わが家にもようやく念願の「ホットプレート」がやってきました。
今年は巣ごもり需要で内食が増えたことにより、手軽に調理できる人気のアイテムですが、ホットプレートはつい最近までわが家にはありませんでした。
ホットプレートで調理した時にでる煙や油はねが食卓や壁などに飛び散るのが嫌で、長らく購入をためらっていたからです。
そんな私の心をつかんで即買いさせたのは、こちらのホットプレート。
デザイン家電を思わせるマットな艶消しブラックが印象的な、象印のホットプレート STAN.（EA-FA10-BA）です。
この半年いろいろ使い倒してみたところ、使い勝手がとてもよかったのでその魅力をレビューします。
象印ホットプレートSTAN.（EA-FA10-BA）概要
購入の決め手になったポイント
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- 食卓になじむ、スタイリッシュなデザイン
- 料理の幅が広がる、深さ4㎝の深型プレート
- 丸洗い可能、お手入れしやすい３層構造
他のホットプレートと比べて見た目がクール。
食卓にだしっぱなしにしていても、邪魔にならないコンパクトなサイズ感がすばらしい！
主な仕様について
| 製品名（型番） | 象印 ホットプレート STAN. （EA-FA10-BA） |
| カラー | ブラック |
| 外形寸法 | 44.5×30.5×14cm（幅×奥行×高さ） |
| プレート内寸 | 37.4×25.4×深さ4cm |
| コード長 | 2.5m |
| 本体質量 | 4.8kg |
| 消費電力 | 1200W |
| 材質 | 本体ガード/フェノール樹脂、本体底/ポリプロピレン、フタ/印刷鋼板、フタツマミ/フェノール樹脂、深型プレート/アルミダイカスト（遠赤トリプルチタンセラミックコート） |
| 付属品 | 樹脂ヘラ・温調器収納ケース・レシピブック |
| 有償オプション | 区切り線つき たこ焼きプレート（EA-YF01）発売 21･7･21～ |
象印ホットプレートSTAN.レビュー
外観：食卓に映えるモダンなデザイン
カラーはブラック一色。
底は一部、ベージュ系のカラーリングがアクセントになっています。
マットなブラック調で落ち着いたデザインなので、食卓においてもよく映えます。
ホットプレートにありがちな野暮ったさがないのがよいですね。
また象印のマークもやや控えめながら、よいアクセントになっています。
私はまず見た目でひかれました。
デザインコンセプトは、オープンキッチンやアイランドキッチンに適した「見せる家電」。
納得のかっこよさです。
サイズ感：ほどよい大きさ、小家族向き
外形寸法が44.5×30.5×14cm（幅×奥行×高さ）と、世の中にあるホットプレートとしてはやや小ぶりです。
大きさは、家族２～３人サイズ（大人２人に子供ひとり）相当。
そのあたりのサイズを求める方にはまさにジャストサイズです。
一方で大人３人以上であれば、STAN.よりもこちらの少し大きめサイズのホットプレートを選択したほうがよいでしょう。
従来の象印「やきやき」モデルとは違って深型プレートを採用し、STAN.に寄せたデザインで、STAN.はちょっと小さすぎかな・・・と思われた方には選択肢になるかも。
ただし深型プレートは3.5㎝とSTAN.と比べると少し浅め。
たこ焼きプレートや傾斜付き焼き肉プレートなどのオプションも付属しているタイプから、シンプルに深型プレートだけのモデルもあるので、少し大きめサイズが欲しい方やオールインワンを求める方にもむいています。
機能性：焼きムラなし、深さのあるプレートで調理の幅が広がる
STAN.最大の特長は、深さが４㎝もある「深型プレート」。
深さがある分、具材がこぼれづらい構造になっています。
これ１台あれば、焼く”、”煮る”と２つの調理法を楽しむことができます。
ベースとなる「遠赤平面プレート」が、長年ホットプレート製造で培ってきた象印ならでは。
浅い凹凸のあるプレート表面は油のなじみもよく、まんべんなく火が通るのでなかなかいい感じ。
すみずみまで均一に温まるので、お好み焼きやホットケーキなどもムラなく綺麗に焼きあがります。
気になる耐久性も、３層構造のトリプルチタンセラミックコート素材で、金属製ヘラでも傷つきづらく、長く使えそう。
万が一、プレートが劣化した場合は、深型プレートは単品（BG793004G-00）で購入することができます。
保温性：料理が冷めない、いつまでも温かい
ホットプレートのよいところは、その場で調理できて、保温機能をつかえば、食べている間に冷めてしまうことがないところ。
できたての料理を温かさをキープしたまま食べることができるのは、最大の利点です。
安全性：外側が熱くならない本体ガード
外側のカバーとプレートの間に少し隙間があいていて、外側が熱くならない構造になっています。
カバーがプレートよりも高くなっているので、うっかりプレートに触れてやけどしてしまう心配もありません。
お手入れ：３層構造で分解、丸ごと洗える
STAN.はシンプルな３層構造。
深型プレート・ヒーターセット、本体ガードと３つに分解可能です。
ヒーター部分以外の深型プレートと本体ガードは丸ごと洗えます。
多少重いですが、大きさもシンクの中にすっぽりはいるサイズ感なのがよいですね。
深さがある分、油跳ねが少なく、具材がこぼれにくいので、実際のところ外側カバー（本体ガード）は汚れづらく、軽く拭き取る程度で、丸ごと洗う頻度は低いです。
直接食材にふれるプレート部分は頑固な汚れでも、水をはってしばらくつけておけば、楽に汚れを落とすことができます。
片づけに関してはストレスフリーで、◎
片づけ：シンプル構造でスッキリ収納
余計なオプションプレートがない分、すっきり片づけることができます。
付属品はコードやレシピブックを収納できるケースにしまえば、ホットプレート本体中におさまります。
ただ惜しむらくは、本体を収納するケースが欲しいところ。
外箱は必要以上に大きめサイズで場所をとってしまうため、処分しました。
今のところ、そのまま食卓においていても見栄えもよいので片隅においています。
すぐに使える分、利用頻度が高まっています。
オプションプレート：基本は深型プレート１枚のみ
最近のホットプレートはオプションプレートを取り換えれば、１台で何役もできるタイプが流行っていますが、STAN.はその逆をいく「深型プレート」１枚のみです。
逆に余計なオプションを取り除き、そのシンプルさを追求したのがSTAN.シリーズです。
この点で悩まれる方も多いと思いますが、最終的にホットプレートで一番何を調理したいのか？を考えた上で選ぶと後悔はしません。
わが家でいえば、一番やりたかったのは定番の「お好み焼き」や「ホットケーキ」といった粉もの系。
これまでフライパンでつくっていたので、それが食卓でゆっくり会話を楽しみながら調理していただくスタイル。
これが理想でした。
それ以外のメニューは、それぞれ調理したいものによって調理器具を分けることで落ち着いています。
例えば、
- たこ焼きは、直火でカリッと仕上がる、カセットガスコンロ＋たこ焼き専用プレート
- 焼き肉は、煙のでないイワタニの「マルチスモークレスグリル」
といった感じです。
特にたこ焼きはホットプレートではなく、ガスに限ります。
追加オプションプレート：「たこ焼きプレート」が発売
21年夏、待望のSTAN.（EAFA10）用の「区切り線付きたこ焼きプレート（EA-YF01）」がついに発売されました。
たこ焼きはガス火に限る！
なんて言っていた私ですが、実のところ最後まで他のホットプレートと比べて悩んだのは「オプションプレート」の存在でした。
特に関西人には必須の「たこ焼きプレート」はなくてはならなかったものの、使い分けることで納得してSTAN.の購入を決めましたのですが・・・
たこ焼き以外にも、ホットプレートレシピで紹介されている「小籠包」や「シュウマイ」、「アヒージョ」、「プチケーキ」などをどうしても試してみたくて、あきらめきれず象印さんには何度か発売予定がないか問合せたほど切望していました。
それだけに発売されたこと知って、すぐに購入を決めました（苦笑）。
- ホットプレート１台でたこ焼きもつくりたい
- たこ焼き以外にも小籠包やシュウマイ、アヒージョなども楽しみたい
そんな方にはぴったりです。
| 商品名 | EA-F型用たこ焼きプレート「EA-YF01」 |
| 穴数 | 直径43㎜×20個 |
| 外形寸法 幅×奥行×高さ | 40×27×6 cm |
| プレート内寸 幅×奥行×高さ | 37.5×25.5×2 cm |
| 本体質量 | 1.3kg |
| 同梱物 | 本体プレート1枚、取扱説明書、レシピブック |
参考 たこ焼きプレートレシピブック
参考 たこ焼きプレート（EA0YF01）取扱説明書
実際にたこ焼きをつくってみたところ（下の作ってみた写真ご参照）、外がカリっと中はとろとろの本格的なたこ焼きが失敗なくつくることができました。
たこ焼きプレートを追加で買うとトータルで高くなってしまいますが、STAN.のデザインが好きな方やすでにSTAN.を持っている方にはマストバイのプレートです。
象印ホットプレートSTAN.で実際に調理してみた
購入して早や１年ほど経過。
今や週１の頻度で食卓に登場しているほど、気に入って使っています。
付属のレシピ本には定番レシピが掲載されているので、温度調整を参考にしながら、だれでも簡単においしくつくれます。
その中からいくつか実際につくったものをコメント付きでご紹介します。
参考 象印STAN.レシピブック（PDF版）
参考 たこ焼きプレートレシピブック
厚焼きホットケーキ
「ぶ厚いホットケーキをつくりたい！」ということで、最初につくったものがホットケーキです。
今回はアルミ箔で代用して枠をつくり、ホットケーキに挑戦。
セルクルやシリコン製の型を使うと、もっときれいな円形になります。
予熱は140°で10分、ホットプレートをよく温めてから、焼きはじめることがポイントです。
ぶ厚くても予熱を十分した上でじっくり時間をかければ、焼きムラなく、均一に焼けるのが◎
１つのプレートに直径10㎝サイズで４枚焼けるサイズ感なので、２段重ねが２つできました。
付属の樹脂ヘラを使えば、ひっくり返すのも楽ちんです。
他にも小倉餡とバターをのせると、どら焼き風パンケーキになります。
オススメ度：★★★★★
関西風お好み焼き
自宅でつくるお好み焼きは定番中の定番。
ホットプレートを使えば、焼きムラなく、外側はカリッと内側はふっくらときれいに焼きあがります。
これまではフライパンで焼いていたので、キッチンで焼いては食卓にもっていっては食べるでかなり忙しかっただけに、それが解放されたことが大きいですね。
ホットプレートを使えば、食卓でゆっくりと食べながら焼けるのでこれは買ってよかったなとつくづく思います。
直径約１５㎝程度のお好み焼きが２つ焼けます。
全体的に焼きムラなくこんがり。
オススメ度：★★★★★
屋台風ソース焼きそば
甘いソースが絡んでおいしい、もっちりした麺が特徴の屋台風焼きそば。
具材を炒めるときに深さがある分、こぼれ落ちないところが◎
たくさん焼いても、保温でいつまでも温かさをキープできるのがホットプレートならではのメリット。
オススメ度：★★★★
羽根つき焼き餃子
ホットプレートを使えば、中はジューシー、外側はパリッと食感が楽しい羽根つき餃子がきれいに焼けます。
餃子の大きさにもよりますが、一度に最大28個程度焼けるのも◎
薄力粉を溶かしたお湯を加えて、蓋をして、水分がなくなるまで焼くこと、１０分程度（パチパチと音がしたら出来上がりのサイン）。
ご覧の通り、見ためも美しい羽根つきジューシーな焼き餃子が完成です。
オススメ度：★★★★★
ボリュームたっぷりチーズタッカルビ
鶏肉と野菜をふんだんに使った韓国料理、チーズタッカルビもホットプレートなら手軽につくることができます。
具材を蒸すことで、素材の旨味が増します。
〆の焼きめしも最高にうまいです。
オススメ度：★★★★★
簡単シーフードパエリア
シーフードミックスを使えば、手軽にパエリアをつくることができます。
一定の温度で加熱、生米にじっくりスープを吸わせることで、アルデンテに仕上がったパエリアは極上のうまさ。
オススメ度：★★★★
野菜たっぷり蒸し豚
いつもはタジン鍋でつくる蒸し豚ですが、ホットプレートでもつくってみました。
じっくり火を通すので、野菜も甘味を増し、豚肉もジューシーな仕上がりに。
素材の旨味を感じるおいしさです。
塩コショウした豚肉がよいアクセントになっていて、ポン酢とあわせると絶品。
オススメ度：★★★★★
ペッパーランチ風ビーフペッパーライス
ペッパーランチの人気メニュー「ビーフペッパーライス」も、ホットプレートなら食卓で一度にたくさんつくれます。
保温機能もあるので、熱々のビーフライスをゆっくり楽しむことができるのも◎。
オススメ度：★★★★★
ホットプレートSTAN.を使えば、素材そのもののおいしさを引き出すことができることを実感。
手放せない調理アイテムとなりました。
関西風たこ焼き（追加オプションプレート）
待望のオプションたこ焼きプレート（EA-YF01-J）が発売されたので、早速定番の「たこ焼き」からチャレンジしてみました。
さすがSTAN.専用ということだけあって、ぴったりとフィットします。
STAN本体のカバーが回りを囲っているので、火傷もしづらいように安全に感じます。
たこ焼きの穴のサイズも直径43mmと大きめで、満足できるサイズ感のたこ焼きをつくることができます。
大きめサイズのたこ焼きでも、たこ焼きプレートの表面に「区切り線」がついているおかげで、きれいにたこ焼きを仕上げることができます。
例えば、このようなたこ焼きのタネがあふれてしまっても・・・
竹串を使って、区切り線にそって整いつつ丸めながら焼けば、このようにきれいな形のたこ焼きになります。
1回あたり、直径43mmのたこ焼きが合計20個ができます。
オススメ度：★★★★★
火加減もホットプレートなので付属のレシピ通りに調整するだけで、誰にでも簡単に、外がカリっと中がふわっ！トロトロ！の屋台のたこ焼きをつくることができます。
ストレスなく収納できるピッタリなケース
象印ホットプレート「STAN.」の収納にぴったりのケースを発見。
オプションのたこ焼きプレートも一緒に収納できる優れもの。
出し入れはもちろん、もち運びにも便利な持ち手つきで、使い勝手が向上しました。
まとめ：食卓にだしたままにしておきたい、深さが活きる万能ホットプレート
以上、購入から半年ほど使ってみたレビューでした。
これからも継続的に長期レビューの観点で記事を更新していく予定です。
象印のホットプレート「STAN.」は、
- 食卓になじむクールなデザイン
- 調理の幅が広がる深型プレート
- お手入れしやすい３層構造
が特長のホットプレートでした。
なによりもデザインが洗練されているので、所有感をくすぐります。
また余計なオプションがなく、シンプルに徹している分、収納も楽なことも事実。
今年になって追加で「たこ焼きプレート」も発売されたことで、すべての方におすすめできるホットプレートになりました。
使い始めのセッティングは、ワンタッチで温度調整プラグを簡単接続。
片づけも分解して丸ごと洗えるなど、日常的にストレスなく使うためには大切な要素を満たしています。
わが家でも、その使いやすさから今では1週間に1度は食卓に登場するなど、なくてはならない調理アイテムとなっています。
これからホットプレートを購入しようとしている方、そろそろ買い替えを検討されている方にも第一候補としてオススメできる万能ホットプレートです。
待望のたこ焼きプレートがオプションで発売されました。
STAN.のデザインが好みで、大きめサイズを探している方にはこちらがおすすめ。
