自宅で自分のペースでゆっくり、焼肉を楽しみたいと思ったことはありませんか?
とはいえ、一番の課題はもくもくと立ち込める「煙」。
室内で焼肉をすると煙や臭いが気になりがちです。
換気のため、窓をあけるとご近所迷惑にもなりかねません。
今、煙をおさえる焼肉専用のグリルが注目されています。
この記事では、室内で煙を気にすることなく、直火ならではの焼肉を思う存分に楽しめるイワタニの「マルチスモークレスグリル」をご紹介します。
「マルチスモークレスグリル(CB-MSG-1)」レビュー
実はわが家では、焼肉専用のカセットガスコンロ「やきまる」を1年前に購入しておうち焼肉を楽しんでいました。
室内での焼肉をする上で、煙がたちづらい構造になっているのでなんの不満もありませんでしたが、新しいモデルがでるということで我慢できず、「マルチスモークレスグリル」に買い替えることにしました。
買い替えた理由は3つあります。
- デザインがスタイリッシュで食卓に映える
- 焼肉以外にも「たこ焼き」や「鍋」が楽しめる
- 五徳がついているので、手持ちの鍋も使える
何よりも「やきまる」のやぼったさはなく、デザイン家電をおもわせるようなその姿に一目ぼれ。
焼肉をする上で煙がでない「やきまる」で必要十分でしたが、その他の用途でも幅広く使えるのは買い替えの大きなポイントでした。
マルチスモークレスグリル(CB-MSG-1)の特長
- 直火で温まりが早く、焼きムラなし
- 煙がでない
- 焼肉以外にもたこ焼きも楽しめる
- お手入れがしやすい
- コードレスでどこでも使える
①直火で温まりが早く、焼きムラなし
私がカセットガスコンロ式のグリルを選んでいるのは理由があります。
それは「直火」で焼けること。
ホットプレートと比べて、火力が強く早く温まります。
直火で一気に焼き上げるので、焼肉でもたこ焼きでも外側をカリッと、中はジューシーに焼きあがります。
プレート全体が均一に温まるので、ホットプレートにありがちだった場所によって焼きムラがでません。
直火の効果は、ホットプレートとくらべてまったく違った次元の焼き上がりになるのでその差は大きいです。
②煙がでない
正確には煙がでづらい構造上の仕組みになっているからです。
煙の発生もとはプレートに残った肉の脂の焦げつき。
この焦げつきを防止するための2つの仕組みがあります。
- プレートの温度管理
煙をあまり出さずに肉が美味しく焼ける絶妙な温度は、210~250℃までの間と言われています。
グリルの構造上、この温度をキープするようになっているので、肉が焦げつかず、結果的に煙が発生しずらくなっています。
- 脂が炎に落ちない構造
脂が炎に落ちないようにプレート中心部が少し高くなっているドーム形状になっています。
肉からながれた脂がプレート上のミゾから外側に落ちて、下の水皿に流れ落ちる仕組みになっているため、直接炎の上に落ちません。
焼肉を楽しんでみた。スモークレス効果あり。
実際にスモークレスグリルで焼肉をやってみました。
ガスコンロならではの直火効果で、焼肉もジューシーに焼きあがります。
無煙化も〇。
確かに煙が抑えられていますが、少し工夫をすることでさらに煙化を防止することができます。
焼いた肉のあとに残る脂の焦げつきをみつけたら、すぐにティッシュできれいに拭き取りつつ焼けば、煙がもくもくとでることはありません。
野菜と一緒に並べて焼いていますが、焼肉プレートのスペース感がつかめると思います。
小家族(大人1~2人用)向けの大きさ。
3人以上の場合は、煙のでやすい肉だけはこのスモークレスで焼き、野菜などはホットプレートを併用するのも選択肢でしょう。
③焼肉以外にもたこ焼きも楽しめる
付属品として、「たこ焼きプレート」がついています。
本体に水皿をセット、その上にプレートをおいて使います。
これまでカセットガスコンロ用にたこ焼きプレートを使って楽しんでいましたが、これ1台で焼肉以外にも楽しめるのはよいですね。
さらに別売のマルチプレートを使えば、すき焼きなどの鍋も楽しめます。
お手持ちの土鍋(6号サイズまで)があれば、五徳があるので利用することもできます。
土鍋の6号サイズは、取っ手を除いた口径が18㎝前後。
容量は0.9L(900cc)程度なので、1~2人用の小鍋です。
ただ、鍋の場合は「保温用」としての割り切りが必要。
というのも、焼肉用に一定温度に抑えるようになっているため、火力が直火とはいえ、ゼロから調理するには時間がかかってしまうからです。
別途キッチンで調理した上で、食卓ではカセットガスグリルで保温するといった使い方がよいでしょう。
たこ焼きを焼いてみた。カリッとふわとろな焼き上がり!
たこ焼きを焼いてみました。
たこ焼きは直火が一番。
プレート全体が熱ムラもなく均一です。
直火であれば、強い火力で一気にたこ焼きの丸い膜をつくって、その膜の中で生地を沸騰するように焼き上げることができます。
つまり、外側はカリッ!中はふわとろ!な理想的なたこ焼きになります。
たこ焼きの出来上がりは、上々。
外はカリッカリ、中はふわとろ。
火力も十分あるので早く焼きあがります。
ただ惜しむらくは、、、、付属の「たこ焼きプレート」はたこ焼きの直径が3.4㎝サイズだったこと。
ほぼ一口で終了。
わが家で愛用している和平フーズのたこ焼きプレートは直径4.4㎝(標準サイズ)なので、それと比較しても小さめのたこ焼きができます。
焼肉以外の用途では、関西人のソウルフードである「たこ焼き」こそ、こだわっていただけに残念でした。
わが家ではマルチスモークレスグリルでのたこ焼きはせず、これまで通りカセットガスコンロ+たこ焼きプレートでのたこ焼きをすることになるでしょう。
④お手入れがしやすい
この手の調理器具は「使い勝手」が大きなポイントになります。
結局のところ、焼肉を楽しむ前のセッティングの容易さと後片付けのしやすさが、継続的に使うかどうかの大きな要素となるでしょう。
その点、マルチスモークレスグリルはパーツが分割されるので使い勝手も上々。
ながれでた脂は水皿に落ちるので、後片づけも楽です。
プレートと水皿は取りはずしができるので、そのまま食器用洗剤で汚れを洗い流すだけ。
焼肉中にまめにプレート上の焦げつきを拭き取っておけば、後々お手入れが楽になります。
⑤コードレスでどこでも使える
カセットガス式のコンロは、ホットプレートのように電源を必要としないのでどこでも焼肉を楽しむことができます。
コンセントのないベランダ(マンションでは管理規約上NGですが)や庭、キャンプなど屋外で楽しむことができるのがメリットです。
従来モデル「やきまる」との比較
最後に焼肉専用モデル「やきまる」との仕様比較をまとめてみました。
直火で焼くという目的においては、機能面では大きな差異はありませんが、新モデル「マルチスモークレスグリル」には五徳がついていることが大きな特長です。
五徳がついくことで、焼肉プレート以外にも「たこ焼きプレート(付属品)」や「マルチプレート(別売品)」をセットすることができます。
本体がスクエア形状になっいて五徳があることで、少し高さと重さがプラスされること以外は特にデメリットとなる点はありません。
食卓においたときの占有スペースもあまりかわらない印象です。
デザイン面でマットなブラック基調に統一されているので、よりスタイリッシュな製品を求める方には「マルチスモークレスグリル」。
煙のでない焼肉だけ楽しめればよいという方には「やきまる」の方が価格が抑えられているのでよいではないでしょうか?
マルチスモークレスグリル | やきまる | |
サイズ | 303(幅)×278(奥行)×140(高さ)mm | 303(幅)×278(奥行)×149(高さ)mm |
プレートサイズ(直径) | 焼肉プレート:約233mm、
たこ焼きプレート:約200mm(穴の直径:約36mm) |
焼肉プレート:233mm |
重量 | 焼肉プレート搭載時:約2.1㎏、たこ焼きプレート搭載時:約2.2㎏、
プレート無の場合:約1.9㎏ |
焼肉プレート搭載時:約2.0㎏ |
ガス消費量 | 約76g/h | 約76g/h |
連続燃焼時間 | 焼肉プレート使用時:約217分、たこ焼きプレート使用時:約217分、
標準鍋使用時:約213分 |
焼肉プレート使用時:約217分 |
付属品 | 焼肉プレート、たこ焼きプレート、プレート用取っ手 | 焼肉プレート、プレート用取っ手 |
使用できる鍋の大きさ | 底面直径 10~14cm(土鍋は6号まで) | – |
シンデレラフィット!マルチスモークレスグリル収納ケース
「マルチスモークレスグリル」をオプションプレート含めて、そのまままるごと収納できるケースを発見。
カセットコンロ用のケースですが、深さがある分、イワタニの「マルチスモークレスグリル」や弟分の「やきまる」も問題なく収納できるケースです。
外箱への収納にストレスを感じて方にはオススメします。
まとめ:直火で美味しく焼ける、スタイリッシュな焼肉グリル
以上、イワタニの「マルチスモークレスグリル」をレビューしました。
マルチスモークレスグリルは次のような方にむいています。
- 室内でも気にせず焼肉ができる、煙がでないグリルを探している
- ホットプレートは火力が弱く焼きムラがあるので、直火にこだわりたい
- 食卓に映えるデザインがよいグリルを探している
- できれば焼肉以外にもたこ焼きや鍋も楽しみたい
- 後片付けが苦にならないグリルを探している
ホットプレートにはない直火ならではの火加減で、煙を気にすることなく焼肉を楽しむにはぴったりのグリルです。
所有感を満たすデザインは個人的にはツボでした。
買い替え動機ののひとつであった「たこ焼き」は仕上がりは満足にできたものの、サイスが小さかったのが残念でした。
しかしながら、付属のたこ焼きや鍋はあくまでもオプションだとの位置づけと考え、 見ためもスタリッシュで、煙のでない焼肉をしたいという方にはぴったりはまる商品でしょう。
尚、見ためにこだわりのない方は、直火メリットはそのままで煙のでない焼肉を楽しめる「やきまる」が安くておすすめです。
わが家では、焼肉はマルチスモークレスグリル、たこ焼きや鍋はカセットガスコンロとの組み合わせに落ち着きそうです。
あなたも、直火でおいしい焼肉を自宅で楽しみませんか?