テレワークで会社のパソコンと自宅のパソコンのマウスがいくつも机に並んで、デスク上が手狭で作業効率も悪く感じていました
そこで、複数台のパソコンに対して1台のマウスに集約することで改善することに。
これまで愛用していたマウスはLogicoolのマウスM545で、私の手になじむ大きさと軽さが気に入っており、会社用のノートパソコンと自宅用のパソコンでそれぞれ別に同じマウスを用意して使っていましたが、残念ながらマルチペアリング対応ではありません。
M545は無線接続のマウスではありますが、Bluetoothではなく独自無線規格のUnifyingレシーバーをパソコンのUSBに挿してペアリングするもので、基本的にはパソコン1台に対してマウス1台しか使うことができないのです。
ただし、一度レシーバーに紐づけたデバイスはペアリングを解除しない限り、他のUnifyingレシーバーとはペアリングできないので、今回のケースでは単純にUnifying レシーバーをもう1つ用意すればよいというわけにはいきません。
そこで今回購入したのが、こちらのロジクールの「M590」です。
M590は最大2台までマルチペアリング可能で、独自無線規格のUnifying レシーバーに加えてBluetoothにも対応したマウスです。
ロジクール静音マウスM590 の概要
購入の決め手になったポイント
- 最大2台までパソコンを接続できる
- クリック音が抑制された静音マウス
- 単3乾電池1本で2年間使える
- ボタンを自由にカスタマイズできる
- FLOW機能でマウス1台を仮想共有できる
マウスを握ったまま、ボタンひとつで使用するパソコンを切替えることができるのが最大のポイント。
遅延もなく、スムーズに切り替わります。
仕様・スペック
製品名 | ロジクール M590 MULTI-DEVICE サイレント マウス |
サイズ | 高さ x 幅 x 奥行き:103 mm x 64 mm x 40 mm |
重さ | 101g(電池含む) |
Unifyingレシーバーサイズ | 高さ x 幅 x 奥行き:14.4 mm × 18.7 mm × 6.1 mm |
対応OS | Windows | Mac | Chrome® OS | Linux® | iPadOs | Surface™で動作 |
カラー | 3色展開(グラファイト トーナル / ミッドグレイ トーナル / ルビー) |
センサー方式 | アドバンス オプティカル トラッキング |
解像度dpi | 1,000 |
総ボタン数 (チルト機能含む) | 7 |
スクロールホイール | 有 |
機能 | 静音左右クリック搭載 |
使用電池 | 単三形乾電池x1本 |
電池寿命 | 最大24ヶ月 |
操作距離 | 約10m |
無線方式 | アドバンス2.4GHzテクノロジー(Unifying対応)、Bluetooth |
付属ソフトウェア | Logicool Optionsソフトウェア、Logicool FLOWソフトウェア(いずれもロジクールのWebサイトから無料ダウンロード) |
製品保証期間 | 2年間無償保証 |
ロジクール静音マウスM590 レビュー
外観:丸みをおびた曲線状デザイン
丸みのあるデザインは、ややずんぐりむっくりした印象。
可もなく不可もないといったところでしょうか。
残念なのは、カラー。
私はM590のブラックモデルを購入しましたが、ブラックというよりは全体的にグレーカラーです。
これまで使っていたM545(ブラック)と比べても、かなりグレーがかっているのがわかります。
ロジクールシリーズでいうところの、グラファイトに相当する色合いです。ロジクールのKX800とあわせるとばっちりです。
握り心地:手をそえるだけの優しいフィット感
これまで使っていたマウス(M545)はスリムな形状で、手の小さな私でも握りやすく気に入っていました。
同じマウスを4台購入して会社でも自宅でも使っていたほどです。
M590に切り替えるにあたって、最も気がかりだったのが「握り心地」でした。
購入前まではまるみを帯びているので小さな手にフィットするかどうか心配でしたが、実際に手にしてみると、すっぽりと手のひらでやさしく包むように持つ感じ。
ぴったり手のひらにおさまります。
M545はしっかり手のひらで抑える感じでしたが、こちらはそえるだけ。
側面のラバーがすべり止め効果があり、しっかりホールド。
さらりとした触感がいいですね。
購入前の杞憂はなくなりました。
切替えやすさ:ワンボタンで瞬時に切替
M590を選んだポイントの1つとして、こちらの切替えボタンの位置でした。
切替ボタンはマウス上面、スクロールホイールのすぐ下にあるので、マウスをホールドしたまま人差し指でボタンを押すことで切り替えができます。
ほぼ1秒程度でシームレスに切り替わるので、複数台のパソコンで作業をしていてもストレスを感じません。
複数台切替えることができる他のロジクール製のマウスでは、マウス底面に切替ボタンがあることが多く、マウスをホールドしたまま切替ができないのが難でしたが、こちらはその煩わしさがないのがよいですね。
ただ惜しむらくは、M590は最大2台までのペアリングしかできないところ。
このサイズ感と切替ボタン位置で3台ペアリング可能なマウスがあればよかったというのが本音です・・・
とはいえ、3台まで並行して使うケースは稀なので、現状としては2台ペアリングで不自由ということはありません。
接続性:安定接続、Unifyingがより安定
M590は2.4GhZ無線のUnfyingを使っても、汎用的なBluetooth(マルチペアリング対応)を使っても接続できます。
マルチペアリングとは、1つのマウスに複数台のパソコンを登録して使えること。
M590はマウスの切替ボタンには接続するパソコンを2つまで割当ることができます。
ペアリングも簡単。
割当てたいチャンネル(1か2)に切替え、ボタンを長押しすると高速に点滅するので、使いたいデバイスにUnifyingレシーバーを接続するか、Bluetooth接続を選択するとペアリング完了。
組み合わせは、
- Bluetooth & Bluetooth
- Bluetooth & Unifying
- Unifying & Unifying
でもOK。2つともUnifyingで接続したい場合は、Unifyingレシーバーをもう1つ用意する必要があります。
今のところの使用感としては、どちらも比較的安定して接続できていますが、Bluetooth接続では数回接続が切れてしまうことがありました。
Unifyingレシーバーのほうがやや安定しているように感じています。
USBスロット数に余裕があれば、Unifyingレシーバーでの接続がオススメです。
静音性:すべてが静音ではないのが残念
M590は「静音マウス」とうたっているものの、残念ながらすべてのボタンが静音仕様になっているわけではありません。
仕様をみてもわかる通り、静音仕様はマウスの左右クリックのみ。
M590/M545でクリック音の比較してみました。
※M545との相対的な比較になります。
M590(静音モデル)
左右クリック | 静か(無音に近い) |
サムボタンクリック | 普通 |
ホイール回転 | やや静か |
ホイールクリック | やや静か |
ホイール左右 | 普通 |
マウス切替えボタン | 普通 |
M545
左右クリック | 普通 |
サムボタンクリック | 静か(M590よりも静か) |
ホイール回転 | 普通 |
ホイールクリック | 普通 |
ホイール左右 | 普通 |
M590で明らかに音が静かなのは、左右クリックボタンのみです。
意外だったのが、サムボタンのクリックはM545が静音だったのに対して、M590ははっきりと音がします。
完全なる「静音マウス」を期待するには中途半端といえるでしょう。
軽量性・耐久性:乾電池1本で2年使える
バッテリー充電タイプではなく、単3乾電池1本だけ。
そのため重量がわずか約100gと非常に軽量です。
しかも電池1本で約2年月持つので、電池交換のわずらわしさも充電する手間もいりません。
他にもロジクール製キーボードやマウスを長年愛用していますが、確かにいつ電池を交換したのか忘れるほど長寿命です。
乾電池1本で長寿命だったことも、私がM590を選んだ理由の1つ。付属のアルカリ電池ではなく、充電して繰り返し使える乾電池エネループを使うとエコです。
機能性:キー割当自由、シームレスにファイル共有
ロジクールのマウスは無料で提供されるアプリケーション「Logicool Option」をパソコンにインストールすることで、さらに利便性が高まります。
7つのボタンを自由にカスタマイズ
マウスの7つのボタンのキー割当を自分好みにカスタマイズできます。
変更したいボタンの上でクリックすると、割当可能なアクションのリストが表示されるので選ぶだけ。
例えば、私のマウスボタンは、
- サムボタン:カット&ペースト
- ホイール左右:戻る&進む
- ホイールボタン:ファイルマネジャー開く
をデフォルトで設定しています。
使いやすいサムボタンに「コピー&ペースト」を割り当てることで、比較的文章を書くことが多い方には使いやすいマウスになります。
一方で、ブラウザーでネットサーフィンすることが多い方には、サムボタンに「戻る&進む」を設定すると使い勝手がよくなります。
この設定はロジクールクラウドサービスを利用することでクラウド上にバックアップできるので、異なるPC間で共有・復元が可能です。
Logicool FLOW(ロジクールフロウ)
さらにM590は新機能「FLOW」に対応しています。
FLOW対応マウス1台で複数のパソコンを切替えることなく、コントロールすることができる機能です。
例えば、
- テキストをコピー&ペースト
- 画像をコピー&ペースト
- ファイルやフォルダをコピー&ペースト
といったように、FLOW機能を使ってシームレスに2つのパソコン間でデータを受け渡したり、FLOW対応のマウスやキーボードを2つのパソコンで共有することが可能です。
注意点としては、
- ロジクールFLOW対応機器であること
- 両方のパソコンにロジクールオプションをインストールしておくこと
- 同じLAN内にいること
が条件です。
FLOW機能を含むLogicool Optionは、セキュリティの厳しい会社のパソコンにはインストールできません。
私は自宅のパソコン間に限定して利用しています。
※ロジクールのFLOW対応マウスやキーボードがない方には、マイクロソフトが提供している「Mouse without Borders(無料)」が使えます。
実際の使用感としては、
- マウスの移動やクリックは自然、遅延を感じさせない
- テキストや静止画のコピーなら問題ないが、動画などの大きなサイズのファイルは時間がかかる
- それ以外の操作ではややもたつきを感じる
ということで、基本的にはFLOWを使わずにBluetoothかUnifyingレシーバーでそれぞれ接続して、手動切替が現実的でしょう。
まとめ:デスクまわりがスッキリ!1台のマウスを複数台のパソコンで共有できる
以上、ロジクール無線マウス「M590」のレビューでした。
- 最大2台までパソコンを接続できる
- クリック音が抑制された静音マウス
- 単3乾電池1本で2年間使える
- ボタンを自由にカスタマイズできる
- FLOW機能でマウス1台を仮想共有できる
一番のポイントは、1台のマウスを2台のパソコンで共有できること。
マウスが減ってデスクスペース広がったことで、各段に作業効率があがりました。
マウスをに握りかえることなく、ワンタッチで瞬時に切り替えることができるのは快適そのもの。
もっと早く使えばよかったと後悔しきりです。
ロジクールの上位デモルはマウスを3つ切替できるモデルもありますが、底面に切替スイッチがあるので切替が面倒だったり、小さい手にはなじまない大きさと重量感で、私にはM590がちょうどよいサイズ感です。
マウスとしての使い心地も気に入っていたM545以上に手にフイットするので上々。
あなたも会社のマウスと自宅のマウスをひとつに集約して、効率化してみませんか?
あまりの快適さに、キーボードもマルチペアリングできるロジクールのKX800(こちらは3台までパソコンを登録可能)に買い替えました。