10月といえば日本でもすっかり定着したハロウィンですが、その代名詞はパンプキン(西洋カボチャ)。
日本でもハロウィンが盛り上がるこの時期にカボチャもたくさん市場に並びはじめますが、カボチャは秋から冬にかけて旬となる野菜の代表格です。
この時期のカボチャは夏ごろ(5月~9月)に収穫されたカボチャを1~3か月ほど保存させて甘味を引きだしているので、まさに食べごろでねっとりと甘味が増した美味しいのです。
ということで、いつか食べてみたいと思っていた旬のカボチャの「いとこ煮」をつくってみることにしました。
「いとこ煮」とは、カボチャと小豆を汁気がなくなるまで煮たものです。
その名前の由来は諸説ありますが、一説によると、小豆はカボチャと比べて柔らかくなるまで時間がかかるので別で柔らかく茹で、次にカボチャを加えて汁気がなくなるまで煮詰めることからきているとのこと。
つまり、煮物の材料を順を追って加えていくプロセスの「追い追い(おいおい)煮る」の追い(おい)を甥(兄弟の子供)に転じて、「いとこ煮」と言われています。
どこか懐かしい、一口食べてほっとするカボチャと小豆の煮物「いとこ煮」。
ぜひ秋の食卓の一品として並べてみてはいかがでしょうか?
カボチャの「いとこ煮」の作り方
今回は小豆を一から煮ると時間がかかるので、時短のため茹であずき(缶詰・加糖)を使っています。
特にこだわりなければ、それでも十分美味しくできます。
カボチャ×小豆はしっかりとお腹にたまり満足感があるので、作り置きのおかずとしてもオススメです。
【材料(2人前)】
- カボチャ 1/2個(約150g)
- 茹であずき(缶詰、加糖)1/2缶(100g程度)
- 水 1/4カップ
【作り方】
- カボチャは種とワタを取り除き、ところどころ皮をむいて(面取り)、一口大に切る。
- 鍋にカボチャを重ならないように並べて、水をひたひたになる程度(1/4カップ)加えて、ひと煮立ちさせる。
- 落し蓋(アルミホイル等)をして、さらに弱めの中火で蒸し煮(5~10分程度)する。
- カボチャが柔らかくなったら、水気が残っているうちに、缶詰の茹であずきを加えて、弱火で3分ほど煮る。
- 最後にさっとひと混ぜして器に盛って出来上がり。
※味つけはシンプルに小豆の缶詰だけですが、塩(ひとつまみ)や醤油(小さじ1/2程度)をお好みで加えてもよい。
冬至に食べると風邪をひかないといわれる「いとこ煮」は茹で小豆(缶詰)を使うことで手軽につくることができます。
オススメ度:★★★★
- 水気があるうちに茹で小豆を加えることで、かぼちゃが小豆色にそまらず、見た目をきれいに仕上がります。
- 全国的につくられている郷土料理で味つけもそれぞれ。つぶした梅干しを加えることでさっぱりとした酸味を加えることもできます。