金融資産三分法 貯蓄は3つの部屋にわけて管理する

貯蓄は3つに分けて管理すると良いといわれています。①流動性(換金性)、②安定性、③運用性(収益性、利殖性とも言います)の3つで、金融資産三分法です。
こらら3つの兼ね備えた金融商品は存在しないため、私たちは自ら3つの部屋に分けて目的別に管理することが必要となってきます。

もちろん、ご自身の資産全体のバランスシートをまず把握することが大切です。皆さんはご自身の保有資産をご存じでしょうか? 資産の現状を把握した上で、金融資産のポートフォリオ(マネーポートフォリオ)を考えます。そして、そのポートフォリオを検討するにあたり、金融資産3原則に従い、流動性資産、安全性資産、運用性資産の3つに分類します。

①流動性(換金性)とは

病気・事故や失業など万一のときに備えるための生活費の予備資金です。
万一のときにいつでもすぐに引き出せるように換金性・安全性を重視した商品に預け入れておくことが大切です。例えば、銀行預金や郵便貯金MRFやMMFなどが適しています。
できれば必要な生活費の6か月程度(手取り月収の6か月)は確保しておきたいところです。

②安定性とは

数年(5年)は使う予定のないお金(住宅取得費、教育費、結婚資金、車や大型家電の買い替え費用など)です。また目減りしては困る資金をさします。
安全確実に増やしたいため、定期性の預貯金、金利の高いネット預金、財形貯蓄、社内預金、個人向け国債、公社債投信などが適しています。
金利が低いうちは長期固定はさけて、金利があがったら乗り換える戦略で。

③運用性(収益性、利殖性)とは

10年以上は使わずにすむ一部のお金、またはある程度収益を求める資金です。具体的には老後資金の用途となります。株式や投資信託、外貨預金などの外貨建て商品といった投資商品が適しています。

現実的にはまず①流動性資産+②安定性資産を確保しつつ、できれば並行して③運用性資産により老後に備えていくことになります。少額でもよいのでまず③を実行することが大切です。

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