資産全体のバランスシートを把握する

◆家計の資産管理簿 将来のためのライフシュミレーションを作成するにあたり、まず現在資産や負債がどれくらいあるかを把握することからはじめましょう。金融広報中央委員会の運営する「知るぽると」では、預貯金や有価証券、保険、実物資産などの資産と、借入金を中心とした負債を記録・管理するシート「家計の資産管理簿」(EXCEL版)を無料で配布しています。 こちらに必要項目に書きこむことで自動的に資産管理簿が作成されます。 1年、半年、4半期毎等と定期的にこちらを管理して記録をしていくことにより、資産・負債の変動の様子をつかむことが可能となり、ライフプランの見直しや計画立てに役立ちます。 資産負債総括表 ◆「家計の資産管理簿」の使い方 家計の資産管理簿はExcelで作成されており、次の5つのシートより構成されています。 <資産負債総括表> ・資産負債総括表 ・預貯金・郵便貯金管理表 ・有価証券管理表 ・各種保険管理表 ・クレジットカード・借入金備忘録 「資産負債総括表」はその名の通り、全資産・負債をまとめてみることができる表(バランスシート)です。他の4つのシートを順番に入力していくことで、最終的にこの資産負債総括表ができあがります。 ◆「預貯金・郵便貯金管理表」シートの入力 ・まず現在の預貯金について入力します。 ※口座数欄がたりなり場合はEXCELのセルを追加して記入します。 預貯金郵便貯金管理表 ◆「有価証券管理表」シートの入力 ・最銘柄と直近の価額を入力します。※購入年月日や取得価額の入力欄もあります。 有価証券管理表 ◆「各種保険管理表」シートの入力 ・貯蓄性のある生命保険も忘れずに入力します。終身生命保険や個人年金保険などが相当します。現時点の解約返戻金の金額を記入します。 各種保険一覧表 ◆「クレジットカード・借入金備忘録」 ・こちらは備忘録です。 備忘録 「預貯金・郵便貯金管理表」、「有価証券管理表」、「各種保険管理表」の3つのシートを入力すると、最終的に「資産負債総括表」が自動的にできあがります。その他金融資産、負債、固定資産を追加入力することで資産負債総括表が完成します。負債は住宅ローン残高、固定資産は住宅や黒間の現時点での価格を入力します。 最後にこの「資産負債総括表」を活用するヒントをいくつか・・・ ①「純資産」をチェックする。 純資産とは「資産(金融資産、固定資産)-負債」で算出されますが、これがマイナスになっているのであれば、債務超過の状態です。資産が健全でないため、早急な対応が必要です。 ②金融資産の金額をチェックする。 万が一の生活費として6か月分の給与を現金などすぐに引き出せるお金で備えておくべきです。 ③定期的にチェックする。 半年、四半期ごと、1年毎に、この資産負債総括表を作成することで資産・負債の増減、純資産の増減を一目で把握することが可能です。

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