防犯目的や子供部屋・ペットの監視に便利な家庭用のネットワークセキュリティカメラ。
最近ではスマホと連携して遠隔で監視できるなど、とても身近な存在になりました。
ただ設置場所によっては、カメラの電源をとるコンセントがそばになかったり、屋外だと防水性が気になって、これまでカメラの設置をあきらめていた方も多いのではないでしょうか?
今回ご紹介するTP-Linkの「Tapo C420S2」は、Tapoカメラ初となるバッテリー内蔵型フルワイヤレスセキュリティカメラシステム。
コンパクトなボディサイズに、最長6か月の録画が可能な大容量の5,200mAhのバッテリーを内蔵しているので、頻繁に充電しなくてもよい手軽さがウリです。
Tapoシリーズの高感度・高画質なカメラ性能はそのままに、ワイヤレスによるシステムを実現することで、電源や配線まわりの悩みを解消したTapo待望の無線ネットワークカメラです。
「Tapo C420S2」の概要
注目のポイント
製品仕様について
商品名 | Tapo C420S2 |
メーカー | TP-Link |
サイズ |
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重量(実測値) |
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無線通信規格 |
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ワイヤレスセキュリティ |
WPA/WPA2-PSK |
動画圧縮規格 | H.264 |
フレームレート | 15/20 fps |
ビデオストリーミング | 2K QHD(2560 × 1440) |
レンズ | F/NO:1.61±10%;焦点距離:3.18mm±5% |
カメラ視野角 | 113° |
カメラ解像度 | 2K QHD(2560 × 1440) |
ナイトビジョン | 850 nm IR LED:最長15m |
スマートAI検知&通知機能 | 動作検知/人物検知/ペット検知/車両検知 |
音声通話機能 | 双方向通話(マイクおよびスピーカー内蔵) |
microSDカード対応 | 4GB~256GBのSDHCまたはSDXCカード(SDカード非対応) |
防水対応 | IP65準拠 防水&防塵 |
電源 | リチウムイオンバッテリ駆動 (5,200mAh/カメラ1台) |
アダプター入力 |
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アダプター出力 |
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対応OS | iOS 10+、Android 5+ |
同梱物 |
※各ケーブルの長さや仕様は出荷時期のよって変わる可能性あり |
より詳細な仕様は公式サイトをご覧ください。
参考 TP-Link「Tapo C420S2」製品仕様
Tapo C420S2 カメラシステム構成図
「Tapo H200」はルーターのLANポートに接続して、外部インターネットに接続。
「Tapo C420」カメラ2台をゲートウェイとなる「Tapo H200」に無線接続して利用します。
ハブとカメラの距離の目安は10m。
ハブ1台あたり、4台までのカメラ接続を推奨しています。
Tapoアプリ(設定・映像閲覧用)
「Tapo C420S2」は、Tapoシリーズでは共通のスマホ用アプリ「TP-Link Tapo」を使い、ハブ「Tapo H200」とカメラ「Tapo C420」をそれぞれ初期設定します。
参考(TP-Link公式) Tapo C420S2初期設定
アプリを使えば、カメラの初期設定からカメラ映像のリモートライブ視聴や録画した映像の確認まで可能です。
スマートフォン用アプリはこちら。
「Tapo C420S2」のレビュー
外観:バッテリー内蔵でスッキリ設置できるスリムな本体!
「Tapo C420S2」はカメラ「Tapo C420」2台と、外部インターネットと有線LANで接続するゲートウェイ機能をもつ「Tapo H200」により構成されたカメラシステムです。
円筒形のシンプルなカメラ本体には、充電タイプのバッテリー(5,200mAh)を内蔵しているコードレス仕様。
「Tapo H200」とは無線接続するので、外部コンセントのない場所でも自由に設置できるのが特長です。
カメラ本体への充電は、バッテリー or 本体のUSBポートに付属のUSBケーブルを使って充電可能です。
選べる設置スタイル(屋内・屋外)
「Tapo C420」のカメラ本体には、固定アタッチメント用のネジ穴が2か所用意されています。
参考(TP-Link公式) Tapo C420S2 カメラの設置方法(壁面取付・卓上置き)
底面に固定用アタッチメントをつければ、スタンドタイプで使うことができます。
壁面などに固定して使う場合は、側面にもアタッチメントを装着可能。
基本的に壁に穴をあけてネジ固定して使います。
戸建てなど持ち家であれば、壁に穴をあけて設置することは容易ですが、賃貸や分譲マンションの場合は共有部分への取付になるので、設置には工夫が必要です。
おすすめは、ベランダにある配管ポール等にリングで固定するブラケットです。
ブラケットを使えば、傷つけることなく設置できます。
また、1/4ネジに対応したのも何気に嬉しいポイント。
これまでのTapoシリーズでは取付ができませんでしたが、他社製の三脚やスタンドにもそのまま取り付けられるようになりました。
カメラ性能:高画質・広画角・高感度で夜間でもクッキリ!
高画質(2KQHD)・広画角(113°)
ネットワークカメラを選ぶ上で大切なポイントは、「高画質」で「広画角」であること。
「Tapo C420」は、フルHD(1920×1080ドット)の解像度を超える2K QHD(2560 × 1440)と、家庭用カメラの中では高解像度クラスです。
動画も15fps/20fpsのH264圧縮で、2K映像を録画可能。
視野角も113°あり、広範囲をもれなくカバーします。
高感度センサー×フルカラーナイトビジョンで夜間でもくっきり
夜間でも15m先までとらえる850nmのナイトビジョンに切り替えも可能です。
赤外線による白黒モードに加えて、フルカラーでの撮影にも対応。
また、高感度のスターライトセンサーを搭載しているので、従来よりも光量が少ない場所でも高画質で撮影することができます。
夜間に撮影する「おやすみモード」は、3つのナイトモードをお好みで切り替えて使います。
ナイトモードの設定 | 機能 |
①モノクロモード | 夜間や暗闇での赤外線による白黒撮影モード。バッテリー長持ち。 |
②カラーモード | スポットライトによって夜間でもフルカラーで撮影するモード。消費電力が増えるのでバッテリー消耗が早い。 |
③スマートモード | 通常は赤外線によるモノクロモードだが、イベントを検知すると白黒からカラーに自動で切り替わるモード。消費電力と画質のバランスがよい。 |
画質とナイトモードの変更は、アプリからワンタッチで切替ができます。
セキュリティ機能:安心安全機能でスマートに見守る!
スマートAI動作検知・通知機能
カメラ本体で捉えた不審者の動作検知をトリガーとして、アプリへの通知や録画(ハブのmicroSDカードへの記録)も可能です。
※録画用のmicroSDカードは別売。
AIによる検知対象のオンオフをそれぞれ設定可能。
検知感度は1~10の範囲で設定でき、感度を上げ下げで通知頻度をコントロールすることができます。
またカメラそのものの起動感度も変更できるので、検知ゾーンの広さを調整することで録画回数を増やしたり、減らしたりすることができます。
「Tapo C420」はバッテリー駆動型のカメラのため、録画頻度が増えるとバッテリーの消費も多く苦なるので留意しましょう。
アラート機能
内蔵ライトとスピーカーの効果音によって、不審な来訪者を警告できるアラート機能も搭載。
アラート音は2種類(サイレン・トーン)から選択できる他、アラートのオン・オフ、音量調整も3段階までアプリで設定可能です。
双方向通信機能
スマホのアプリを通して、カメラ本体にある内蔵カメラとスピーカーを使って、離れた場所からでも双方向でコミュニケーションが可能です。
録画機能:選べる2つの録画スタイル(ローカル&クラウド)
「Tapo C420S2」はカメラと連携するハブに内蔵した別売りのmicroSDカード以外にも、クラウドでの録画データの保存にも対応。
用途にあわせて選べる自由度の高さがウリです。
また録画データの暗号化には、業界標準のAES128ビット暗号化とSSL/TLSを採用。
安全性も高く、安心です。
尚、「Tapo C420S2」は、ONVIFプロトコル対応(Profile S)に非対応です。
NASへやNVRへ録画したい場合は、ONVIFプロトコルに対応したTapoカメラを選びましょう。
対象商品 TC65 , Tapo C210 , Tapo C100( V1 ) , TC60( V1 ) , TC70 , Tapo C310 , Tapo C200( V1 )
録画形態 | 説明 |
①ローカルストレージ録画 | 本体に内蔵した別売りのmicroSDカード(最大256GBまで)に録画保存可能。 SDカードの容量が一杯になると、古いデータから順に自動削除。 |
②クラウドストレージ録画 | TP-Linkが提供する有料クラウドサービス「Tapo Care」を契約することで、最大30日間の映像をクラウド上に録画保存可能。 |
①ローカルストレージ録画:microSDカード
カメラ本体ではなく、ハブ(Tapo H200)にあるスロットにmicroSDカードを挿入しておけば、録画が可能です。
「Tapo C420S2」は最大256GB(約416時間相当)まで対応しています。
ただし、録画の注意点としては2つあります。
ひとつはハブ内の記録用のmicroSDカードが共有される点。
複数台で使えば、それぞれの映像が記録されます。
また、従来のTapoシリーズのカメラでは常時録画でしたが、「Tapo C420」はバッテリー駆動型のため、動作検知時のみ録画が可能となっている点です。
常時録画が必要な方は、他のTapoシリーズのカメラを使いましょう。
②クラウドストレージ録画:クラウドサービス Tapo Care
ローカル保存以外にも、アプリ内課金で使える有料クラウドサービス「Tapo Care」に対応しています。
30日間クラウドに録画データが保存されるので、万が一、ハブにいれたmicroSDカードが破損したり、盗まれてしまったときでも、クラウド上に録画データが保存されいるので安心です。
料金プランは下表のとおり。
フリープラン | ベーシックプラン | プレミアムプラン | |
月額 | ー | 400円/1台 800円/2台 1,200円/3台 | 1,380円/~10台 |
年額 | ー | 4,000円/1台 8,000円/2台 12,000円/3台 | 13,600円/~10台 |
30日間無料でお試し利用が可能です。
参考 Tapo Care(30日間無料トライアルあり)
参考 Tapo Careの無料トライアルに関して
視聴機能:選べる2つの視聴スタイル(最大32台監視)
「Tapo C420S2」は、2つの視聴スタイルに対応。
基本的にはTapoアプリを使いますが、利用シーンに応じて柔軟に視聴スタイルを選べます。
尚、「Tapo C420S2」はRTSP非対応です。
iSpyやVLCなどRTSPに対応したPC用アプリケーションで監視したい場合は、RTSPに対応したTapoカメラを選びましょう。
対象商品 TC65 , Tapo C320WS , Tapo C210 , Tapo C100( V1 ) , TC60( V1 ) , TC70 , Tapo C310 , Tapo C200( V1 )
視聴スタイル | 説明 |
①Tapoアプリ | TP-Linkの提供するTapoアプリ。 1画面で4つのカメラを一度に監視できる。 ※最大32台のカメラを8枚の画面で監視。 また、家族間などでカメラを共有することができる。ただし、同時接続は2人まで。 |
②スマートスピーカー・ストリーミングデバイス | 音声アシスタント(Alexa、Google)と連携することにより、ディスプレイ付きのスマートスピーカーやストリーミングデバイスに接続したTVやディスプレイで監視可能。 ※5分経過すると自動的にタイムアウトする仕様。再度接続は可能。 ※低画質(LQ)のみ利用可能。 |
①Tapoアプリ
「Tapo C420S2」に限らず、Tapoシリーズのカメラを使えば、
が可能です。
複数のカメラをみる場合は、1画面あたり4つのカメラを表示させてまとめてみることが可能です。
今回は「Tapo C420S2」のカメラ2台を使って、水耕栽培を監視しています。
スマホを横画面にしてのモニタリングも可能です。
TapoアプリはiOS、Androidとも両方対応しているので、どのOSのスマホでもOK。
アプリの共有機能を使えば、家族間で設置したカメラを共有して、最大2人同時接続でのライブビューと再生が可能です。
参考 Tapoデバイス(カメラ・プラグ・LEDランプ)を家族などと共有するには
②スマートスピーカー・ストリーミングデバイス
Amazon AlexaやGoogleアシスタントなどと連携することで、音声で操作することも可能。
ディスプレイ付きのスマートスピーカー(Amazon Echo Show、Google Homeデバイス)やストリーミングデバイス(Fire TV、Chromecast)があれば、各部屋に設置したデバイスから、ライブでモニタリングができるようになります。
まとめ:コンセント不要!最長6か月録画可能な大容量バッテリー搭載のフルワイヤレスカメラシステム
TP-Linkの「Tapo C420S2」システムは2K QHDの高解像度のカメラを搭載し、フルカラーナイトビジョンとスターライトセンサーにより、暗い場所もくっきり撮影。
家庭用のセキュリティカメラとしては十分実用に耐えるレベルです。
さらにワイヤレスになったことで、従来モデルと比べても設置の自由度が大きく改善しました。
バッテリーも大容量で180日間も持つので、運用上のストレスはまったく感じません。
Tapoシリーズのカメラを組み合わせることで、幅広いシーン、ユースケースでのカバレッジが可能となるでしょう。
すでにTapoシリーズのカメラを導入しているユーザーはもちろん、これまで設置したい場所に電源がなくて諦めていた方にも、このコードレス仕様の「Tapo C420S2」はオススメです。