最近新車を購入したこともあり、車標準装備のセキュリティシステムに加えて、後付けできる物理的なセキュリティ対策を施すことにしました。
標準搭載のセキュリティシステムは残念ながら、盗難防止対策としてのイモビライザーやスマートキーなどの電子系セキュリティは窃盗団とのイタチごっこなのが現状で、イモビカッターやリレーアタック等で解除される可能性もあり、万能ではありません。
とはいえ、まったくのノーガードよりは多少なりとも抑止力となる盗難対策を施すことはやらないよりはよいにこしたことはありません。
もちろん万が一の盗難に備えて、並行して新車購入時に加入する車両保険に「新車特約」をつけておくとよいと思います。
多少保険金額が高くなるものの、次に車を買うときに補填することができるので安心です。
物理的・視覚的な抑止力になるハンドルロックがオススメ
世の中盗難するケースが多いためか、高機能なセキュリティーシステムから、ハンドルロック、タイヤロックなど多種多様な防犯アイテムがあります。
導入の選択基準としては、大がかりな装置やそれなりの金銭的な負担がかかるようなものではなく、物理的な盗難対策として、比較的安価に手軽に実装できる手段がないかを検討してみました。
手軽に防犯対策となるアイテムとしては、ハンドルロック(ステアリングロック)やタイヤロックが代表的です。
着脱に慣れるまでは面倒なのは事実ですが、ハンドルロックやタイヤロックなるものは見ためのインパクトもあって、視覚的・物理的な抑止力にはなることが間違いありません。
今回、その中で私が選んだのがこちらのハンドルロック(ステアリングロック)です。
ハンドルロックはその名の通りハンドルに装着することで簡易的な盗難対策となるアイテムですが、ポイントはよくある数千円の安価な2点ロック方式ではなく、3点ロック方式(トリプルロック)のタイプです。
タイヤロックではなく、ハンドルロックを選んだのは、日常的な運用を考えるとハンドルロックが現実的だったからです。
タイヤロックは嵩張る上、雨天時の着脱が面倒です。
またロックを装着するタイヤが純正ナットのままだとタイヤごとはずされてしまう可能性もあります。
ということもあり、手軽なセキュリティ対策としてコンパクトなハンドルロック(ステアリングロック)を選びました。
このようなハンドルロックは中華製が多く、似たような商品がAmazonなどのネット通販サイトにはありますが、ハンドルロックという機能面ではほぼ同じだと考えてよいでしょう。
実際のハンドルロックの使い勝手は?
使い勝手の点で評価すると、次の通り。
トリプルロック方式のハンドルロックの良い点
1.スポーク含めてトリプルロックで視覚的にも、物理的にも抑止力になる
2.高額なセキュリティシステムと比べても安価に気軽に導入できる(~1万円程度)
3.シリンダー鍵で着脱が容易
安価なハンドルロックにはハンドルだけ固定するもの(2点ロック)がありますが、ハンドル自体を切断されてしまえば、簡単にハンドルロックを外されてしまう恐れがあります。
一方、トリプルロックは切断できないスポーク含めてロックすることで、盗難行為に対してより抑止力を高めることができるのでオススメです。
トリプルロック方式の中には、超音波センサー内臓タイプもあり、動きや衝撃を感知して大音量のアラームを鳴らすものもありますので、よりセキュリティー性を高めたい場合はそちらの商品を選択するとよいでしょう。
トリプルロック方式のハンドルロックのイマイチな点
1.コンパクトだが、とにかく重い
2.本体の突起部分や頑丈なメッキ部分で車内を傷をつけてしまいそう
3.保管場所が難点
4.車に乗るたび着脱しなければいけないので、習慣づくまでは面倒
取り回しの注意点としては、ハンドルロックは非常に重く、重量バランスが悪いことです。
また本体の先端には災害時などに緊急ハンマーとして窓を割るための鋭い突起がついていますので、取り回しに気をつけないと、ハンドルや車内のインパネやダッシュボードにうっかり傷をつけてしまう可能性があります。
日々の使い勝手の面では重さが気になりますが、そこは防犯のためと割り切るしかないでしょう。
実際の重さについてはネット通販では購入するまでは実際の重さが体感できませんが、この商品の場合は1.6kgあります。
女性にはちょっと負担になりそうな重さですが、両手でしっかりもって慎重に着脱するようにしましょう。
傷防止のためのちょっとした対策方法
ちなみに傷防止対策としては、床傷防止用の粘着剤付フェルトシートが便利です。
こちらの写真の通り、適当な大きさに切ってバーの先端部分と突起部分に貼りつけてカバーしています。
その後、先端部分についてははがれやすかったので、テニスラケットのグリップテープを巻きつけてみました。
プラスチック部分をカバーしてダッシュボードを傷つける恐れはなくなります。
売れ筋のカーセキュリティアイテム オススメ5選
車用のセキュリティ対策として数々の防犯アイテムが販売されていますが、種類も多く、どれを選べばよいのか悩んでしまいます。
今回私はトリプルロック方式のハンドルロックを選びましたが、アラーム付きのものなどほかにもいくつかオススメの防犯アイテムがありますので、ピックアップしてご紹介します。
この手の防犯アイテムはあくまでも多少の時間稼ぎ程度のものだと認識しておき、過信は禁物ですが、まったく対策をしないよりは断然効果があるので、予算と用途にあわせて、大切な愛車を守る対策をおこないましょう。
高機能ハンドルロック 加藤電機 HORNET BEE300
物理的なトリプルロックに加えて衝撃センサー、超音波センサーで衝撃を検知・LED発光とアラーム機能付きです。
衝撃センサーでドア開け、窓割り、侵入を感知。さらに車内での動きには超音波センサーが感知します。
超堅牢 E-Drive ハンドルロック
ドイツ製の強化シリンダーとパイプカッターにも強力鋼素材を使用した堅牢性のあるハンドルロックです。
災害時の緊急脱出にもハンマ-として使えます。
ただ重さは1620gもあります。
こちらの商品も実際に購入したのですが、私の車のハンドルにはスポーク部分をはさむことができず返品することになりましたが、実際に着脱してみると、私が購入したハンドルロックよりは少し重めに感じました。
デザインはスマートでなかなかよいのですが、全体的に大きく存在感があります。
ハンマーとなる突起部分にカバーキャップがあるのはよいですね。
↓2点ロックは可能ですが、ハンドルを右90度まわしての3点ロックは幅があわず断念。
物理的なロック以外にも、衝撃センサー(弱衝撃・強衝撃)、傾斜センサー(ジャッキアップ)、ドア解放センサー等複数のセンサーを搭載し、異常時に知らせる防犯システムもあります。
もちろん純正のカーナビに連動したセキュリティサービスもあるのですが、お財布にやさしい手段としては、次のような後付けのカーセュリティシステムが選択肢の1つとなります。
QBDII通信対応であれば電池交換、充電不要です。
カーメイト SQ900(QBDII通信対応)
ユピテル VE-S500R(QBDII通信対応)
シガーソケットからの給電以外にも、バッテリー消費を抑えてくれるソーラーパワー充電で動くシステムもあります。
ユピテル VE-S37RS(ソーラー充電対応)
物理的・視覚的効果のあるハンドルロックに加えて、このようなセンサーにより異常を検知し、手元のリモコンにアラームを送信する(アンサーバック機能付)カーセキュリティシステムはより安心感をえたいかたにはよいアイテムです。
盗難対策としてのハンドルロック装着のまとめ
装着後1か月経過し、正直なところ毎回着脱するのはなかなかストレスを感じます。
それでも、新車を買った時は特に物理的な防犯手段として「抑止力」という意味でも、気休めですが精神的にも「安心感」をえられるという意味でも有効だと感じています。
またハンドルロックの商品選びという観点では、日常的に扱える「重さ」かどうか確認することが大切です。
堅牢性があるということはそれだけ重さがあるわけで、日々の着脱を考えると適度な重さとサイズであることがポイントになります。
ネット通販ではそのあたり重さの表記しか参考になるものはないので、できればカーショップなどでハンドルロックを手に取って重さやサイズを確かめてみることをおすすめします。
私が購入したハンドルロックはこちらです。