本日の晩御飯は、洋食屋「レストラン大宮」のオーナーシェフ大宮勝雄さんのレシピから、「焼き豚カレー」。
豚肉は前日から仕込むこと必須。
焼き豚の仕込みは実に2時間かかりますが、そこは圧力鍋で時短するなど工夫は可能です。
じっくりことことと2時間煮込んだ結果、焼き豚のほろほろ感がそれはもう絶妙な食感で、煮汁をつかい素材の旨味を凝縮させたカレーソースとあわせて感動のひとこと。
見た目通り、ボリューム満点なのでお腹の満足度も高し。
いつもと違ったカレーをという方にはぜひつくっていただきたいレシピです。
焼き豚はカレーだけではなく、カレーピラフやカレー焼きめしとの組み合わせもよさげ。
ほろほろお肉が美味い、焼き豚カレーのレシピ
【材料(2人前)】
・豚肩ロース(塊):400g
・玉ねぎ(みじん切り):1/2個(120g)
・ご飯(温かいもの):適量
・オニオンチップ:適量 ※今回は省略
・塩 少々
・胡椒 少々
・小麦粉 少々
・サラダ油
・バター:20g
・粗挽き黒胡椒 少々
<A つけだれ>
・プレーンヨーグルト (無糖): 80g
・トマトケチャップ :大さじ2
・りんご (皮付き/すりおろす): 1/2コ分
・カレー粉 :小さじ1
・ローリエ :1枚
<B>
・サラダ油 :カップ1/4
・牛脂 :20g
・にんにく (みじん切り): 大さじ1強
・しょうが (みじん切り):大さじ1強
<C>
・カレー粉 :大さじ2
・上新粉 :大さじ1
<D>
・たまねぎ :1/4コ(60g)
・なす (ヘタを取り除く): 1本(75g)→ 今回は省略
・しめじ (根元を取り除く): 1/2パック(50g)→ エノキで代用
・パプリカ (赤・黄): 各1/4コ(50g)
※今回はニンジンとジャガイモを追加しました(煮込む過程で1時間経過でニンジン、30分後にジャガイモ追加)
【作り方】
1.まず焼き豚をつくる。
豚肉はフォークで表面を数か所刺して、肉の形くずれを防ぐために全体をタコ糸で巻いて結ぶ。
2.ジッパー付きの保存袋に入れて<A>のつけだれを加えてよくもみこみ、空気を抜いて口を閉じ、冷蔵庫で半日から1日漬け込む。
3.2の豚肉を取り出し、つけ汁はボウルに移しておく。豚肉の汁けを拭いて全体にたっぷり塩・胡椒をふり、小麦粉少々をまぶす。
4.フライパンにサラダ油(大さじ1)を入れて強火で熱し、豚肉の全面に焼き色がつくまでしっかり焼いて、バットに取り出す。
フライパンには水カップ1を入れ、底面をこそげておく。
※ポイント:フォークで豚肉の表面を刺しているので味がしみ込みやすい。豚肉のうまみが逃げないように小麦粉をまぶし、焼き固めるように全面を焼いてうまみを閉じ込める。
5.次にカレーソースをつくる。
鍋に<B>を入れて強火にかけ、にんにくとしょうがの香りがたってきたら、たまねぎを加える。焦がさないように注意しながら炒め、途中、焦げそうになったら火を弱めてきつね色になるまでしっかり炒める。
※ポイント:たまねぎは焦げないように注意しながらしっかり炒め、甘みを引き出す。多めに入れたサラダ油はたまねぎを焦げにくくし、また、粉類とのなじみをよくしてつなぎの役目を果たす。
6.別のボウルに<C>を混ぜ、4のつけ汁に加える。全体を混ぜ合わせて5に加え、水カップ2+1/2~3、2のフライパンの水も加えてよく混ぜる。強火にかけ、沸騰したら4の豚肉を加える。弱火にし、ふたをして2時間煮込む。
途中、とろみが強すぎたら水少々を足し、逆にとろみがつかなければ、弱火のままさらに10分間煮込み、豚肉を取り出す。
(ニンジン、ジャガイモはこのタイミングで時間をずらして投入します)
※カレー粉には小麦粉ではなく、上新粉を合わせる。上新粉は、小麦粉よりもサラッとして、やさしいとろみがつき、口当たりもよい。肉のつけ汁や肉を焼いたフライパンに残った油脂など、すべてのうまみをカレールーに加える。
7.<D>はすべて1~2cm四方に切る。フライパンにサラダ油大さじ1を中火で熱し、野菜を炒める。塩・こしょう各少々をふり、全体に油が回ってしんなりしたら6に加える。混ぜ合わせ、塩・こしょう各少々とバター20gを加え、ひと混ぜしたら火を止める。
8.4の豚肉はタコ糸を外して薄切りにする。皿にご飯を盛って肉を並べ、7のカレーソースをかける。オニオンチップを散らし、香りづけに黒胡椒少々をふったら出来上がり!
※オニオンチップの作り方(作りやすい分量)
たまねぎ1個は薄切りにし、小麦粉少々を全体にまぶす。揚げ油を160℃に熱してたまねぎを入れ、水分をとばすようにこんがりと揚げる。取り出して油をきり、塩少々をふる。
もっちりとした食感が楽しい、大宮さんの「茹でない水づけパスタ」はこちらの記事を参考にしてください。
以前読んだ大宮さんの洋食レシピ本がこちら。
丁寧な解説で家庭でもおいしい洋食をつくることができるのでわかりやすいのですが、なかなか本格的なので時間があるときに真似てみたいレシピ集です。