今日は1月7日。お正月の疲れた胃腸を癒すために、七草粥をタジン鍋でつくっていただきました。
春の七草粥といえば、昔から無病息災を祈って食べる伝統的な正月行事のようなもの。
本来は7日の朝に食べるものなのですが、ヘルシー晩御飯としていただきました。
芹(セリ)・薺(ナズナ)・御形(ゴギョウ)・繁縷(ハコベラ)・仏の座(ホトケノザ)・菘(スズナ)・蘿蔔(スズシロ)の7種の日本のハーブを使ったヘルシーなお粥ですが、七草にはそれぞれ効能があります。
・芹(セリ)は食欲増進作用
・薺(ナズナ)は熱を下げる効果や尿の出をよくする作用
・繁縷(ハコベラ)はビタミンAが豊富で昔から薬草として使われていた
・仏の座(ホトケノザ)は食物繊維が豊富
・菘(スズナ)はビタミンが豊富
・蘿蔔(スズシロ)はジアスターゼが消化を促進する効果と風邪予防効果
今回のポイントはタジン鍋を使ったこと。
わが家で煮物、鍋、炊き込みご飯、蒸し物まで幅広く活用している「タジン鍋」ですが、もちろんお粥もつくれます。
タジン鍋で生米からつくると、旨味が閉じ込められて、お米も芯から炊けて、ご覧の通りトロットロ。
お米本来の甘味も感じられて、シンプルに塩昆布や梅干を添えていただくと絶品です。
今回は鮭を柚子風味のたれに漬け込んで、香ばしく焼き上げた、「鮭の柚庵焼き」をサイドメニューに。
鮭の照りと柑橘系の柚子の香りが食欲をそそりますね。
タジン鍋で春の七草粥&鮭の柚庵(幽庵)焼き
①春の七草粥のレシピ
【材料(2人前)】
・米 1合
・水 1,000cc(5c)
・七草 1パック
・塩こんぶ・梅干など 適宜
【作り方】
1.お米を研ぎ、水につけて30分置く。
2.七草を刻んでおく。
3.フタをして強火にかけ、沸騰したら弱火にして40分炊く。吹きこぼれそうな時は、少しだけフタをずらす。
4.フタを開け、もし水分があまりないようであれば熱湯を適宜加える。(今回は100cc程追加。)
5.七草を加え、ひと混ぜして、フタをして更に10分炊く。火を止め、フタをしたまま10分程置く。(七草に火を通すため)
②柚子風味と鮭の香ばしさがたまらない、鮭の柚庵焼きのレシピ
「柚庵焼き(ゆうあんやき)」は元は江戸時代に近江の茶人、北村幽庵さんが考案した「幽庵焼き」をベースに、柚子の皮で香りをつけたものをいいます。そして、ベースの漬けだれには酒・醤油・みりんを同じ割合で合わせた、「幽庵地」を使います。
今回は鮭を使いましたが、ほかにもアマダイやマナガツオ、イナダ、サワラ、カマスなどの魚の切り身もOKです。
【材料(2人前)】
・生鮭 2切れ
・醤油 大さじ1
・みりん 大さじ1
・酒 大さじ1
・柚子のしぼり汁 1/2個分
・柚子の皮(細切り) 適宜
【作り方】
1.ボウルに醤油・みりん・酒・柚子のしぼり汁を入れ、ペーパーで水気を拭いた生鮭を浸し、冷蔵庫で1時間程漬ける。
途中で1~2回上下を返す。
2.魚グリルを温めておき、水気を取った鮭を並べ、両面をこんがりと焼く。(片面焼きの場合、片面3~4分ずつ位)
タジン鍋を活用したレシピはこちら