柚餅子(ゆべし)は源平時代より伝わる郷土料理のひとつ。
全国各地にそれぞれ特色のある柚餅子があり、地域によって材料や作り方が違っています。
柚餅子は今では和菓子として食されることが多いですが、昔は保存食や携帯食としてつくられていたといわれています。
一般的に東日本や東北では、胡桃が使われることが多く、西日本ではその名の通り、柚子をつかった柚餅子がメジャーです。
私の地元奈良にある十津川の柚餅子は、どちらかというと珍味でお酒やお茶漬けの友として親しまれています。
柚子の中をくり抜き、味噌や蕎麦粉、餅米粉などを練ってつめたものを蒸した後、寒風にあてて乾燥させてつくるのですが、
今回はお菓子としての甘い柚餅子をつくってみることにしました。
切り餅を使うと時短でおいしいおやつに早変わり。
もちもち食感と胡桃の香ばしさがたまらなく美味しくて、ついつい食べ過ぎてしまうお菓子です。
週末の午後、おやつとして水出し緑茶と一緒にいただきました。
胡桃柚餅子(くるみゆべし)のつくり方
【材料(2人前)】
・砂糖 大さじ4
・水 50cc
・しょうゆ 大さじ1
・味噌 小さじ1/2
・切り餅 3個
・くるみ 大3~4
・餅とり粉(又は片栗粉) 大3
【作り方】
1.切り餅を1cm角程度に切っておく。バットにラップをしき、餅とり粉をふっておく。くるみは粗く刻む。(4~6等分位。)
2.砂糖・水・しょうゆ・味噌を鍋(又は樹脂加工フライパン)に入れ、煮立たせる。
3.煮立ったら弱火にして餅を入れ、耐熱ゴムヘラ等で混ぜながら餅を柔らかくする。
4.餅が柔らかくなったら火を止め、均一になる様、手早く混ぜる。
5.混ざったらくるみを加えて混ぜ、バットに移し、上からも餅とり粉をかける。ラップをかけて、手で平らにならし長方形に成形する。(厚さは好みで、今回は2cm程。)
6.粗熱が取れたら、包丁で食べやすいサイズにカットする。