ガスコンロでもIHでも使える、蓋つき温度計の天ぷら鍋「味楽亭2」のレビューです。油切り機能がついたフタが便利で揚げもの調理がはかどります。2012年に購入して以来、まる9年間使っていました。
良い点、悪い点正直にレビューしますので、参考になれば幸いです。※2012年9月~21年9月まで使用
天ぷら鍋はこれまで持っていませんでした。
フライパンや片手鍋で時々揚げ物をつくる程度でしたので、そこまで専用鍋を買う必要もなかったのです。
とはいえ、油のはいった鍋を毎回処理するのは面倒だったこともあり、天ぷら鍋専用の鍋を探していました。
調べてみると、最近では鍋が2段になっていて逆さまにすれば油がこされる仕組のあるものが人気のようです。
天ぷら鍋選択のわが家のプライオリティ
天ぷら専用鍋を検討するにあたり、わが家での優先度としては、①蓋付き、②両手鍋、③収納できる範囲で一度のおおくの天ぷらを揚げることができるの3点です。
当初は口コミで評価の高かった「揚げてお仕舞い天ぷら鍋」を購入予定でした。
鍋をひっくり返して交互に使えることや油こし機能が便利そうでしたが、片手鍋で不安定なイメージがあり、また片手鍋の取っ手が長いと、うっかり体が当たってしまった時に危ないのではないかとの妻の指摘もあって断念。
また鍋のくちが直径20cmサイズと少し小さ目だったこともあり、候補からはずれました。
そこで、最終的に購入した商品はこちら、株式会社ヨシカワの「味楽亭2 フタ付天ぷら鍋24cm」です。
両端に取っ手がついているタイプで、油飛びを防止するかえしがついているだけではなく、さらに揚げた天ぷらをおくことができる蓋付き、且つ温度計もついている優れものです。
また我が家はIHではないのですが、この鍋はIH対応です。
すべてを満たす天ぷら鍋味楽亭2
味楽亭2を製造販売する、ヨシカワというメーカーは資本金1,000万円ながら従業員190名をほこる、創業1952年(60年!)東北の中小企業です。
家庭用商品もなかなかいぶし銀ぞろい。
最近では栗原はるみさんとのコラボ商品も数多く手がける等、商品開発のラインナップをみても個人的には成長性が期待できる会社だと感じました。
味楽亭2の天ぷら鍋は大きさで2つタイプがあり、20cmと24cmがあります。
我が家のシンク下の収納スペースを確認してどちらも収納可能とのことで、実際の使い勝手を考慮すると大は小を兼ねるということで、大き目サイズの味楽亭2蓋付き天ぷら鍋24cmを購入。
味楽亭をオススメするポイント
味楽亭が他の天ぷら鍋と比べて、優れているポイントは下図の通りです。
さすがメイドインジャパンの商品。細部にわたって丁寧なつくりこみがされています。
温度計はとりはずせば、他はすべて水洗い可能です。
温度計は視認性が高く、上蓋もしっかりストッパーでホールドされているので、簡単にはずれるということはありません。
温度計の反対側は油を切れるようにそそぎ口がついています。
上蓋をあけて油きりができるような状態にしても、安定していますので倒れることがありません。
またこの天ぷら鍋は鉄(厚さ1.6mm)製で丈夫そうだったのもポイントでした。
購入前は鉄だと重いかも・・・という心配がありましたが、約1.6kgですので手にもってもずっしりくる鍋ではなく、油が入った状態でも女性でも容易に扱える重さです。
味楽亭2の気に入っているところ
私がこの味楽亭2で気に入っているところをまとめると、
- 両手鍋であること
- 蓋付きでそのまましまえる
- 揚げ頃がみてわかる温度計付
- 蓋裏に揚げ物をのせて油切りができる網がついている
- 鍋口が24cmサイズで比較的大き目のサイズでも揚げることができる(鍋は20cmと24cmタイプの2種あり)
の5点です。
早速、この天ぷら鍋「味楽亭2」を使って、ゴーヤの天ぷら with カレー塩をつくってみました。
ゴーヤの実はもとより、葉っぱ、ゴーヤのワタを天ぷらに。
直径が24cmの大き目サイズですが、それほど大きい印象はありません。
揚げたものをすぐに天ぷら鍋の蓋にのせて油をきることができるので便利です。
あっという間に野菜天ぷらの盛り合わせができあがりました。
カレー塩(カレー粉+塩)をつけて堪能。^-^
※2013年10月7日追記
てんぷらを作った後の油の処理についてはオイルポッドの併用は致し方ないところですが、コンパクトで使いやすい味楽亭を実感することができました。
味楽亭のお手入れ方法について(致命的な問題)
メンテナンスには制限あり
連絡頂きました「味楽亭Ⅱ天ぷら鍋」の内側の焦げ跡の手入れ方法でございますが、本製品が鉄製品で塗装をしている商品の為、お湯を付けてふやかす方法や擦り落とす方法が使えません。
又、お客様からのお問合せにございましたクエン酸や食洗器も同様にご使用頂けません。
お湯につけたり食洗器に使えない理由は、鉄製品の為、素地がすぐにサビてしまい、そのサビによって塗装が内側から押されて塗装剥がれの原因となる為でございます。以上の理由により、残念ながら焦げ跡を取る方法がございません事を何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
残念ながら軽く洗い流す程度にとどめておいたほうがよさそうです。
その後(9年使用した結果)の状態
それほど使用頻度が高いほうではなかったとおもいますが、9年間使用した天ぷら鍋の状態です。
外側。
内側。
特に焦げ付きがきになるのが、この内側です。
ゴシゴシこすったり、食洗器はもちろんのことお湯につけたり、焦げつきをうかせるためにクエン酸でつけ置き洗いなどできないのは、個人的には致命的でした。
あまり強くこすりつけると、塗装が剥がれ落ちてきたという口コミもあるので、洗う際は気をつけるようにしましょう。
まとめ:使い勝手は及第点だが、メンテナンスに課題あり。
以上、ヨシカワの蓋つき天ぷら鍋のレビューでした。
2012年9月から21年9月までまる9年使っていましたが、油切りできる蓋はとても便利でした。
一方で、メンテナンスの点で課題がありました。
- 鍋本体がステンレスにコーティング塗装のためゴシゴシ洗えない
- 食洗器はもちろん、お湯づけやクエン酸・重曹を使った洗浄ができない
- 温度計が防水仕様のため洗えない
また、
- 歳を重ねるとともに健康志向で揚げ物を控えるようになった
こともあり、最近はオーブンレンジでの揚げない揚げ物調理や、深形フライパンで油少なめの揚げ物(揚げ焼き)など、ヘルシー調理法になったこともあり、使う機会が激減、ついに処分することにしました。
揚げ物調理の点でトータルでは使いやすい反面、メンテナンスの点で課題があり、長く使う調理器具としてはむきません。
フライパンのように定期的に買い替えるものだと思います。
本レビューが参考になれば幸いです。
カラーバリエーションも豊富です。
グレーとブラックはこちら(サイズはカラーによって異なります)。