忙しい日常生活をサポートし、家事の効率化や時間の節約に欠かせない家電製品として、食洗機・ドラム式洗濯機・ロボット掃除機は「新・三種の神器」と呼ばれています。
その中でも特にラク家事アイテムとして人気が高いのが、自動で部屋を掃除してくれる「ロボット掃除機」です。
フローリングの床は質感や温かみもあって人気がありますが、一方で埃や塵がたまりがち。
毎日のお掃除の負担を軽減したいと思ったことはありませんか?
コストパフォーマンスの高いネットワーク製品を展開するグローバルリーディングカンパニーのTP-Linkが、ついにTapoブランドとして、ロボット掃除機市場に参入しました。
ロボット掃除機としては、ミドルレンジモデルのRV30シリーズとエントリーモデルのRV10シリーズの計5機種がラインナップ。
今回は、エントリーモデルのRV10シリーズから、1台で吸引掃除と水吹き掃除の2つの機能を搭載、さらにゴミ捨てのストレスを軽減する、自動ゴミ収集機が付属した「Tapo RV10 Plus」をレビューします。
Tapo RV10 Plus の製品概要
注目のポイント
製品仕様について
製品名・型番 | 2in1ロボット掃除機&自動ゴミ収集機 Tapo RV10 Plus & Tapo RVD100 |
メーカー | TP-Link |
カラー | ホワイト |
サイズ | ロボット掃除機:341 × 341 × 79 mm 自動ゴミ収集機:225.5 × 194 × 381.3 mm |
本体重量 | 約6,520g(バッテリー・ドック含む) |
最大消費電力 (動作時) |
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ナビゲーション機能 |
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無線通信規格 |
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本体バッテリー容量 | 2600mAh(継ぎ足し充電対応) |
最大稼働時間 | 180分間 |
本体ダストボックス容量 | 350ml |
紙パック容量 | 4リットル(ゴミ捨ての頻度の目安:70日/回) |
本体吸引力 | 2000Pa(4段階調整) |
自動ゴミ収集機吸引力 | 27000Pa |
本体ノイズ | 53dB(静音モード)、55dB(デフォルト/標準) |
モップ機能 |
水吹き対応(自動水流制御/水圧3段階調整) |
水タンク容量 | 300ml(水拭き可能範囲200㎡) |
アプリ機能 | リアルタイムトラッキング、スケジュール設定 |
音声コントロール | Google Home、Amazon Alexa対応 |
パッケージ内容 |
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初期設定について
「Tapo RV10 Plus」は、Tapoシリーズではおなじみのスマホ用アプリ「TP-Link Tapo」を使い、ロボット掃除機を登録することで使うことができます。
アプリを使えば、ロボット掃除機の清掃設定(回数・吸引パワー・水位)や掃除の記録閲覧、スケジュール設定などが可能です。
スマートフォン用アプリはこちら。
Tapo RV10 Plus の製品レビュー
外観:モダンでスタイリッシュなデザイン家電
ホワイトを基調としながらも、ポイントにブラックカラーを使った、モダンでスタイリッシュなデザインです。
自動ゴミ収集機(以下、ドック)と一体化しているので、とてもコンパクト。
省スペース設計のため、リビングにおいてもすっきりした印象です。
本体上面には、3つのボタンがあり、アプリ操作しなくてもボタンを押すことで、通常清掃とスポット清掃が可能です。
スポット清掃は、掃除機本体を中心にして直径 1.5 mの範囲を掃除します。
掃除機底面は、メインブラシとサイドブラシ。
アクセスしやすく、とりはずしてメンテナンス可能です。
タイヤは段差(2cm)までなら乗り越えられる仕様です。
本体の充電は、ドックの充電コネクタにセットすることで開始します。
掃除機本体のバッテリーは2600mAhで、最大連続3時間稼働が可能。
使いはじめはフル充電推奨(約4時間)ですが、日常の利用ではロボット掃除機がドックに帰還すると、自動で継ぎ足し充電します。
特長1:自動ゴミ収集ドックでお手入れ楽々
私が「Tapo RV10 Plus」をおすすめする一番の理由は、この「自動ゴミ収集機(ドック)」が付属したモデルであること。
このドックがあるかないかで、自動ロボット掃除機の利便性を感じるか否かといっても過言ではありません。
Tapo RV10 Plus本体のダストボックスは、単体で350mlの容量です。
利用環境にもよりますが、単体では1週間程度で満杯になるため、定期的にダストボックスを引き出してゴミ捨てをする必要があります。
以前、わが家ではドックなしタイプの自動ロボット掃除機を使っていましたが、徐々に使用頻度が減り、使わなくなってしまいました。
使わなくなった理由の1つが、このドックがなかったからです。
その点、「Tapo RV10 Plus」は掃除機本体とは別に、充電器を兼ねる大容量の自動収集機(ドック)が付属しているので、ロボット掃除機が収集したゴミをドック内の大きな紙パックにまとめることができます。
「自動排出モード」を選べば、ドック帰還時に自動でゴミを収集。
累積で30分以上稼働すると、紙パックに自動吸引される仕様です。
毎回吸引するのではなく、効率的にまとめて収集する省エネ設計!
もちろん自分の好きなタイミングで排出することも可能です。
気になるドックの容量は、4リットルの大容量サイズ。
これは計算上、本体のダストボックスの約11回分に相当します。
最大で70日間ゴミ捨てをする必要なありません!
また密閉された紙パックを使うことで、集めた塵や埃が飛び散ることがないため、衛生面でも〇。
特に赤ちゃんがいるご家庭や、ハウスダストにお悩みの方にも安心です。
特長2:吸引+水拭き掃除を1台で実現
「Tapo RV10 Plus」は、1台2役。
吸引と水吹きの両方の機能を1台で備えています。
吸引力も最大2000paのパワーで、4つのモード(最大・ターボ・標準・静音)を切り替えることが可能です。
気になる稼働音も、静音モードで53dB、デフォルトの標準モードでも55dB程度。
構造上、静音設計が施されています。
高効率な走行を実現するナビゲーションセンサー
最適ルートで効率的なお掃除を実現するために、マッピングにはジャイロセンサー、障害物検知には赤外線センサーを搭載しています。
センサー名 | 機能 |
ジャイロセンサー | ロボット掃除機の機体の向きをはかる角速度センサーで、部屋のどこを走行しているのか判断する。 |
赤外線センサー | 赤外線を照射して、近くにある障害物との距離を測定し、衝突を回避する。 明るいところでも暗いところでも検知可能な反面、ガラスやアクリルは反応しない。 |
上位モデルのRV30シリーズには、さらに環境ロバスト性の高いLiDARセンサーが搭載されており、より高精細な環境センシングが可能になっています。
実際のロボット掃除機の動きや稼働音は、こちらの動画で確認することができます。
■最適ルートで効率よく走行するシーン
■ソファやローボードの下に潜り込み走行シーン
■サイドブラシで椅子の脚まわりをかきだすシーン
■カーペットで吸引力パワーアップ(ブーストモード)
障害物検知が赤外線センサーだけなので、意外とゴツゴツ当たっていく感じです。
掃除することに関しては、吸引力もあり、ゴミの取りこぼしもないので、特に問題はありません。
上位モデルであれば、LiDARセンサーとの組合せで回避できるので、このあたりの性能差は価格とのトレードオフの関係になります。
走行エリアをアプリで視覚的に確認できる
実際に走行している状態や、お掃除後のレポートはアプリでみることができます。
簡易的なマップで、掃除もれがないか確認可能。
20畳ほどのリビング&ダイニングスペースですが、平均30分程度で掃除を完了します。
ランダムに動くのではなく、上記センサーと独自アルゴリズムをつかって、できるだけ効率的な動きで漏れなく掃除をおこなっていることがわかります。
上位モデルのようなマッピングした部屋のレイアウトを記録したり、掃除するエリアやゾーン指定をすることはできませんが、区切られた部屋であれば十分その性能を発揮することができます。
注意点としては、ロボット掃除機が入ってこないように、侵入禁止エリアを設定できないこと。
別売予定の磁気テープで侵入禁止エリアを物理的に区切ることは可能ですが、もし細かくエリアを設定したい場合は、上位モデル(Tapo RV30シリーズ)を検討しましょう。
吸引しながら、水吹きもできるフローリングモップ掛け機能
「Tapo RV10 Plus」の大きな特徴の1つが、この「水拭き」機能です。
「Tapo RV10 Plus」は、水タンクとダストボックスが一体化されています。
水拭きしたい時は、ダストボックスに一体化されている水タンクに水道水を注ぎ、掃除機にセット。
専用モップをブラケットにつけて、ダストボックス底面にセットして、あとはお掃除開始ボタンを押すだけ。
3段階で水圧(水の吐出量)を調整することが可能です。
1度の掃除でフローリングモップ掛けまでできてしまえるのが〇。
キッチンや食べこぼしがありがちなダイニングスペースは、水拭きをあわせると衛生的に保てます。
特長3:Tapoアプリと音声で簡単操作
「Tapo RV10 Plus」は、Tapoシリーズの製品共通のアプリ「Tapo」を使うことで、ロボット掃除機の操作や設定が可能です。
わが家では、Tapoの見守りカメラやスマートプラグも登録済み。
Tapoで統一している方には、同じ操作感のUIと一元管理できるメリットがあります。
Tapo RV10 Plus のアプリは、エントリーモデルのため比較的シンプルなUIです。
アプリでスケジュール設定すれば、毎日のお掃除も毎回操作しなくても計画的に稼働させることが可能です。
開始時間、吸引・水拭きのモード設定、掃除回数を指定しておけば、完全手放しでお任せすることがでいます。
ただ残念ながら、エントリーモデルゆえ、LiDARを搭載した上位モデル(Tapo RV30シリーズ)のような高精度なマッピング機能なく、アプリで部屋の掃除する順番やエリア・ゾーン設定ができません。
また、「Tapo RV10 Plus」はアプリからの操作だけではなく、AmazonのAlexaやGoogle Homeの音声アシスタントにも対応しているので、Tapoスキルを有効にすれば、音声でのコントロールも可能です。
すでにTapoシリーズのスキルを使っている場合は、Tapoアプリに掃除機を登録することで自動でスキルが有効になります。
Alexa、Tapoで掃除して!
使ってみた感想(良かったところ&気になったところ)
低価格のエントリーモデルのため、上位モデルとは環境センシング能力やアプリ機能の違いはありますが、掃除をしてゴミ収集する基本性能は十分備えています。
専用ゴミパックなど消耗品が必要ですが、交換頻度も少なく、日々の掃除にかける時間を考慮すると、十分採算性はとれるでしょう。
日常のお掃除のストレスを劇的に軽減する万能ロボット掃除機
以上、TP-Linkの2in1自動ロボット掃除機「Tapo RV10 Plus」のレビューでした。
Tapo RV10 Plusはエントリーモデルながら、吸引掃除と水拭き掃除が可能な1台2役で使えるコスパ抜群のロボット掃除機です。
さらにゴミ自動収集機がセットになっているので、日常のゴミ捨てのストレスから解放されます。
LiDARセンサー非搭載のため高精度なマッピングができませんが、レイアウトが比較的シンプルなワンルームや1~2LDKのスペースには向いています。
毎日のお掃除の手間を減らし、より快適でスマートな暮らしをサポートするロボット掃除機を導入して、あなたもラク家事生活を手に入れてみませんか?