たまに自宅で食べたくなる「焼肉」。
特にこれからの季節は、ビール×焼肉が最高のごちそうです。
今ではお一人様焼肉の楽しめるお店はたくさんありますが、周囲からの目線や時間も気にせずに自宅でゆっくり、まったり焼肉を楽しみたいと思いませんか?
とはいえ、自宅で焼肉をするときは「煙」が発生することが一番の心配事です。
室内に煙がこもることを敬遠する方も多く、かくいう私も煙による汚れなども気になって、自宅の室内で焼肉をすることにこれまで躊躇していました。
そんな中、以前から気になっていた焼肉専用のスモークレスグリル「やきまる」を入手したので、自宅での焼肉を解禁。
これまで購入しようと思った時にはメディアにとりあげられて品薄状態になっていたため、ここ数年買いそびれていたのです。
「やきまる」はスモークレス焼肉グリルをうたっているだけあって、その最大の特長は「煙が少ないグリル」であること。
焼肉の時の煙は肉からでる脂が煙化することでモクモクとたちこめることが原因ですが、その煙の発生を抑制する機能を搭載したのが、この焼肉専用のカセットガスコンロ「やきまる」です。
後継モデル「やきまる2」も登場。
こちらはカラーがブラック&シルバーに変更になった他、本体上部および容器カバー(カセットガス挿入口)がフッ素加工が施されており、お手入れがしやすくなったところ以外は仕様は同じです。
フッ素コートは「エコプレミアム」で経験済み。
汚れがふきとりやすくなっているので、後片付けが楽ですが、そこまで大きな差があるようには感じません。
煙の少ない直火焼肉コンロ「やきまる」の実力はいかに?
「やきまる」の唯一の購入動機が「スモークレス」、つまり煙がでない焼肉コンロという点でした。
「やきまる」には煙化を抑制するための2つの仕組みが構造上施されています。
1つ目は肉の脂が炎にあたらないようにすること。
2つ目は、肉の脂が高温化して煙化しないようにすること。
特徴1.炎の上に肉の脂を落さないことで煙を抑制
焼肉プレートには溝とスリットがはいっているので、プレート上で焼いた肉の脂がこの溝をつたって、下にある水皿に落ちるようになっています。
またプレートの裏面にある突起で隙間がつくられているので、その隙間からも効率的に脂を水皿に落とす仕組みになっているのです。
そして特筆すべきは、焼肉プレートの下に「水皿」。
プレート上で肉から流れ出た余分な脂が炎にふれないように、この水皿にすべて流れ落ちるように工夫されています。
後片付けも捨てるだけなので簡単なのがいいですね。
特徴2.焼き面の温度を約210~250℃にコントロール、煙を抑制
焼肉からでる脂は約250度をこえて高温化すると煙化してしまいます。
「やきまる」は構造上工夫することで、ガスカセットのコンロによる直火であっても、プレート上の温度を約210~250℃に保つようにコントロール。
また直火なのでプレートの焼面温度の立ち上がりが早く、すぐにお肉や野菜をこんがり美味しく焼くことができるのです。
↓ガスのバナーとプレートの間に適度な熱がこもるような構造になっているので、一定以上の高温化を抑制し、脂の煙化を防ぎます。
実際に焼いてみた(実録レビュー)
はやる気持ちを抑えつつ、下準備をしましょう。
ステップ1 新聞紙を敷く
「やきまる」は煙を抑えることはできますが、プレート下にある水皿に落とされることない脂は、例外なく机の上に飛び散ります。
そのため、机の上が脂でべっとり汚れることのないように、新聞紙を敷いておきましょう。
やきまるは30㎝四方の大きさで、その周囲を含めて60㎝四方をカバーできるようにしておけば安心です。
焼肉を楽しんだら、新聞紙をそのまま捨てるだけ。
ステップ2 水皿に水230cc程度いれて、プレートをセットする
焼肉からでる脂が落ちる水皿に注水します。
※長時間焼肉を楽しむ場合は残量を確認しながら、水を追加します。
ステップ3 まずは余熱(強火で2~3分程度)
余熱することで、プレートの焼面がほどよく温められて、すぐに焼肉をはじめることができます。
ステップ4 直火で焼く
準備ができたら、早速肉や野菜をのせて焼いていきます。
プレートのサイズは野菜を同時に焼くことを考慮すると、1~2人用。
肉だけだと1~3人までのため、小家族向けと言えます。
今回は脂身の少ない赤身のハラミを中心に、焼肉を楽しみました。
肉は表面はカリッと中は肉汁いっぱいに焼けるので、フライパンやホットプレートでの焼肉よりも美味しいです。
ただウィンナーなどは煙が立ち込めてしまいましたので、脂身の多い肉やタレつきの肉はやはり煙が多少でてしまうことは避けられないようです。
一方で野菜もほとんど煙がでることなく、中までしっかり火が通って、今が旬の茄子や新玉ねぎがとってもジューシーで美味しく焼きあがります。
直火効果で、意外と火の通りが早いですね。
葉物野菜で巻いて食べるとヘルシーでよし。
わが家では自宅で育てた水耕栽培の大葉とサラダ菜の大量消費にはもってこいのメニューです。
ステップ5 後片付け
フッ素加工プレートなので、洗い流すだけで焦げ付いた汚れもきれいになります。
※焼肉をしている時は適宜キッチンペーパーやティッシュなどで汚れをふき取ることで、その後のお手入れがより楽になります。
水皿にたまった脂もそのまま洗い流すだけ。
簡単お手入れで焼肉の後片付けが苦になりません。
カセットガスコンロ本体にも御覧の通り、脂が飛び散っていますので、焼肉を楽しんだ後は丁寧にふきとっておきます。
一方、新聞紙を敷いておけば机の上は汚れません。
ひと手間の準備だけで後片付けが格段に楽になります。
「やきまる」で焼肉を楽しむための3つの注意点
スモークレス焼肉とうたっている「やきまる」ですが、まったく煙がでないというわけではありません。
煙が少ない焼肉専用グリルと考えたほうがよいでしょう。
とはいえ、確かに構造上の工夫により、一般的な焼肉グリルなどと比較すると煙の発生が抑制されているようで、個人的には自宅焼肉の道具としては及第点。
一方で煙については、焼肉を楽しむ側の工夫によってさらにある程度抑制することは可能です。
ポイント1 焦げたらキッチンペーパーでふき取るべし
焼肉からでる脂の汚れや焦げつきは、すぐにキッチンペーパーやティッシュなどで適宜きれいにふきとることで、煙の発生を未然にふせぐことができます。
「やきまる」のプレートはフッ素加工されているため、さっとふき取ることができます。
ティッシュは扱いやすく、ごわつきがちなキッチンペーパーは小さく切っておくと、菜箸にはさんでのふきとりは苦になりません。
ポイント2 タレつき焼肉を避けるべし
今回は赤身中心でしたが、さしのある肉やタレ付きの肉はどうしても焦げつきやすく、煙の発生する可能性が高くなります。
公式サイトでもタレは焼いてからつけるようにとのアドバイスがある通り、避けた方が無難です。
ポイント3 周囲に飛び散る脂と臭いは避けられない
新聞紙を敷くことで机の上の汚れは防ぐことができますが、焼肉の臭いなかりは避けられません。
窓をあけて、換気扇、空気清浄機をフル稼働しましたが、翌日朝までは臭いは残ります。
こちらのダイニングに空気清浄機能付きのLED照明機器をつければ軽減されるかもしれません。
卓上調理の煙、油、ニオイを独自4層フィルターでキャッチ、汚れた空気をろ過する機能を搭載しています。
「やきまる」にぴったり!専用収納ケース
「やきまる」をそのまま収納できるケースを発見。
カセットコンロ用のケースですが、深さがある分、イワタニの「やきまる」や兄貴分の「マルチスモークレスグリル」も問題なく収納できるケースです。
外箱への収納にストレスを感じて方にはオススメします。
「やきまる」は自宅で焼肉を楽しむためには必需品
自宅で本格的な焼肉が楽しめる焼肉専用グリル「やきまる」。
その特長である傾斜した溝のあるプレートは、余分な脂分を落とすのでとってもヘルシー。
焼き具合は炭火焼肉と比べるとつらいが、直火なのでフライパンやホットプレート等で焼くよりも断然美味しく焼けることは実証済み。
まったく無煙というわけにはいきませんが、ある程度の煙を抑えることができるので、自宅で手軽に焼肉パーティーを楽しむことができます。
また、焼肉を楽しんだ後のお手入れもストレスフリーな点も気に入りました。
フッ素加工プレートで食品がこびりつきにくく、お手入れも簡単です。
焼いている途中でも焦げ付きもさっとひとふき。
卓上でも場所をとらないコンパクトサイズな本体は、収納時も省スペースなので邪魔になりません。
外で高級焼肉を食べるのもありですが、自宅で食べればコスパ抜群。
なによりもひとめ気にせずにゆっくり、まったり焼肉ができるのがよいですね。
ふるさと納税でご当地ブランド牛肉を返礼品として選んで、ご自宅で贅沢な焼肉パーティーを楽しんでみてはいかがでしょうか?
※2020年8月22日追記
イワタニより、ブラックカラーがモダンな「マルチスモークレスグリル」が発売されたので、買い替えました。
詳しくはこちらのレビュー記事をご覧ください。
筐体はスクウエア形状となり、マットなブラックカラー。
プレートは焼肉プレート以外にもたこ焼きプレートも付属しています。
プレートをはずせば、五徳がついているのでカセットコンロとしても使えます(ただし、土鍋は6号サイズまで対応)。
これから購入を検討するのであれば、少し価格は高いですがこちらをおすすめします。
※ディノス(ネット通販)や212キッチンストア(リアル店舗)で購入することができます。
きめ細かい泡だちのビールを楽しむためのマストアイテム。
自宅焼肉をより一層楽しむため、こちらもあわせていかがでしょうか?