいれて、箸などでゆっくりと混ぜます。
沸騰してから数分間で薄皮が剥けやすくなります。
取りづらい場合は指の腹ですべらせるときれいに取り除くことができます。
なんとかきれいに殻と薄皮がなくなり、きれいなグリーンのぎんなんに。
このまま食べても、ほろ苦でうまい!
その2.加熱して殻を取り除く
加熱して皮を剥くためのお手軽な方法は2つあります。メリットは複数の銀杏の殻を同時にむくことができる点。
①蓋をしたフライパンで弱火で揺らしながら炒る方法
②電子レンジで空気穴をあけた封筒にいれた銀杏をいれて密封し、1分ほど加熱する方法
今回は複数のぎんなんがあるので、まずは下記②電子レンジで殻を取り除いてみることにしました。
手順1.封筒(小さめの紙袋などでも可)の中に殻付きの銀杏(ぎんなん)を目安10~20個程度いれて、封筒の口を三つ折りにする。
手順2.電子レンジに封筒の折り目を下にして、500~600Wで40~50秒程度加熱する。目安としては音がポンポンと数回ほど鳴ったらとめる。
手順3.蒸気が熱いため注意。すぐに封筒をあけないで、少し時間をおいてから開封し、残りの殻をペンチやキッチンバサミなどで取り除く。
実際電子レンジでやってみたところ、電子レンジでは失敗して破裂する場合があることが判明。
500Wで40秒当たりで2回ほど音がなったところでとめたのですが、数個破裂しておりました。
せっかくなので銀杏は見た目よくしたいので、一番最初にご紹介した急遽ペンチで割る方法で殻を割り、薄皮は沸騰したお湯で取り除くことにしました。
やや手間はかかるのですが、きれいに剥けて見た目もよいので確実です。
食欲の秋 土鍋で炊く、ぎんなんご飯のレシピ
殻と薄皮を取り除いて下準備ができたら、ようやく「ぎんなんご飯」を土鍋で炊く手順です。
【材料(2合分)】
・銀杏(ぎんなん) 20~40粒 ※お好みの分量で調整
・米 2合
・水 2合相当(400cc)
※炊飯器の目盛通り。但し、無洗米の場合は水をやや多めにする。
※調味料の分だけ水は減らし調整する。
・出汁用昆布 10㎝角
・塩 少々 小さじ1/2
・酒 大さじ1 ※御好みで調整
・みりん 小さじ1 ※御好みで調整
※今回、シンプルに塩で味付けるとしたため薄口醤油は使っていませんが、お好みで小さじ1~で調整します。
【作り方】
1.お米2合を研いで、土鍋にいれて1~2時間程度水に浸しておく。
2.殻と薄皮を取り除いた銀杏と、出汁用昆布、塩(小さじ1/2)、酒(大さじ1)、みりん(小さじ1)を加えて土鍋に火をかける。
3.中火で沸騰したら(目安5~10分程度)、火加減で弱火でさらに10~15分程度炊く。
4.炊き上げたら、火をとめて10分蒸らして出来上がり。
炊飯器の場合は、窯に浸水しておいたお米に出汁用昆布、塩、酒、みりん、銀杏を加えて所定時間通り、炊き上げるだけ。
しかしながら、私はやはり土鍋でご飯を炊くことをおすすめします。
おこげもばっちり、ご飯もふっくら、銀杏もほくほく。
ぜひ土鍋で炊くぎんなんご飯をお楽しみください。